大正月光綺譚 魔術少女あやね (T-LINE NOVELS)

著者 :
  • 辰巳出版
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本棚登録 : 15
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777814367

作品紹介・あらすじ

蔵前女学校に通う望月彩音は、好奇心旺盛な女学生。友人の桧山凪、文藝倶楽部の先輩朝霧楓たちに囲まれ青春を謳歌していた。ある夜、彩音は巨大な狗に襲われる。その窮地を救ったのは月光遊技場の地下室に棲む魔女・如月藤花と使い魔の黄薔薇であった。彼女との出会いにより、魔術に目覚めた彩音は魔術少女となり、複雑に絡み合った運命の糸に翻弄されることになる…月光遊技場を中心に、数奇な運命に導かれた魔術少女あやねと魔女たちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 教員T、学生時代の友人からのおススメ。大学教員でありながらラノベ作家の友人の本とのこと

  • レーベルの目指すところはさておき、登場人物のキャラクター性をとても強く引き立たせた作品だと思いました(例えば主人公はいわゆる腐女子で変態です)。
    ギャグのネタが既存の作品を用いたものだったり、ちょっとメタっぽかったりするところもありますが、物語はとても面白いです。
    大正の年号が(おそらく)現代まで続いているという設定の下で、主人公あやねが巻き込まれた事件をきっかけにある魔法使いと知り合うことで物語が始まります。
    最初は日常ものの作品のように穏やかなものですが、途中からシビアな表現も含まれ始め、厳しい世界観が露わになります。
    そんな中で、主人公を巡るストーリーがとても素敵でした。登場人物のだいたいが女性で、主人公に好ましい印象を抱いているのが良かったです。

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著者プロフィール

1978年、新潟県生まれ。作家、成蹊大学文学部准教授。専攻は日本近代文学。小説に『遥かに届くきみの聲』(双葉社)、『小説 牡丹灯籠』(二見書房)、著書に『言語と思想の言説――近代文学成立期における山田美妙とその周辺』(笠間書院)、『中高生のための本の読み方――読書案内・ブックトーク・PISA型読解』(ひつじ書房)、共編著に『ライトノベル・フロントライン』全3巻、『小説の生存戦略――ライトノベル・メディア・ジェンダー』(いずれも青弓社)など。

「2023年 『落語と小説の近代 文学で「人情」を描く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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