サスケ改さんの感想
2018年7月9日
感想 比喩の多い歌集である。「如き歌人」とは呼ばないが、目障りだな、と感じた。 しかし日系3世の母親の血、東京住まい、沖縄県生活の、3つの生の共通項を感じて、また違和を感じて、作歌するのだろう。 比喩とは「林檎のような頬」が「赤く丸い」という共通項と、しょせん違うという違和の上に、成り立つ修辞である。 落語家となった弟はブラジル国籍なのか、「兵役辞退の手紙投函」や「いつか戦場へ行くかもしれず」と詠まれている。 結婚、出産、育児が大きな流れの歌集である。
1974 年生まれ 千葉県出身 2013 年より沖縄県名護市在住 竹柏会「心の花」会員 佐佐木幸綱に師事 現代歌人協会会員 日本歌人クラブ会員 日本現代詩人会会員 2011 年、「マジックアワー」30 首にて第22 回歌壇賞受賞 2018 年、歌集『夏の領域』にて第24 回日本歌人クラブ新人賞および第62 回現代歌人協会賞受賞 「2021年 『白亜紀の風』 で使われていた紹介文から引用しています。」