ソネット (ショコラ文庫)

制作 : 金 ひかる 
  • 心交社
3.33
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本棚登録 : 74
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778112448

感想・レビュー・書評

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  • やっかいな人たちだったなー。
    普通の人には手におえない同士がくっついたのでよかったよかった。

  • え…とんでもないDQN亭主関白と、精神的DVを受けながらも必死で耐える絶望的な妻にしか見えない…。
    最初は受けの方が印象悪かったんですよ…人から雨に濡らさないようにって借りた本を適当に扱っている当たりから。しかし攻めの方がとんでもなかった。
    攻めは別れたつもりはなかったとか、受けが立ち直らず詩も書けなきゃそのまま破局でよかったとか、は?どの口が言ってんの?怒
    だったら簡単に受けに手を出してんじゃねぇー!あんたは警戒心の強い野良犬を拾って愛でるだけ愛でて、なついてめんどくさくなったら、一人で生きる努力しろってポイ捨てする最低な人間と一緒やん。

    それでも、攻めに何らかのしっぺ返しがあるものだと思って最後まで読んだのに…無い無い無い!攻めが寒い中受けを待っているところは、以前は受けが同じ状況だったのを思い出して可哀想だったな、とか普通思う場面じゃないですか?バスルームで吐いた受けの吐瀉ぶつに対する咄嗟とはいえ攻めの反応は…あり得ない。人間性もとい愛情を計れるものがあるとしたらまさにこの場面なのに攻めは真逆のことしちゃったね…。もう受けが萎縮しまくって哀れ…
    攻めの酷さが前フリで、逆転攻めザマァ展開だったら最高!ってくらい文章は上手いんですよホント。…作者の意図が気になったので後書き読んだけど攻めがひどい奴とも言及してないのでびっくり。結局、攻めの反省もなく仲良くフランス行き??二人とも壊れてます。

  • なんか疲れた… って言う感想はダメでしょうか。受け攻めどちらも何とも言い難い2人でしたね。初めての恋いに溺れて何もかも手につかなくなる受けの子、その受けを自分のエゴで切り捨てる事ができる攻め。どっちもどっちで痛すぎる… 攻め視点の話しでも、あー、こりゃ参ったの2人で、実際教授がいなかったら続いていないと思うんですけど… どちらかに救いがあればいいんですが、私には攻めも受けもそれすら見いだせない… 久々に読むのに気合いが必要な本でした。

  • 同期大学生、有能な苦学生年上攻×未熟な詩人年下でした。
    この作家さんの攻めは、割と困ったところのある人なパターンがデフォなのかと、恐々読み始めたのですが、強引なところはあるけれども、今回、生真面目で、割と落ち度のない男の子でした。

    むしろ詩人くんが、初めての恋に流され、グズグズな子で、あちゃーとなりましたよ。

    どちらも、もう少し頑張りましょうと思いましたが、詩人くんが、なんとか本来に立ち返る様はカタルシスを覚えました。

  • ひのもとさんのダメ攻めはデフォルトなんでしょうか……。
    今回の攻はもう、全然ダメ生理的に受け付けないタイプです。
    現実世界にもいそうな人種ではありますが、リアルすぎて
    嫌でした……。

    世間知らずで純粋培養人付き合いすらまともに出来ない
    卑屈な詩人志望の受を、自分の理想を押しつけまくって
    それが出来なきゃ頭ごなしに叱りつけ、上から目線で
    鼻につく上、勝手な都合で受を切り捨てるとか。

    世間知らずが初めての恋愛にのぼせ上がり溺れきり、
    世界が恋愛桃色ピンクで塗り潰されるなんて、よくある
    ことじゃないですか。それが詩人目指してるなら、
    かえって現実的ですよ。
    それをね、それを……あーもう、書いてるだけで腹立つ。
    受の卑屈っぷりにもイラつきますが、成長が見える分
    この子が振り回されるのが不憫でならない。

    疲労困憊の末に受がお風呂で吐いちゃうシーンでは、
    もう完全に攻に絶望。なにこの男!




    山のように言いたいことはありますが、ひきこまれる話
    であるのは確かです。でも好きになれません。
    応援も出来ません。感情移入も難しいです。
    とにかくこの攻、いっぺん大きな挫折でもしたらしい……。
    こんな薄っぺらい狭量男じゃ、パトロンとか無理無理。
    世界がひっくり返っても、この難しい受を支えていくとか
    無理だと思います。

    というわけで、この二人に全く未来が見えない為、評価が
    難しいです。気持ち的に★1ですが、読ませる内容では
    あったので2つで。
    作中一番共感できたのが島村准教授。
    そして詩人志望で言葉を仕事にしようかという受の言葉遣い
    がいただけない。
    目上に人にたいしてタメ口とか、昭和生まれの私には理解の
    範疇を超え、もはや宇宙人に見えました。

  •  芸大に通う仁科幸は、作詩をメインとしながらも自分の将来を決めかねていた。
     周りの同級生はどんどん就職先を決めていくけれど、自分はただこのまま漫然と試作を続けていていいのかどうか……悩んでいた。
     けれど、言葉は仁科の心の中に次々と浮かび上がり、「書く」ことには仁科は迷いを持ったことがなかった。
     そんな仁科の前に突然現れた男・広尾柾史は、仁科とはまた別の視点から詩に関わって行こうとする男だった。
     彼は、「詩の翻訳家になりたい」という明確な目標を掲げ、また、それに向かって何度もフランスに留学していたり……等目標に向けて着実に歩いている男だった。
     そんな広尾と、ゼミの教授から同じ課題を与えられた仁科は資料の少なさから、一緒に課題をやることになってしまう。

     最初、今までの人付き合いの経験の少なさから、何でもすぐに口にしてしまう広尾に苦手意識を抱いていた仁科だったけれど、次第にそういう広尾のマイペースなところに惹かれていく……

     そして、課題の打ち上げの日、酔った2人はついつい身体の関係を結んでしまう。
     そこから先、恋愛経験も少ない仁科は、転がり落ちるように広尾に夢中になっていく。
     全てが広尾中心の生活で回っていて、詩も全然書かなくなり、授業にも殆ど出ない。
     恋愛以外何も見えなくなってしまった仁科に対し、別れを告げたのは、先に手を出してきた広尾のほうだった。
    「自分が何を言っているのか考えろ」と諭され、「もう会わない」と仁科の部屋を追い出された仁科はその現実が受け入れられず、しばらくは仁科のことを追いかけ回すことになる。
     しかしながら、それも大学が休みに入り、仁科がフランスに留学してしまうまでの短い間だった。
     最後の日に、完全な別離の言葉を告げられてしまった仁科は仕方なく、広尾のいなかった頃の元の生活に戻ろうとするけれど、心がぽっかりと穴が空いたようになってしまい、今まで通りうまく試作ができない。
     何を描こうとも言葉がまったく出ない状況に、仁科自身も焦りを感じるが、自分の力では何ともならず、ただ悶々と月日だけが過ぎていく。
     そんな時、師事する教授から渡されたのは、広尾と一緒にやった課題の詩の日本語訳で……

     という話でした。
     恋によって身を崩した詩人と、そんな詩人に恋してしまった男の話。

     結局仁科は、その訳詩によってもう一度書くことを取り戻して、その作品を見て、別れたはずの広尾が尋ねてきてハッピーエンド。

     でも多分、本当の2人の山場はこれからで。
     歩くテンポも、目的意識も全然違う2人は、なかなか考えてることのベースが違うから、ちゃんと言葉で伝えたつもりがすれ違っていたりして、うまくいかないところも多々あって。
     それが原因で、仁科が無理していたり……で。
     まだすっきり「共に歩む」っていう感じではないところで終わっているのだけれど。
     それでも、仁科は広尾のことが好きで、広尾は仁科のことをとっても大切に思っている……ということが大事なんだろうな……と思います。

     仁科が倒れちゃったシーンは、バイトの鬼だった個人的には、お前、其の日は本当にバイトがない日なのか? 大丈夫なのか?? って心配しても始まらないことを考えたりしたのですけど、まあ2人の将来の幸せの方が大事ですよねって。

