ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険

  • 辰巳出版
4.21
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本棚登録 : 141
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777814299

作品紹介・あらすじ

野良猫ボブと出会い、人生を取り戻した元ホームレスの青年ジェームズ。"お互いに見つけ合った"ふたりの暮らしは愛とユーモアにあふれていたがそこにはさらなる困難が待ち受けていた…世界中が感動したベストセラー『ボブという名のストリート・キャット』続編!

感想・レビュー・書評

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  • 何年か前に前作を読み、つい最近映画のDVDを見た。

    映画は前作と今回読んだ続編を合わせた内容だったようだ。

    ジェームズとボブが今回もいろんな困難を乗り越えて、本を出版するまでに至る。
    ビッグイシューを売ったり、路上でギター演奏したり、考えると私なんか絶対出来ないと思う。
    いじわるな人達もいるし。

    でも生きる為にはやらなければいけない。
    ジェームズは本当に辛い日々を送っていたんだよね。
    ボブはまさに救世主だったんだよ。
    まだまだ長生きして欲しい。

  • 日常の不運を数えるより
    今ある幸運に目を向けた方が一日は優しくなる

    ユーモアと意志と
    我慢強さと謙虚さを持てば
    たいていのことはやりすごせる

    今感じるべき幸運に目を向けるだけで
    機嫌なんてあっという間に変わる

    いったいいつまでこんな日々が続くんだろう
    そんな時に意外とチャンスは転がっている

    それはたいてい 思いもしない形で
    訪れるものなのだけれど

    信じるかどうかではなく
    絆なんだ 結局のところ

    君がいるっているだけで
    明日を信じられるっていう ことなんだ

    だから 今日を 生きていこうっていう ことなんだと
    思うんだよね



    前作に引き続き 素晴らしい本だった
    まるで 映画のようだった

    https://ameblo.jp/nineinchinails/entry-12260734023.html

  • 前作でバスキング(路上演奏)から抜け出し、ビッグイッシューの販売員として一躍スターとなったジェームズとボブ。以前に比べて生活は良くなったものの、路上で仕事をすることに変わりわなく、危険な目に遭ったり、嫉妬による嫌がらせを受けたり、さらには健康上の問題も発生したりと、次から次へと困難が立ちはだかる。

    ただ、彼にはボブがいてくれた。ジェームズが言うように、ボブには自分の意思があり、自分でジェームズといることを選択していて、それはボブがジェームズを心から信頼しているということ。それにとやかく文句を言う資格は誰にもない。

    ボブがいることでジェームズの責任感はより強くなり、トラブルに巻き込まれても冷静に対処し、ドラッグからも完全にクリーンになった。ボブをきっかけに変わっていったジェームズだが、もともと責任感のある真面目な人だったからこそ、立ち直り、周囲の人々との良い関係も築けていったのだと思う。

    ジェームズとボブの絆がさらに深くなっていることが読み取れ、「やっぱりボブはジェームズを救うために遣わされたんだな」と思わずにはいられない。

  • ピア・サポーターKさんのおすすめ本です。

    「猫と人間の絆の物語
    2人で試練を乗り越えるとまた試練が訪れる所がおもしろい
    ドキドキ・ハラハラな感動の物語をぜひ読んで見てください。」

    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00535658

  • 元ジャンキーでホームレスのジェームズと、元野良猫のボブが出会って築き上げた奇跡の関係。第3弾の『ボブが教えてくれたこと』から読んでしまい、遡って1作目の『ボブという名のストリート・キャット』を読んだ。映画『ボブという名の猫』は配信で観て……本書を読むのをすっかり忘れていた。2作目の映画が公開中(今週末に観に行く予定)ということもあり、本書を手にした。とても楽しく読了した。単に猫との毎日を描いただけでなく、どん底から這い上がってきた彼ならではの視点がある。決して卑屈にならず、傲慢でもない。そこがいい。

  • 『ボブという名のストリートキャット』が本になるまで、の話。
    ところで、私は全然知らなかったが、英語の原題 "A Street Cat Named Bob" は、お芝居の「欲望という名の電車」"A Streetcar Named Desire" の、パロディーなのですね。
    お芝居の A Streetcar Named Desire はビデオで見たことがあるけど、なんかすごく暗い話で全然笑えるところがなく、絶望的なストーリーなので、全然私好みではなかった。
    でも、"A Street Cat Named Bob" は、本当に素晴らしく、希望と愛にあふれていて、最高の本だと思います。

    ジェームズの人生は、ドラッグ漬けでホームレスで流しのギター弾きで日銭を稼ぐ、という、本当に過酷なものだった。

    でもジェームズは野良猫のボブと出会い、まっとうな生活を取り戻せてよかった。
    この本を読むと、本当にボブは、只者ではない(只猫?)。
    天使か神様の使いとしか思えない。

    ジェームズみたいな人で、ボブがいない人は、もしかしたら世界にいっぱいいて、苦しんでいるんだろうなぁ…。
    私は、ときたまビッグイシューを買うことしかできないけど。

  • <目次>


    <内容>
    『ボブという名のストリートキャット』の著者の本(第2弾だかどうかはわからない)。この本を出版するところまでの話。ヘロイン中毒から脱出し、「ビッグ・イシュー」売りからも脱却する処で話は終わっている。読み手は著者にもボブというネコにも感情移入できる。前作を読んだ際には、ネコは人間を選ぶな、という感想だったが、本作を読むと、社会福祉に関してさすがにイギリスは進んでいるな、という点。麻薬中毒から脱出するためのプログラム。無宿人への手当てやサポート体制の充実など、日本と比較してしまう。日本の同じように、相手を感じられない人がいるのはしょうがないが、日本だったら、著者のように社会的底辺から脱出できないよな、と思った。

  • 前作の続編。
    ちなみに、ボブは何年か前に他界しています。
    オーエンさんは、自宅を買い、ホームレスの支援活動や動物愛護活動などをして、何匹かの保護猫と暮らしているそうです。

  • 元ホームレスで麻薬中毒の青年ジェームズと野良猫ボブの話。ボブという名のストリート・キャットの続編にあたる。
    人と猫のたしかな友情とか愛情とかそういった暖かさを感じることができる。なにより、奇跡が人の人生を(猫も)こんなにも変えるのかということを知ることができる。
    いつまでも応援したい二人。

  • 長い間忘れていた、信じる心、希望、愛を取り戻す事ができたという所が印象的でした。

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