さよなら (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社
3.37
  • (6)
  • (21)
  • (28)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 146
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778114510

作品紹介・あらすじ

天木怜也にとって萩生田大成は、孤独な子供時代を支えてくれた大切な幼馴染みであり恋人だ。だが大成の27歳の誕生日に二人の乗った車が事故を起こし、天木が病院で目覚めた時から何かが狂い始めた。怪我をした天木の面倒を見る為に大成が連れ帰ったのは見知らぬ家、普段は陽気でベタベタしたがりの大成は何故かよそよそしく、それなのに飢えたように切なげに天木を求めてくる。説明のつかない違和感に天木は戸惑うが-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とにかくもやもやしました。
    “違和感”の正体はいったい何なのか?
    タイトルも不穏さを醸し出してるので、まさに作中の受と同じ感情で、不可解な違和感にもやもやしながら、先を知りたくて読み続けました。
    読みながらあぁじゃないか、もしかしたらこうじゃないかと考え、でもそれだとこの説明がつかないな…とか延々推理めいたことを考えながら読んでいましたが、それは予想を超えるものでした。
    登場人物全員の気持ちが切なくて苦しくて悲しくて、号泣というより涙がツーっと流れるような、胸がギュッとなるような切なさがありました。

  • 過去と現在の描写が行きつ戻りつして少しずつ何が起こったかが見えてきます。この作品は事前情報なしで読んだほうがよいかと思います。このお話はどこへ行くのだろう、途中でファンタジー方向にも行くのかなと思いつつ読み進めました。
    幼なじみである彼らの過ごしてきた時間や関係性の描写がとてもよかったなと思います。とても切ないお話でした。
    個人的には小椋ムクさんが描かれた大成がすごく「親しみのある近所のお兄ちゃん」って感じで、このときのセリフと相まってなんかうるっときました。

  • 切ないミステリーのように感じたのですが、いかがなのでしょう。
    キライじゃないです。文章も素敵で素晴らしいのですが、最後のあの仕掛けはどうしても作りすぎというか、いらない部分だなぁと思ってしまいました。
    読者を説得するのではなくて、その世界観を大切にしてほしかったです(?)。
    風邪ひきなので文章がおかしいです、すみません。

  • 冒頭がすごくわかりにくくて、入り込めなかった。
    そのわかりにくさは、主人公が置かれた状況が後から謎解きされるにつれて仕方のないものであると理解できるんだけど、そこに辿り着くまでが結構「??」という感じで、読みにくかったかな……。
    そして、設定としては切ないけし、好みだけど、何となく腑に落ちないというか、感動するところまで行かなかった。

  • よそよそしくなっていた恋人と久々の逢瀬。
    しかし二人の乗る車は事故を起こし、主人公が病院で目覚めると違和感につつまれていた。
    目の前にいるのは確かに恋人なのに。

    淡々とつづられる物語で、かつ途中からストーリーは察しがつくんですね。
    ただ、それをどうやってエンドマークまでもっていくんだろう、
    二人はどうなっていくんだろうってハラハラしながら読んでました。
    というか、そこにいない人の目線になって、登場人物を見守っている感じですね。
    こうなったか、とおもう結末でした。

    残念だなぁとおもったのは直近で同じネタを扱った作品があること。
    BLファンにしたらこちらが後発になるので、ちょっと不利なのかもしれないなぁ。
    ですが、しっかりとボリュームをつかって読ませてくれる作品だったと思います。
    エロ度は低め。

  • タイトルと小椋ムクさんに惹かれて購入したのですがこれは…何を書いてもネタバレになってしまう(>_<。)最後の方の夜中に二人分の盃を置いて飲んでるシーンで涙腺崩壊した°・(ノД`)・°・

  • 腑に落ちない点が多くて残念。

  • 大成×天木
    同じ団地で育った天木と大成。付き合いだしてからも10年を超え、そろそろ家族にも打ち明けようかというラブラブカップル。
    しかし、大成と乗っていた車が電柱に激突。気づいたときには病院にいた天木。
    しかしそれからの大成は今までの大成とは何かが違って・・・。
    何系の話なのかさっぱりわからず読みました。記憶喪失系とも違うし、もしかして似たような異世界に飛んだファンタジー?とか思いつつ・・・。
    結果、どちらも違って、そういう意味では新鮮ではあったのですが、どうもいまいちしっくりこないし、天木の話し方とかそういうのもしっくりこなくてハマりませんでした。

  • あらすじ読んで何となく予想していたので、ど・・どどどどうなってるのーーー!ってそわそわしてたんだけど、ちょっと自分の予想とは斜め上方向に行って「おぉ・・・・・。」となりました(笑)
    切ない話に変わりはないんですが、これまた攻が一途・・・というかなんというか。
    ラストに救いがありますので、ハッピーエンドではあります。

  • これは…ジャンル”高遠琉加”でwww

    せつねーよ………(;w;)
    結構冒頭からからくり(?)はわかった気がしたけど、それより一段深かった…それが面白いってことなんだけど、とにかく切ない。

    あーあとネタバレだけど、一穂先生のアイズオンリーと……

全16件中 1 - 10件を表示

成瀬かのの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×