- Amazon.co.jp ・本 (127ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777053407
感想・レビュー・書評
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出張ついでに立寄った武雄図書館で購入。
悔やまれるのはカードを作り忘れた事。
良くありがちな、プロジェクト紹介だったりせず
普通に図書館とは何かということを考えさせてくれる一冊。
関わる人の顔が見えて想いが伝わってくるとても素敵な内容だった。
六本木、代官山、武雄、そして函館に。
現状に甘んじず次に向かう姿勢はみていてとても刺激になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私は30才過ぎまでほとんど本を読むことはありませんでした。その後、いろいろな役割をいただく中で、読まざるをえなくなり、結果として、年50冊程度を読むようになりました。武雄市図書館は単に本の貸し借りを通じて知識を得るだけでなく、様々な知が混ざり合う場になっていくように感じました。今後、どんな図書館になっていくのか、一度、訪ねてみようと思います。
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公立の図書館の運営をTSUTAYAに託す。
この手の「官から民へ」のケースを見て最初に思うのは、効率化を民が追求した結果、金太郎飴的な「どこでも同じ」様な施設が出来てしまう懸念だ。
郊外に立ち並ぶショッピングモールの様な、ありきたりな箱モノがこれから図書館の世界にも入り込んでくるのか・・・、と正直この本を読む前はうんざりもしていた。
しかし、武雄図書館はそうした画一的な施設ではなく、地域に根差しつつも、集客も見込めるユニークな施設として生まれ変わっているのだ、ということがこの本を読んで見て取れる。
これは託した相手のTSUTAYAの意識にも拠るところが大きいとは思うのだが、図書館という文化的スペースに画一的な構想を持ち込まれては利用者としてつまらない、そうした声なき声を汲み取ってくれたのか知らないが、一つの事例としてこれから波及しそうな気がした。
なんでもかんでも図書館を民間にお任せ状態にするのも良くないが、一つのケースとして有益ではないかと、読む限りでは思った。あとは利用者側のアンケート結果なども載っていれば更に信憑性が出てくるのだが。 -
タイトル通り、地域活性化に図書館を主軸の一つに持ってくるという発想と実行力はすごいなと思う。開館時間を延長したり、開架の本を増やすなど...。ただ、なんだろう、図書館の本をカフェで読むスタイルがとても強調されているような気がした。飲み物がほしいときもあるけれど、飲み物がなくてもくつろげるところが図書館ではないのかなと思う。私が保守的な発想しかできないのかもしれないけれど。2年、3年が過ぎた後、武雄市図書館がどのような評価を得ているのかが、楽しみです。
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新しいことを始めるのは賛否両論ありますね。自分が当事者だったら決断できるとは思わないけど、こういう試みは嫌いじゃないです。
蔦屋書店も武雄市図書館もすごいけど(タイムリーに蔵書の問題が出てましたが)、他にも本の文化を根付かせようとする地方の取り組みが紹介されていて、素敵だなと思いました。 -
武雄図書館とそのコンテクストとすこしのエピソードをまとめたムック。とても良く出来たパンフレットがわりだと思います。
不勉強にしてヘイ・オン・ワイや「たもかく本の店」などの興味深い事例を初めて知れたことも嬉しい。 -
図書館で働いていた人間からすると、
武雄市図書館のような新しい図書館を歓迎します。
十進分類法も図書館経営論も資料サービス論も、
とっくに消費期限の切れた学問だと思っています。
図書館は生まれ変わるべきです。 -
武雄市図書館イメージブック。客観性がなく参考にならない。武雄市のチャレンジ自体は画期的なものだけど。広告本の割に館内写真が少なすぎたりと、なんとも中途半端で、この本を読んでも図書館の全体像は浮かび上がってこない。他の関連本や雑誌記事の方が情報量があります。副タイトルに「武雄市図書館」の名を謳ったのだから、この図書館についてもっと情報を出すべきで、後半部の他地域の紹介はむしろ不要。
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理想論的と感じる部分もあったが、まずは理想ありきから始まる。
自宅用に一冊、武雄の義実家に送るために一冊購入。 -
話題になったあのTSUTAYAが図書館を運営したことについてやっていること、仕組み、なにが起きているかが詳細に書かれていて純粋にこの街にいってみたいと思わせる。
図書館という居場所。cafeという求められている場所。武雄市は人口5万人。
自分が行っているKouminkan cafeも少しだけ大きな街の誰でもいける小さな役割、居場所作り。いたい場所。
全て実現できるはず。さまざまな未来へのイメージが沸く良書。
未来と居場所と街をデザインするのはデザイナーじゃなくてもできる。だれでもソーシャルはデザインできる。
そんな可能性を感じさせてくれる。