まばたきを三回 (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
3.82
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本棚登録 : 438
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778112882

感想・レビュー・書評

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  • 残念ながら、入り込めなかったです。泣けた箇所もあったんですが、二人のやり取りが途中、児童文学みたいに思えてしまったのが敗因かと。。。凪良さん大好きなのに~!

  • この作家さんの本は、時々「反則だぁ!!」と思うほどの透明感に満ちています。
    BLですので、キスもあるし801シーンだってある。
    でも、キラキラとどこまでも透けて見える川の流れの水を見ている時のような
    ツキンと来るような気持ちになるのは、何故でしょう?

    2年前に死んだはずの恋人が、幽霊となってずっと自分の側に居た。
    二人は小学校からの幼馴染みで恋人。
    恋人を失って、色彩を無くした一佳の生活に戻ってきた令。

    令は、心残りがあって成仏は出来ないと言う。
    あまりにも強く一佳の近くに居る事を願ってしまった為、村から出ることが出来ない幽霊なのだ。
    村から出ることが出来ないため、その心残りを何とかする事が出来ない!

    その壁を二人して乗り越えていくシーンは、ハラハラドキドキ
    二人を守っていた神様、どうか今度も二人に力を与えて下さい!!
    と真剣に見守ってしまう自分が居ます。

    二人の家族がまた素敵なんですよ!!

    二人が互いを思う気持ちが、何ものにも代えられないほどの情熱と
    夾雑物のない素直な気持ちであるのはもちろんですが
    二人を取り巻く人々の愛や気持ちが、本当にストレートに心に届いてきます。

    そっと握り合った彼らの手。
    その手の温もりと、生きている事の幸せ
    それらを思って、満足して本を閉じることが出来た一冊でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「時々「反則だぁ!!」と思うほどの透明感に」
      おー
      読み易いですか?綺麗なお話なら読んでみたいナ
      「時々「反則だぁ!!」と思うほどの透明感に」
      おー
      読み易いですか?綺麗なお話なら読んでみたいナ
      2012/08/22
  • 幼馴染みで恋人の令が事故で亡くなり2年。
    一佳は山間の田舎町で静かに暮らして居たがある日毎日訪れている令のかつての家で地震に襲われその直後目の前に令が現れ…。

    幽霊もの、とありますがそれはどのようなかをぜひ期待して読んでみて欲しいです。

    好きな人と二度と会えないという切なさがたまらないです。
    そして出会えても触れ合えないのも。
    でも本当に相手を想っていれば…。

    実は、と驚きの展開が何度もあり、そして令の一佳への手書きの手紙の一行で涙が溢れて止まりませんでした。

    この2人の赤い糸は決して切れる事は無いです。

    巻末のSSの令のいとことのやり取りも切なく、でも2人にとって新たな気持ちを持つ事が出来て良かったと。

    静かな夜に読むのがおすすめです。

  • ちょっとファンタジーすぎたかなと。。
    凪良ゆうに絶賛ハマリ中!!!

  • 長い初恋の話。意地をはったり、仲直りしたりしながら楽しく暮らしていたのに突然別れることになった一佳と令。死んでしまったはずの令と再会のあとも、いつ別れが来るか、怖くて仕方がなかっただろうな。と思う。一佳は優しくて強いけれど、辛い別れを沢山経験しているから特に。何があっても一緒にいたい。とこんなにも思える相手と出会えるのは幸運なことだと思うから、2人で幸せになってくれるといいな。

  • 凪良ゆうさんでお勧めをと言うリクエストをして貸してもらった1冊。
    幽霊物の死ネタ話かぁ…
    と、思いきやまさかまさかのどんでん返しが3回位あって、最後の方とか思わず泣きそうになってしまった。
    どの場面描写も映画の一コマのように綺麗に描かれているのに、嫌な感じにくどくなくさらりと読めるのがいい。

  • 号泣、ずっと泣いてた。
    令がいちかに手紙を渡すところは嗚咽。。。

  • ちょいファンタジーなお話。2年前に恋人が死んだ・・・・から始まってるから、どうしようかと思ったけど、ちゃんとハッピーエンド。

  • ファンタジーで最後まで終わらせて欲しかったかなw
    最後の展開がちょっと……都合よすぎるというか。まあ、そこはBLだからしかたないと言えばそれまでなんですが。

  • 死にネタは商業では絶対に読まない。そう思っていましたが、レビューで拝見したところどうやらハッピーエンドらしいので、勢い込んで買いました。最近、凪良さん読んでみようブームだったし。
    面白かったです。ハッピーエンドと聞いた時点で浮かぶラストに、安易だと思われないためのいくつかの仕掛けを入れていて一筋縄ではいかずさすがプロ。(そして、例のシーンにはさすがにやられた)
    ラストはわりと時の流れをサクサクっとまとめていてその辺は残念でしたが、ページの関係上仕方ないのかな。
    本編後の話は萌えよりも感動要素の方が強い。やっぱり上手い作家さんだなって思いました。

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著者プロフィール

1973年生まれ、京都市在住。2007年、BLジャンルの初著書が刊行され、デビュー。17年『神さまのビオトープ』を刊行し、高い支持を得る。19年『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。20年『流浪の月』で「本屋大賞」を受賞する。同作は、22年に実写映画化された。20年『滅びの前のシャングリラ』で、2年連続「本屋大賞」ノミネート。22年『汝、星のごとく』で、第168回「直木賞」候補、「2022王様のブランチBOOK大賞」「キノベス!2023」第1位に選ばれ、話題を呼ぶ。翌年、同作の続編にあたる『星を編む』を刊行した。

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