彼女はもう死んでいるのに! (アイプロセレクション)

著者 :
  • 小学館クリエイティブ
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本棚登録 : 33
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778083038

感想・レビュー・書評

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  • 読了。心の闇からつれもどしてもらえた本である。何が良かったのかはわからない。

  • グッと来た、心のデトックスしてしまった
    前作の『AV女優とAV男優が同居する話。』も、私の心にガツンッとぶつかってきてくれたストーリーだったが、この『彼女はもう死んでいるのに!』は、更に凄い衝撃だった
    それだけに、時計先生に土下座したい気分でいっぱい
    感想を書いて、ここへ挙げるのに、随分と時間がかかってしまった
    ストーリーにKOされる予感がしていたので、自分の漫画読みとしてのレベルが上がるまで、本棚の中で寝かせておき、やっと読めたんだが、読んだら読んだで、この感動をどう、他の読み手に伝えようか、と難しく考えてる間に、結構な時間が経過してしまった
    しかも、今こうして書いていても、自分のレビューで時計先生の良さを伝えられるかなって不安しかない。しかし、グダグダ悩んでいたって、また、時間を無駄にしかしないので、自己嫌悪は振り切ろう
    人によっては、寒気を覚える内容だ、と思った。ホラーやスプラッタの類ではないのだが、少なくとも、人の領分を超えた行為が作中で行われているのは否定できない
    なので、荒川弘先生の『鋼の錬金術師』がストライクゾーンに入っている人は、この『彼女はもう死んでいるのに!』も、琴線に触れるかも
    生と死の表裏一体感、本物と偽者の境目、「人が生きている」ってのは、どういう事なのか、大事な人との別離をどう受け入れるべきか、が重くも、落ち着きのあるストーリーの中で語られている
    読んだ後に色々と考えさせられる、それは良い漫画の証拠だ
    死んだ人間にもう一度、会いたい、それは誰だって願う
    けれど、誰もが知っている、死んだ人間は蘇らない、蘇らせてはいけない、と
    その世界の理を犯せば、自分だけじゃなく、大切な人も傷つける結果となる
    割り切れないのが、人として当たり前。それでも、人は慣れなければいけない、大切な人がそこにいない毎日に、自分にも誰にも埋められない、疼き続ける心の穴に
    ネタバレになってしまうかも知れないが、前作と同じく、こちらも独特のハッピーエンドに着地してくれているので、安心してもらいたい。まぁ、やっぱり、人によっちゃ、苦さも感じるだろうけど、それはそれで、時計先生の持ち味ってことだ
    最新刊の『僕たち双子は嘘に溺れる』、この感想はせめて、半年以内には書き上げたい
    この台詞を引用に選んだのは、最も、時計先生を感じたので。漫画の台詞にこそ、描き手の人間性が宿るとするならば、この言葉こそが、時計先生が読み手に言いたい心からの叫び。きっと、時計先生も、自分の喪失感とずっと戦っているのだろうな。埋める事が出来ない、と分かっているからこそ、逃げたくなる自分を鼓舞するために、時計先生は漫画を描くのだろうか

  • ありがちな物語だが、千秋がクズすぎて、読後感が悪い。

    人間とアンドロイドが共生する社会。16歳の人間の少年・朱は「アンドロイドより不出来だから」という理由で親に捨てられる。
    傷ついた朱を温かく迎え入れる姉の霞とアンドロイドを治す医者の弟の千秋。
    アンドロイドとはいえ、死人を生き返らせようとするタブーは、昔からバッドエンドしかないと決まっている。
    千秋は勝手に霞のアンドロイドを作り上げておきながら、勝手に殺すとは身勝手な話だ。精巧に作ったのであれば、アンドロイドにも恐怖や悲しみ、痛みの感情はあるだろうに。なぜ安楽死してやらなかった?
    元々姉に対して劣情を抱え、姉が受け入れてくれるのを良いことに性的関係にも至る。その上最期には「大丈夫。またすぐ会える」と霞を見なかった。

    というか、アンドロイドとはいえ、人とそっくりのアンドロイドを壊すことは人殺しに等しい。「人間とアンドロイドが共生する社会」において、アンドロイドを虐殺する行為が罪にならないとはおかしな話だ。
    アンドロイドの霞を殺しておきながら、そのまま元の生活に戻り、「最期」を見なかった霞を偲んでいる生活を送った風な終わりは気味が悪い。

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