- 本 ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784777931613
感想・レビュー・書評
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衣・食・住の「食」
それも
現在の流通の仕組みの中で
私たちの手元、いや口元(?)に届く肉ではなく
きわめて極端だけれど
きちんと 自分で捕るところから
始まる「肉」のルポルタージュ
そういえば
以前、鹿児島の友達のところに
遊びに出かけたときに
せっかくだから と
その家の庭で放し飼いにしていたチャボを
ご馳走になったことがある
その時に えっ 今 ここで
と
確かに 旨いぞ
と 思ったことを
思い出した
私たちは
もっと 自分たちが食べているモノ
に 意識を持つべきだ
という気持ちが自然とわき上がってくる
と 同じように
私たちが 着ているモノ
私たちが 住んでいるところ
私たちの 暮らしにまつわる
さまざまなもの
さまざまなことを
もっと 考えても いいよね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
熊、猪、鹿、狸、ハクビシン、穴熊、鴨、トド等の狩猟鳥獣の捕獲解体、
料理等を通して日本の各地に残る狩猟の食文化等を様々な角度から紹介する。 -
お世話になっている人が取材対象なので読みました。民族学的な考察とかなぜか間にあったりして、著者の興味が広く浅くて軽い読み物として楽しめました。
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食
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イノシシの肉がとてもおいしそう。食の本として読むべきですな。
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ハクビシンやタヌキなど、今までのジビエとは違った肉のことが書いていて興味深い。中でもトドはびっくりやったなー。イヌイットみたいやな。
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面白い。
九州ではイノシシは皮ごとバーナー -
中身は期待していたほどギッシリ詰まった濃密なものではなかったが、文字通り北海道から沖縄まで足を運んで取材し、テレビでは放送できないであろう生々しいカラー写真を多数収めた、読み応えのある内容となっている。
古来言われる“タヌキ汁”に使われている肉はアナグマのもの、という説は巷間に流布しているものではあるが、じゃあ一体タヌキは本当に不味いのか、美味いタヌキもいるのか、謎が謎として残されているところも、なかなか趣深い。
ただ、ところどころにちょっと軽薄というか、気になる表現がいくつかある。
獣害の拡大が問題となり、シカやイノシシの駆除が声高に叫ばれて久しいが、獲った個体のほとんどを捨てるのではなく有効利用する具体的方策が早く整えばいいのに、と切に思う。 -
穴熊からトドまで食す我々は古来からの肉食民族。
日本人がどこから来て何を食べて日本人になっていったのか。もちろん、そんな高尚な学問的探究心で私が旅に出るわけはない。私はただ知らない世界を歩き、話を聞きそして食べたいのである。
食べることでしか分からない、理解しえない部分が多々あると、私は常々考えている。論より証拠ならぬ論より食なのかもしれない。(2014年刊)
・肉を食べに南へ北へ
・第一章 南の島のカマイ(西表島)
・第二章 秘境の村の猪猟(椎葉村)
・第三章 山中の鹿肉のレストラン(宇目)
・コラム 肉を食ってきた日本人
・第四章 畑荒らしのハクビシン(穴内)
・第五章 狢と呼ばれる狸・穴熊(長湯温泉)
・第六章 厳寒の礼文島のトド猟(礼文島)
・肉食の旅を終えて
色鮮やかな肉の写真が収録されている。獣を解体する様子が写されている。これが喰うということなのだろう。どれも興味深く読む。農業被害を受けて「やられたらやり返す。お前らの肉で弁償しろ」というのが面白い。気になったのは狢。その正体は何なんであろうか。タヌキの味が分からなかったのは残念。
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