     マイペース攻めに振り回され続けるちょっとぼんやりな受けの話。

     8割方は確かに広尾の方が正しいけれど、全員が全員、広尾のペースで生きれると思うなよ! と思ってしまったり。

     気持ちのすれ違いの含まれてるBL小説が好きな方にはオススメします。

  • 好き勝手に生きてる男×人付き合いのニガテな男
    ってカンジでしょうか・・・。
    芸大で留年していた広尾がゼミにやってきた。仁科はニガテなタイプだと思い、できるだけ避けようとするが、ゼミの課題を一緒にやるハメになりだんだん距離が近づいて、いつのまにか仁科の方が広尾にハマっていた。
    しかし、そうしてだんだん詩を書かなくなった仁科に広尾は困惑していて・・・。
    やたら広尾が仁科の「詩」に執着してて、それがなんかあんまり理解できない部分があったかも。
    後半は、以前の失態を反省してがんばる仁科ってカンジで。

  • 想像してた話とはちょい違ったかも?詩人だしあらすじの感じからもっと精神的に刺すような痛々しい切ない話かなと思ってたら、世間知らずな主人公の話でした。そこは攻と同じ勘違いをしてた。厭世的なのかなーと。
    人と関わりを避けてた根暗な主人公が正反対の攻にずっかずか踏み込まれ翻弄され恋に溺れ、何も見えなくなってダメになる話でした。恋をしてダメになるかならないかは本人の性質だし責任だけど、今まで一切恋をした事もなく世間も知らない、しかも詩人とか繊細っぽい人を強引に嵐のように引きずり込んでしまったら、依存して溺れて恋以外何も見えなくなる可能性は十分すぎる程あるわけで、そこに対する責任は攻にもあるよなぁと。初めてだって知った時点で早急に手を出してはいけなかったのではと思いました。まぁ攻本人もその過ちに気づいて一生懸命軌道修正しようとしてたけどもう手遅れ、何も見えない聞いてない。と、攻の言葉足らずと強すぎる意思のせいもあるよね。本当に反りの合わない2人の組み合わせだなぁ。まぁそれでも惚れてしまったんだもんね。この後もすごい大変だろうなぁと思います(笑)でも別れるだろうなとかは思わない、ぶつかりまくっても絶対に別れないだろうなと思うので、そこについては安心して読み終わりました。苛々してぶつかってでも離したくない一緒にいたい。あまりの違いすぎる考え方に、すれ違うから今度からちゃんと話そうってなったしね。
    あれ合間1年もあったのですね。半年くらいかなと思ってた。それにしても受の溺れっぷり依存っぷりが想像以上ですごかったです(笑)ストーカーになってたし。自分が愛した詩人を自分がそんな風にしてしまったと思うと攻の絶望も大きかったでしょうね。お互い好きなのにダメになってしまうってこういう事かぁと思いながら読みました。なんとか収まったと思ったら続編の主人公には本編よりもイラっと。卑屈にも程があるだろ!ていうか卑屈なのはいいんですけど、無神経なのは良くないですよね。卑屈さで他人を攻撃するのはズルいなぁと。まぁ結局後に後悔するのは主人公なので、主人公の成長物語だったかもしれません。作中でも言われてますが、本当に甘い。でも学生なんてそんなもんな気もするから特別甘いってわけでもない?攻による主人公批判が結構厳しくて、ひぃーってなりました。言葉きつい。まぁぬくぬく育った主人公にはちょうど良かったのかもですが。そしてそんなダメなとこも結局愛してるという。その理由付までされてたのが面白かったです。なるほどねーと。そして怪しいバイト。擦れてる子ならいいけどねー。まぁその辺は攻も言葉が圧倒的に足りてなかったよなぁと思いました。主人公が世間知らなさすぎるせいもあるけど、攻も独り立ちしてるとは言えまだ子供だしね。って事ですかね。
    ペーパーは島村視点でした。おいしい立ち位置。

  • 大学の先輩後輩もの。で、後輩のほうが主人公なのですが、フランス文学を専攻するふたりが教授を経由して近くなってゆくのですが……先輩が、その境遇ゆえか、よくできる上に相手にもそれを求めるタイプなんですよね。そこが結構主人公がきつかったりするんですが、私も、友達ならともかく、付き合うひとにそうされるのはキツいタイプなんでちょっと微妙でしたw言われなくたって頑張るけどさ、好きなひとに頑張れ頑張れ言われるのって…どうなんだろう。その辺の気持ちのやりとりとか、先輩の心の動きとかもっと深く書き込んであるともっとおもしろかったかも。

  • 攻めが好きになれない。

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