散る散る、満ちる (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
4.03
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本棚登録 : 308
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778112455

感想・レビュー・書評

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  • 恐ろしくベタな展開で始まるので、これ面白いのか?と不安になりながら読みましたが、いい意味で裏切られました。最初から最後まで三角関係の王道なストーリーですが、主人公の淡々とした心理描写が切なくて、普通に泣けました。とても良かった。

  • 思っていることは、ちゃんと言葉にしないと!と言いたくなる話。言葉にしないことで!想いが伝わらなかったり、すれ違いが起きてしまったりしていたから。好きな相手に別の好きな人がいる。こんな状況でなにも言えなくなってしまった如月の気持ちも分かるけれど、とにかくもどかしかった。実は寂しがり屋の如月が素直になれる相手が見つかるといいな。と思いながら読んでいた。

  • 久々に再読ー
    何度読んでもぼろぼろに泣けます。
    里見は良い奴だけど、嫌なやつで、ハルちゃんの性格が違ったらめちゃめっちゃ嫌いになってたかも(笑)
    ハルちゃんがひたすら健気で切ないです。
    全部じゃなくて良い、少しだけ傍にいられたらって、そんなハルちゃんを好きにならないわけがないよ!(T_T)
    自分のことは全部後回しにしてしまうハルちゃんが愛しかったです。
    末永くお幸せにー‼

  • とても泣いた。
    やっぱ片想いしてるのに全然顔に出さずに協力しちゃう系の受けまじすき…

  • 作者があとがきで書かれているように王道。悪く言えば、とにかく読み倒している人も多いんじゃないかという、手垢のついた設定。それでも読み返したい魅力をもつお話でした。
    もどかしいまでの恋愛の影で漂う、主人公のもつ家族への憧憬や寂しさ―本当にこの作家さんはそういうのが上手い。もだえるような萌えはないけど、ほっこりとしたエンディングに心が温かくなった。SSの親友視点は思いがけず萌えで得した。

  • 2013年読了

  • 会社の後輩×先輩。サラリーマンが好きなので楽しかったです。
    最初、てっきり幼馴染の榎本とくっつくんだ!と思ってました。
    青い鳥はすぐそばにいたのね・・・!的な。
    違いましたね・・・全然違いました・・・。
    身内の縁に薄い主人公ってBLでは定番ですね。
    この寂しさを埋めてくれるのはずっとそばで見守ってた幼馴染だと思ったのに・・・。
    まあ、テンとどうにかなるならとっくになってたんですよね。だから仕方ない。でも後半に載ってた榎本目線の話はそういう一部の読者の気持ちをちょっと救済してますね。
    まあ正直、里見のよさがあんまりわからなかったし、
    ハルもぐるぐるしすぎててイライラはしたんですけど、
    この二人のエッチシーンはエロくて好きでした。
    最後はラブラブになってて良かったです。
    書き下ろしは里見視点のハルにベタぼれな話が良かったな・・・。ハルが里見を好きなのはもう分かってるし、
    私は攻めが受けを溺愛してる話が好きなので。
    でも、今更名前呼びに照れるのは可愛くて萌えました。
    年下攻めが年上の受けを愛称+さんで呼ぶの、すごく好き!反対に男のちゃん付けはあんまり好きじゃないので、コウちゃんって言い出したら嫌だなと思ってたら、幸一だったのでほっとしました。

  • 凪良さんの本を2冊続けて読んだのですが、どちらも行き着くとこが予感出来る、→安心して読める。
    そんな2冊でした。
    すごい美人なのに気が弱い人って普通めちゃくちゃかまいたくなる対象にして描かれがちなのに、このお話では、かまう人を第三者の恋愛の絡まない幼馴染みに設定してきたので、その回り道を楽しませていただけました。
    途中、もう、この幼馴染みとどうにかなってもいいんじゃない?とか思った読者も多いのでは??とか思ってたら、巻末に挟まれたショートショートではチラッとそんな気持ちを汲んでくれるお話もあったりで。
    ああ、サービス満点だなぁっていう読後感です。

  • 王道ってすばらしい!ふたりの気持ちがきちんと重なるまでヤキモキさせられたけど、結ばれてほっとした(*^^*)縁側でキンピラとワサビを抱っこしながら微笑みあっているふたりが想像できて幸せな気分になれた。これでテンも幸せになれば言うことなし!凪良さんのきれいで温かい文章に癒されました♪

