遠くにいる人 (ショコラ文庫)

  • 心交社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778111120

感想・レビュー・書評

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  • ザ・クズ攻め!
    作業着萌えもあいまって、良作になりました。

  • カップリングは小田島達朗(経営者一族の副工場長)×佐倉治樹(家具メーカーの工場勤務)です。
    これはひとえに攻めと受けのキャラを好きになれるかどうかにかかってきますね。面食いで無神経攻めと、ネガティブ受け。
    ちなみに私は攻めは好きでしたが、受けがどーにも女々しくて。恋愛脳過ぎるというかなんというか、いちいち体調や仕事に影響出しまくるのは如何なものかと。健気と言われればそうかもしれませんが、恋愛体質のゲイなだけな気がします(笑)
    しかし面白いんですよね~。久々に読み直しましたが、止まらない!!

    治樹には同じ会社に務める、幼馴染の三津(美人)がいるのですが、その彼を狙っていた小田島に誘われるようになり浮かれてたところに、真実を知ってしまいやさぐれます。
    小田島を忘れるために、出会い系で知り合った男と付き合うことにしますが、その彼も問題あり。
    というか今まで付き合った相手もダメ男ばかりだそうで・・・自分の容姿にコンプレックスがあり、付き合ってもらえてありがたいと思ってる卑屈さがなんとも切ないですね。っていうかそこまでダメ男ばっかりなのは治樹にも問題あると思いますけどね!! 

    自分のことを好きだと思っていた治樹がそっけなくなったり、他の男と付き合ったりで、小田島はイライラ。仕事にもでなくなった治樹を心配して寮へ行くと暴行の跡が・・・男を追い出して一人にしてほしいと暴れる治樹を抱きしめてそのままベットインです。

    その後、同情で抱いてくれたと思っている治樹は前向きに小田島の事を忘れようとしますが、かまってくる小田島に困惑します。
    せめてものお返しにと三津とのセッティングを申し出たり、サプライズでお泊りを用意され期待したくないと断わったり、小田島は機嫌が悪くなる一方です。この僕が誘ってやってるのに!! と。攻めの一人称が「僕」っていいですよね~。
    そんなこんなですれ違い続行中です。

    しかしついにきちんと言葉にするんですね! ほっとしました。ハラハラドキドキでした。表紙が素敵です、内容通り(笑)

  • おもしろかったー。
    買ったあと長らく放置してたみたいで見覚えのない本があるなと思って読み始めたら一気読みだった。
    まあこういう展開になるでしょうね、って予想とちょっとずれるけど大きくずれない感じがよかったのかも。

  • 初の作家さん。男見る目無い幸薄の治樹と人間的に問題ありの小田島。小田島お前最低だなっ この男の何が良かったのか治樹!! なんて思っていましたが、多分と言うか絶対本気の恋愛をした事がない小田島が、自分の感情にどうしたらいいのかわからないで治樹に振り回されてる様は楽しかった♪ 小田島がこれから先治樹と関わる事でどう変わっていくか続編が楽しみ。そしてみっちゃん!! 見た目に反して男前なのが良いですよね♪

  • memo: ペーパー封入

  • ツボに嵌った。


    傲慢攻が気づけば健気受に振り回される(逆もしかり)話大好物。
    今回はまさにその大好物だったんですが、この卑屈で健気な
    受の自覚のない振り回しっぷりが実に見事で、この意固地な性格
    のなせる技かと(笑)

    受けの不細工設定も嫌いじゃないです。
    むしろ鼻の頭のそばかすとか、可愛いじゃないですか。
    小動物系がちょろちょろ工場で作業してる姿想像しただけで
    萌え死にそうです。
    そして攻の傲慢っぷりも、普通なら苛つく嫌な奴なんですけど、
    こいつがもうホント、悪気がないくらい嫌みなやつで、
    これまた生まれの良さのなせる技(笑)

    相思相愛になるまでひたすらすれ違いまくるのなんて、
    もう見ててもどかしい!!
    焦らすの上手い!



    そして絶妙に話に関わってくる三津が実は一番のお気に入り。

  • 読んでると、けっこう心が痛い作品だった…
    小田島めなんてヤツだ!!

  • ちょとがっつり読みたい時にという感じの話でした。少し痛重い。でも電波ではないので苛立ったりとかはあまりなく読みやすかったです。恋は遊びで好かれる側で好きという気持ちを知らなかった男と、寂しくて利用され続けてきた男。
    本編で攻にも何か、それは愛とかそういうものが、芽生えたのかなという終わりだったのが、続編始まると本当に小さな芽でそう簡単じゃなかった。でも、自分の事好きなはずなのに何で喜ばないんだとか、人として普通にある感情の範囲内だったので、そこも苛立ったりはなかったです。受攻どちらも。うまい事噛み合わなかったなー。ようやく攻は受が気になって今度は受自身を誘って気遣ってるのに、受は本編があったから勘違いしてはいけないと自分を戒め続けて、攻は攻でそもそもの原因を知らないからそんな勘違いされてるとは思い至ってないし、ちゃんと言葉にしてるから受が勘違いしてる事に気づかないっていう。お互い一応ある程度は言葉にしてるのに全く噛み合ってなくて、中々くっつけずにすれ違っていくという話でした。でもそれぞれの立場に立つとどっちもそう思っても仕方ないよなぁと。そしてどちらもが自業自得なのですが。もーもどかしかったです。
    してやったのにっていう傲慢さは、傲慢じゃなく、というところが面白かったです。あぁ小田島ってそういう人だなと。初めて恋を知ったのかもしれませんね。思い通りにいかないその苛立ちや焦燥は、恋だって今から気づくのかな。
    受が遊んでるのが意外でした。あらすじから、地味にひっそり生きてるタイプかと思ってたら。卑屈だけどさみしいからその場その場で。卑屈だからダメ男しか引っかからないんですよね。完全な自業自得でした。ショージとの事に関しては多少仕方ないとは思うけど。でもあんなに心配してくれてる家族のような三津がいるのに、忠告を聞きもしないで心配ばかりかけて、三津が良い人すぎてもっと感謝して!その有難さに気づいて!と思いました(笑)自分なんか、って自分の醜さばかり気にして、普通の人すら三津みたいな友達を得るのは難しいのにね。と、感想書いてみて、そんなに苛立たなかったと思ってたけど主人公の卑屈具合が多少きつかったかもと思いました(笑)そして三津が良かったです。良い友達だなぁ。
    封入SSが三津視点で良かったです。面白かった。スマートだった小田島は恋を知って、これから些細な事でおたおたするのかもしれませんね。続編どんなかなぁ。

  • ⇒『遠くにいる人』
    『隣りにいる人』

  • 一言でいうと攻めざまぁ作品。受のことは、意中の子を落とすための駒と考えていた攻が、受けの子にだんだん振り回されていくのが面白いです。

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