ショートケーキの苺にはさわらないで (ショコラ文庫)

著者 :
制作 : 草間 さかえ 
  • 心交社
4.23
  • (39)
  • (31)
  • (15)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 245
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778117627

作品紹介・あらすじ

アンドロイドが普及し、人に代わって戦争すらしてくれる時代。大学生の南里輝は、自分だけを愛してくれるセックス用アンドロイド、通称「裏ドール」を伴侶にすることを夢見ていた。その資金を貯めるため裏方バイトをしていた風俗店に、ある日とびきり美しい裏ドールが売られてくる。悲しげな姿を見かねた南里は、つい貯金をはたいて「彼」を買い取ってしまった。シンと名づけられた彼はドールゆえの一途でけなげな愛を南里に注ぐが-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 最近痛くない傾向の作品ばかりだったのと、タイトルがかわいかったのとで、うっかりしてしまいました…
    こんなに目を泣きはらすとは思わなかったです。
    久し振りにティッシュ大量消費のストーリーでした。

    近未来の日本を舞台にした、ドールオタクの南里と裏ドールのシンとの悲恋。凪良センセの痛い作品にはもう免疫があると思って挑んだんですが…
    ドール相手の純愛。そして、ドールからの掛け値なしの純愛。
    切なすぎて、涙腺崩壊しました。オタクの生態とか、心理描写が如実に描かれていて、とてもじゃないけど客観視できなくなりました。南里の気持ちにめちゃくちゃ感情移入してしまいました。

    人間のために便利に使われて、人間のエゴに振り回され、それでもマスターに忠実に尽くすアンドロイド。
    正当な利用法以外にHの相手は許容範囲としても、戦闘用というのには震撼とさせられました。いかにもありえる話です。
    人間としての価値観、常識のライン引き…いろんな問題を突きつけられた気がしました。
    南里は何があってもアンドロイドのシンをおとしめることなく、自分のかけがえのない人としてとても純朴に愛していて、いろんな場面で胸が熱くなりました。そして、南里によって目覚めていくシンが、いろんな感情を知ってどんどんかわいくなっていくのにもじーんときてしまいました。
    かわいいタイトルの言葉に何回泣かされたか…!

    人間もアンドロイドも愛の前では何の線引きもないな、と思わせるラストがとてもよかったです。
    幸せに永遠という保証はなくても、愛する気持ちがあれば可能性は無限なんだなと思わせてくれます。

    凪良センセは、泣かせるのが天才的に上手いです。いろんなテーマに挑戦してくれるのも嬉しいです。
    …そして、何となくスピンオフの予感。

  • 「2119.9.29」を読み、どうしてこれを読んでないんだ!と、大慌てで読んだ。ここでも、アンドロイドの存在の哀しみと人間の身勝手さに胸を締め付けられそうになり………。そして戦争の恐怖と絶望感が、巧みに描かれていることに舌を巻いた。人間型のシンももちろんいいが、私としては、球体のシンが可愛くて仕方なかったな。なんとなく、スターウォーズに出てきたBBをイメージしてしまった。南里がアンドロイド化した経緯もよくわかり、本当に、いつまでもシンと幸せに暮らして欲しいと思った。

  • プログラムによってマスターだけを愛するアンドロイドを手に入れた南里。機械との恋に閉塞感はなく、むしろ二人の初恋のような初々しさにときめいた。だが、物語はそんな人間と機械を戦争によって引き裂いていく。機械であるシンたちのマスターへの献身は変わらないのに、それを使う人間は変わっていく身勝手さ。だけど南里はそれに抗う。
    記憶や体も失って丸になったシンとの生活は、萌えると同時に、泣きそうなほど幸せの光景に見えた。
    そんな南里だけがたどり着いたシンとの結末は、ご都合主義かもしれないが、未来のお伽話のようで心が安らいだ。どうか二人、いつまでも幸せであって欲しい。

  • 南里とシン。ふたりの長い長い愛のお話。
    どちらかというと苦手な要素が多かったんですが、途中からはページをめくる手が止まらず、一気読みでした。途中で何度も心を抉られ揺さぶられ、目蓋が熱くなりました。
    タイトルはどういう意味かなと思ってたんですが…。その他にもいろいろ重なるエピソードにほろりとしました。
    どうかいつまでもささやかな幸せが続きますように。

  • CDを先に聴きかけて だめだ! これは先に読まなくてはいけないと思ったが 遅かった。 
    シンの声が武内健さんvoiceに自動変換されてしまう。 

    もうデレデレである。真っ当な評価は無理。

    それでも
    フェイントにまんまと引っかかり ドキドキはらはら 血圧が上がったり下がったり、、、。 あー よかった!

    時が時 北方から危険物が飛んでくるなか 妙に切羽詰まって読みました。

  • 何度読み返しても泣く作品の一つ。

    形が変わろうが、気持ちは変わらない2人は幸せになって欲しいと強く思わされます。
    SFチックですがSF耐性なくて問題ありません。

    タイトルがすごい

  • こんなに泣けたBLは初めてかも。というかこれをBLに分類して良いものかどうか…。ジャック&エレナ(清水玲子)と同様の近未来SFです。主人に虐待されていた裏ドールを高額で買い取ったドールオタクの南里と、純粋無垢なアンドロイド:シンの長い長い物語。戦争時代に突入した日本で引き裂かれる主人とアンドロイドが再び平和を手に入れるまでは奇跡の連続でした。シンの可愛さがたまらない。綺麗になった洗濯物に向かって「いい子になりましたね」と小声で褒める姿は悶絶モノでした。こんなロボット私も欲しいです。

  • おもしろかったけど……
    色々な意味でSFになりきれていないw
    最後、不老不死のカップルになってしまうのもちょっとなぁw

  • 評価、4は微妙かな。

    ドールと呼ばれるアンドロイドが生活の一部となり介護や家庭にまで広まるようになった頃、学生の南里は偶然美しいドールと出会い貯蓄を叩いて手元に置くことに。
    シンと名付けたドールとの満ち足りた日々も突然戦争という大きな波に飲み込まれ…。


    意外な結末。そして純愛。
    途中涙しましたが、意外な結末はすんなり受け入れられました。

    アンドロイド、ドールものBLは幾つか読みましたがその中でも異色かな。
    普通のの大学生の青年が主人公で。
    そして結末もこれにはびっくりというか唖然。


    シンの口ぐせの「ショートケーキの、苺には、さわらない」可愛いですね。






    事故に遭うので終わりではなく南里までもがドールなのかー。

    一つ気になることは、リョウが結婚する相手って誰かな?
    きっとドールなんだと思うのですがいかがでしょう(^^;;

  • アンドロイドの通称が「ドール」で統一されていて印象が柔らかく、人間に服従することが基本設定なのに時折抱きしめたくなるほど可愛い面をみせてくれるシンがすごく可愛かったです。
    学生時代じゃなければできない勢いだけの逃避行や仲間の協力は甘酸っぱくて凪良さんの引き出しの多さにただ感嘆するばかり。
    寿命の問題も綺麗にクリアしてくださったラストがとても好きです。
    この方が書く、人ではない感情のあるものはどうしてこんなに可愛くて印象的で心を揺さぶってくるんだろう。

全26件中 1 - 10件を表示

ショートケーキの苺にはさわらないで (ショコラ文庫)のその他の作品

凪良ゆうの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
榎田 尤利
有効な右矢印 無効な右矢印

ショートケーキの苺にはさわらないで (ショコラ文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする