それぞれのうしろ姿 (&books)

  • 辰巳出版
3.25
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本棚登録 : 150
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784777828708

作品紹介・あらすじ

B T S のR Mが投稿した
話題の韓国エッセイ 待望の邦訳!
しばらく立ち止まってしまっていたあなたへ。
スケッチブックにつづられた「あらたな視点」をもたらす言葉たち

<著者のことば>
芸術家は、ほとんどの時を
沈黙のなかで、
事物と対話をつづけながら過ごしている。

木を削りながら素材と語り合い、
絵を描きながら左手と右手が対話する。

この無言の会話がふと途切れ、
静寂が流れるとき、
事物はささやきはじめ、
それぞれの物語がたちあがる。
――アン・ギュチョル


<本文 植物の時間 より抜粋>

花木だけでなく、冬はあらゆる草、虫、雑草までもが
変わらぬ姿で厳しい時間を耐えている。

だが、わたしたちには、それらを憐れむ資格があるだろうか。
その小さなものたちが無慈悲な自然にあらがわず、
岩のように黙々とときを待っているのに、
わたしたちはなぜときを待てずに苦悶し、葛藤するのか。

虚しさを何かで埋めるために、じっとしていられないわたしたちの焦りは、
植物たちからしたら滑稽に映ることだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 芸術家の著者が日常で感じたことを書き連ねた作品達。ふと何かに迷った時に、パッと開いたページを読み返すような感じで何度も読み返したい。
    ふと手に取った今作が、まさかのナムさんがシェアしていた作品でびっくり嬉しくて読みましたが、すごく温かい内容で、読んでよかったと思う!

  • 身近なものの話から、人の生き方や考え方につなげて、ちょっと前向きに背中を押してくれるような、そんな文章が詰まっています。

    何かに囚われているときは、周りが見えなくて、それしか考えられなくて、八方塞がりに思えるけど、実はそうじゃなかったりする。
    こっちに出口はあるんだよと、すっと示してくれるような感覚。
    ふっと肩の力を抜くことができる。

    また時間をおいて読み返してみたい一冊。

  • BTSのリーダーRMがファン交流SNSに投稿したことで話題となった美術家によるエッセイ。日常の断片や社会の動向などを自身の思いで綴る。哲学的であり詩的でもある。このようなエッセイが多数出版される韓国文学の充実度が羨ましくもある。

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著者プロフィール

1955年、ソウル生まれ。ソウル大学美術学部で彫刻を学ぶ。その後、美術雑誌の記者を経て、ドイツのシュトゥットガルト美術大学に留学。帰国後は韓国芸術総合学校で教鞭をとり、美術家としても本格的に活動を始める。本書は月刊誌『現代文学』に11年間連載したなかから、67の文章と絵をまとめたものである。

「2021年 『それぞれのうしろ姿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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