  • やっぱり買っちゃったよ、やっぱり読んじゃったよ、ノベルズ持ってるのにさw
    で、
    さぁ書き下ろしを2828と読んだ後にもう一回小冊子を・・・って思ったら行方不明。
    確かにあったはずなのに!!!(泣)

  • ごく普通のリーマンものラブストーリーなのに、途中までどっちと最終的にくっつくのか展開が読めずドキドキしながら読みました。私としては榎本とくっついて欲しかったかな。凄くいいやつですよ彼は!自分で意識してないだけでハルの事かなり好きでしたよね(〃ω〃)
    とにかくハルが健気です。いつも相手の事ばかり考えて空回りするタイプで…仕事の出来るオトナな男なのに可愛いんです。えちシーンの時の主任呼びに萌えていたので、二人の距離が縮まって名前呼びになったのはいい事ですが、その点個人的に残念だったかもww
    久しぶりにオトナな王道ラブストーリーを読んだ気がします。そして出来たら榎本のスピンオフ長編が読んでみたいな。彼には幸せになって欲しい!

  • 大人な彼の中の幼いココロがアンバランスで危うさや可愛さを醸し出す。

  • CDを聴くために再読。ノベルズ版は読んだことあるけど、改めて文庫版読んでみてもやっぱり泣ける。とにかくすべてにおいて、萌えツボど真ん中でどんぴしゃなお話。典がほんといい奴すぎて、彼にも誰かお相手を!って思ってしまう(笑)典視点のお話すっごい好きー

  • 丁寧な人物描写や心象風景に、穏やかでどこか物悲しい気持ちにさせてくれます。途中どうなるかと心配になりましたが、感動的なラストでした。

  • ★3.0。読み進めるほど攻の勝手さとそれを許しながら自己憐憫する受にイライラして…。しかし絶倫攻が好きなので最後のエロに満足。機械犬のプレゼントと録音のくだりはちょっと引いてしまって残念。引っ越しの餞別にあんなの貰っても困るだろう…。攻が榎本に嫉妬する展開を期待したのに、最後まで高橋絡みで受が悩んでばかりで惜しい。長い事受を経験豊富だと誤解したままだったし。あんまり乗れなかった…。榎本にしとけよー(笑)

  • ☆5でもいいくらいだけれども、せっかくならば、最初に手を出したのは里見の方だったこともどこかでバレてほしかった。
    それだけが心残りなので、あえて☆4つ。

    一番泣けるのが『秘密の箱の中~榎本の場合~』ってとこが面白い。
    いっそのこと、テン×ハルでもよかったかも。

  • 家族に先立たれ ロボット犬のきんぴらを家族のように可愛がり一人暮らすハル。好きな人を失う寂しさと怖さから 自分から深く人と関わらない。片思いの相手にもクールな大人な振りで 恋の応援をしてしまう。我慢ばかりしてるハル。そんなハルをやっと 素直にさせてくれる相手がみつかる・・。きんぴらはロボだから「おかえりー」しか答えれないけど、膝にかかえて話しかけてる時とか じわってきました。泣けます。

  • 面白かった!
    けど、そっちとくっつくかぁーって、ちょっとなんか自分的に消化不良。
    なので★三つです。
    主人公グダグダしていて可愛くてもだもだする反面、男だろ! 当たって砕けろ!! と、発破をかけたくもなる。
    あー幼馴染いいやつ過ぎて泣ける。

  • 凪良さん初読み。丸みのある文章と柔らかく響く比喩表現が好み♪序盤に如月とテンのお話で里見は当て馬と勝手に思い込んでしまったため、里見にはちょっとイラっとしたり(笑)でも、失うことを恐れて手を伸ばせない如月の心理描写がとても丁寧なので、彼のこれまでの生き方も含めてじんわりと切なく胸に染み入ってくる。おもちゃのキンピラが如月の寂しさを表現するツールになっていてかなり涙腺刺激された。タイトルに繋がる本編ラストも深くて素敵。そして、テンのお話には思わずホロリ。書き下ろしは微笑ましく、結びの一文に心がほっこりした。
    ショコラ付録の小冊子も引っ張り出して読んだ。書き下ろしとリンクしているお話で里見視点なので彼の心情がわかる。大好きな人の「好き」という一言の威力は絶大だなぁ(笑)素敵だー♪

  • 榎本が良い友人すぎて惚れるw

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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