天国までもうすぐ (ショコラ文庫)

  • 心交社
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本棚登録 : 50
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778113346

感想・レビュー・書評

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  • 『天国(てっぺん)までもうすぐ』

     タイトルだけ見ると、『死』を連想させますが、しっかり生きて頑張って彼らなりのハピエン(てっぺん≒天国・幸福)を掴み取る物語(´▽`*)

     1998年の作品を改稿し、書き下ろしの後日談を加筆して2012年に発行されたということで、設定やテイストに懐かしさを感じますが、ああ、これぞBL! といった香りがプンプンしていてノスタルジックな気分に浸りながら読了。

     あとがきで、『読みにくい箇所』があったと仰っていましたが、時折不意打ちの様に視点が入れ替わっる箇所等を仰ってるのかな?

     メインの語り手は、カプの片割れではなく攻の従兄弟であり同い年の五月。BLで第三者視点は非常に珍しい。だからこそ、酷い虐待を受けた描写その他が、真綿に包まれたように間接的に読み手に伝わってくるので、良い意味で感情移入しづらく冷静に読み進めることができた。

     そんな、五月のフィルターを通して進んでいく物語では、暁(攻)やりす(受)の心情が分かり辛いが逆に状況はつぶさに伝わって来る。子供である彼らが、周囲の庇護により段階を追って自立していく様がとても緩やかで温かい。

     書き下ろし&SSペーパーは、読者サービスである後日談\(^o^)/

    〇書き下ろし『僕の帰る家』…成人した彼等のお話。大学生になった五月が初めて彼等が二人で住むアパートを訪問する内容。後半は、りす(受)視点で彼の成長や思い遣りが手に取るように感じられる一方で、性に奔放で嫉妬深く強引な、大学生になった恋人の暁をそれでも愛おしさから甘受するりすの様子が温かい。

    〇SSペーパー『天国につづく道』…前向きに頑張っているりす視点。仕事の帰り道、汗だくで買い物袋を手にアパートにつづく坂道を上っていると、後ろから同様に汗だくの暁がやってきてヒョイと荷物を受け取る、さり気ない日常風景。微笑ましい。

     随分前に、『運命はすべて、なるようになる』『眩暈』を拝読し、作品にのめり込んだ事で、五百香ノエル先生の存在を知りました。
     昨年の訃報に接し、心からご冥福をお祈り申し上げます。

  • 誰が主人公なのかよくわからないまま進み、誰と誰がカップリングなのかも最初はわからない。
    結局、別れたカップルがメインなんだということは中盤になってからようやくわかった。
    話としては好きな部類だけど、構成的におかしくて読みづらかった。

  • 挿絵が藤さん、そしてあらすじを読んだ日には、買うしかない!!
    ということで、わくわくしながら読み始めたんです、が……
    が……が………あ、あれ……?


    視点が凄い勢いで切り替わってくので、眩暈がしそうでした。


    しかも、五月が主人公かと思うような序盤。
    受のりすが登場するまでに、物語がほとんど動かない。
    この序盤、いりますかね……五月ファミリー紹介に費やしてる
    ような印象がありますが、正直カットでいいと思います。
    そして物語の半分近くが受の独白のようなもので埋め尽くされ、
    若い未熟な2人の閉鎖的世界によって周囲が疎外されてます。


    私はファンタジー好きですが、現代BLにファンタジーは求めて
    いないので、五月が一番常識人でこの子に一番感情移入して
    しまいました。
    つまり第三者に一番感情移入してしまったということで、主人公
    達には最後まで共感できず……。
    いっそのこと荘→五月のお話が読みたい、とか思いました。
    今回は合わなかったです。
    虐待シーンだけ妙にリアルだったのも、合わなかったのかも。

  • 視点がコロコロ変わって読み難かったです
    あとがき読んで知りましたが、1998年に出版された作品の改稿なんですね
    五百香さんは「運命はすべて、なるようになる」しか読んだことないんですが、けっこう印象良かったので拍子抜けかも…
    藤たまきさんの挿絵に釣られましたが、お話としては普通かなぁ
    りすの生い立ちとか面白いと思う所もありましたが、最後まで入り込めなくてさらっと読み終わってしまった

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