リリーと海賊の身代金 下 ~魔法の宝石に選ばれた少女~

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777112500

作品紹介・あらすじ

リリーは男の子に変装し、エンジェル・イズリンのボスの息子、ゼフと友情を結んだ。ふたりは、リリーの船でリーヴァーズの本拠地を目指すことになる。真夜中、リリーはこっそり釣り用ベルトにかくしてあった宝石を取りだした。その宝石は、知能を持った誰もが欲しがる古代のコンピュータだった。ゼフは信じていたリリーの真の目的を知ってしまう-。2008年「タイムズ/チキンハウス児童文学大賞」最優秀賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 22世紀イングランドは環境変化により、ほとんどが海に沈み、人々は機械文明を捨てた。リリーは漁師になるべく村で祖母と暮らしていたが、ある日海賊が村を襲い、リリーの祖母は殺されてしまう。村にいた首相の娘が海賊にさらわれたことにより、村を巻き込んでの戦争が起きそうになる。リリーは謎の宝石を身代金代わりに首相の娘を救おうと、海賊の元へと向かうのだった。
    大きな運命に巻き込まれたリリーと、海賊のボスの息子ゼフの視点が交互に書かれます。物語の設定も舞台も何もかもが大きく広げられますが、その広げたものの端っこを折りたたむだけで終わってしまった感じがあります。
    実は前世紀のコンピュータ端末だった宝石や、海賊のボスの元にいる謎の美女、機械文明を捨てた人々の国と前世紀の機械文明を維持しようとする国の対立と、そこからはみ出た人々による海賊組織など面白そうな要素はたくさんあるのですが、それが活かされる前に物語が終わってしまいます。
    これはあまりにも大きな運命と大人たちの謀略に巻き込まれたリリーとゼフの視点だからかも知れません。海賊も最近流行りの陽気で楽しい連中でなく極悪非道ですし、力を貸してくれる大人もいない。そんな過酷な状況の中で必死に立ち向かおうとした少女と少年の物語と見れば、これからが世界へと進む入口だったのかも知れません。

  • AIがやたら人間くさい。まあまあ面白かったんだけど……設定が十全に消化されないうちに終わってしまった感じ。特にリリーの村と首相関係が決着の付かないままに終わってしまったような感じがする。

  • やっと読みました下巻!

    やっぱり下巻もそんな目新しい展開はなく、
    海賊の男の子が裏切るつもりはないのにお父さんに裏切り者扱いされ、
    リリーにも悪気はないんだけど利用されて
    かわいそうでした。

  • さて。
    なんとも中途半端な状態で終わってますが第一部が終わったってかんがえていいのかな?続くんだよね?
    後半のたたみ掛けかたが面白かったです。

  •  リーヴァーズの本拠地に向かう途中、ゼフはリリーが謎のしゃべるアタマと話している会話を聞いてしまう。リリーはスパイとして捕まってしまう。
     アンディを助けるという目的が段々とどこへ?という感じに。元からなぜそこまでアンディを助けたいのかも伝わってこなかったので、まぁ仕方がないのかなぁと思いました。話が中途半端過ぎて、なぜここで終わるの?と思いました。続きをぜひ出して欲しいです。
     キャットがかわいくて仕方なかったです。リリーとキャットの関係がうらやましいです。ゼフの気持ちはわからなくもないけど、周りに左右されてしまうところが13歳という感じです。

  • 結末のしまり方にちょっと、、、、、不満。
    で、アンディは?(苦笑)
    大団円とはいかないよね。

    続き物にするのかな?

  • 宝石は古代のコンピューターだった。
    リリーは男の子の振りをしてゼフと友情を結ぶが目的がばれてしまう。

    最後がバタバタとまとめすぎて、近未来の設定が活かしきれていないような。
    けれども、子供たちが自分なりに考えて、一生懸命行動しようとするのは良い。

  • 上下共通
    初め何が起きているのかよくわからなかったが
    物語が進むにつれて壮大な物語へ

    大人が読んでも良しの良書でした。

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