恋になるまで (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778112301

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  • 百瀬友哉は、恋愛対象が同性であるゲイ。
    けれど、そのことを回りにカミングアウトしてるわけでもなく、見た目も清潔感もある友哉は合コンの客寄せパンダとしてとても誘われやすい。
    友哉自身は、そんな合コンをめんどくさいと思っていたのだが、その合コンで知り合った無愛想で野暮ったく見える箭内功が間違いなく良い男だと直感し、彼を落とそうと決意する。
    友哉はノンケの男を落とすことに燃えるたちだったのだ。
    友哉はその合コンで、何とか箭内の連絡先をゲットしようと思ったのだが、箭内は友哉が連絡先を聞く前にさっさと帰ってしまい、連絡先はげっとできず。
    何とか、箭内と接触する機会を持ちたい箭内は、その後に企画されたバーベキューに箭内が来るように仕向け再会するが、彼の荷物もちを手伝っているうちに怪我をしてしまう。
    責任を感じた箭内が不自由をしている友哉を助けるために、同居を持ちかけてくれる。
    友哉は、箭内を落とす絶好の機会だと喜ぶが、箭内の態度は、恋人どころか友人になれそうにない程そっけなくて……

    という話でした。
    割とそっけないというか、落ち着いた話。
    大きな事件があるわけでもなく、どちらかの性格が派手なわけでもなく。
    ただちょっと友哉は自分を正当に評価しているから、それなりにモテてはいるけれど、だからといってそれにあぐらをかいているわけじゃないし、あっちこっちを食い散らかしているわけでもない、どちらかというと一途な方で。
    箭内はプラモデルオタクで、見た目もこだわらない方だから、あまり女気もない感じ。
    なので、友哉目線で、自分の気持ちが箭内に伝わっているのかどうかわからないからドキドキして。
    ちゃんと箭内目線での部分もあるので、そこは実は箭内の気持ちの揺れもはっきり書いてあって。

    普通のBLを読みたいなー……と思ってる人にはぴったりだと思います。
    燃えるような恋ではなくて、ごくごく普通のありふれた日常的な恋。

    でもこういうまっすぐな作品は少ないと思うので、オススメします!

  • ノンケのもっさり(しかし素材は良い)男×ノンケ食いな魔性の男。

    ちゃっかり狙った男と同居まで持ち込むのに全然なびいてくれなくて…という展開。

    途中から攻めのやなうちさんと受けの友哉の視点が交互になるのですが、やなうちさんの方の戸惑いとか丁寧に描写されていて良かったと思います。

    一方で友哉がいまいちゲーム感覚から抜け出せてない印象でちょっとしらけてしまいました。もっと必死に頑張る方が個人的には好みです。

  • 趣味に打ち込む男性は魅力的だと思う。なので、没頭できる趣味があって、よく見たらイケメンで、スタイル良くて、仕事もできて、優しくて、学習能力の高い、こんなハイスペックな人どこかにいないかな...(笑)受けが「落そう!!」と思って頑張ってるのも新鮮だった。

  • 期待せずに(失礼)読み始めたせいか、面白く読ませていただきました。
    中堅化粧品会社の営業である友哉は根っからのゲイで、会社の同僚に連れて行かれた合コンでも女のコじゃなく、好みの男を見つけてロックオンしてしまう始末。たくらみ小悪魔系の受ですが、ロマンティストで好きになったら一直線。明るくて前向きで、好感度があります。
    そんな彼が好きになったのは2歳年上の取引先の野暮ったくて無骨そうな箭内。色事には不慣れっぽい真性モデラーの25歳。見てくれはダサくても、上物だと悟った友哉は親しくなるために画策するのですが、次のチャンスだったバーベキューパーティーで大怪我をしてしまいます。責任を感じた箭内は何かと世話をしてくれ、同居まで申し出てくれます。
    しかし、いざ同居してみると、ホントにただの同居人状態で何の進展もナシ。

    そりゃそうですよね。相手はノンケで、ごく普通に接してるだけなので。友哉の入浴シーンにそそられるわけもなく。友哉にとってなかなか手こずる相手です。しかし、箭内がそっけなかったのは、面白味の無い自分の社交下手な性格を気にして遠慮していたからだったと判明してからは、二人は急速に打ち解けていきます。

    ノンケの攻を落とすというのは、無理を感じさせることがありがちですが、友哉という受キャラに人間的な魅力があって、箭内がほだされても頷ける気がしました。彼がたくらんだり計算したりするのが、ただひたすら好きな相手と深い関係になりたいだけ、というのが伝わってくるので。損得とか考えていないクロさが、いい意味で必死でかわいいのです。
    なので、両想いになったところでは心から安堵しました。上手くノンケ攻を落とせたイイ話になっています。
    箭内が意外に学習能力があって、Hシーンではヘタレじゃなくしっかりリードできてたのにも安心感。

    涼子の存在がハラハラさせられるんだけど、二人が仲良くなれたのは彼女あってこそです。かなりのキーパーソンでした。
    番外編ペーパーはそんな涼子と箭内×友哉cpが仲良くディナー。
    SSカードは、箭内視点で友哉とプラモ制作するラブラブエピ。
    同人誌は、垢抜けてカッコよくなってしまったのをモデラー仲間に「彼女できた?」と冷やかされる箭内と、ゲイバーのママにノロける友哉の話。ベッタリじゃなく適度な距離もとっていて、バランスのいいお付き合いをしています。見習うべき。

  • 面白かったです。性格的に対照的な二人なんですけれど、そこがなんとも良かった。人当たりのより肉食系の受:百瀬なのでなんかどんどん、図々しい展開になって行くんだけれど、それが全然嫌な感じを受けませんでした。楽しく読めました。皆、円満にカップルになって終わり方はとてもほのぼのでしたね♪

  • ストーリーはオーソドックスでした。リーマンモノですが仕事描写は全くといっていいほどありません。 ヘタレ×肉食系という組み合わせは良かったのですが、あと一押しに欠けた気がします。受けと攻めの視点が時々混ざってややこしかったです。

  • きゅんです。肉食系の誘い受けにドキドキ。

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