- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778310066
作品紹介・あらすじ
「失われた物語」は、まだ存在する。あらゆる"名作"が発掘・復刻され尽くされつつあるなか、それでもいまだ目にすることができない一部の作品たち。長大なシリーズとして多くの人々の記憶に残りながら、その一部だけでなく、シリーズ全体がなかったことにされている物語。ほんの数年前まで再放送されながら、今ではフィルムが存在するかどうかすら確認できない物語。そして、国民的知名度を誇りながら、誰も知らないあいだに消されていた物語。彼らは、なぜ「封印」されたのか…?戦後の特撮、マンガ、アニメを中心に関係者の証言を徹底的に集め、その"謎"に迫る。大反響を呼んだ新世代ルポルタージュ、待望の第2弾。
感想・レビュー・書評
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ちょっと気になって借りてみた。キャンディキャンディ、オバケのQ太郎、いずれも現在出版されてなくて、今後も絶望的という状況、知らなかった。読めないと聞くと読みたくなる(´・ω・`)
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封印の原因となっているのは「版権」とか「著作権」といった権利関係だ。「キャンディ☆キャンディ」が原作者とマンガ家の間で裁判沙汰になっているのは知っていたが、まさかオバQが封印されてしまっているとは知らなかった。藤子Fと不二雄AはFこと藤本氏が亡くなるまで仲が良かったと聞いていたのだが、それでも権利関係となると途端に難しい話になってしまうのだろうか。
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個人的に感じたこと
第3章「ジャングル黒べえ」に関しては
根拠の無い、自主規制が働いた結果
封印されてしまったかのようで
時が経てばいつかは日の目を見る可能性もあるように思えるが
他の3作品(キャンディ、オバQ、サンダーマスク)
に関しては人の感情(というか怨念)が作品を封印さしめている為
復活は絶望的に感じる。
作品がビジネスとして収益を上げ
富をもたらすことが時として
人を狂わせ 友情を打ち砕き
作品を怨霊としてしまう事実に薄ら寒い思いを感じてしまった。
そして、その作者に富をもたらすのは
こういった(生活に何の役にも立たない)本を
「面白そうだな」と買ってしまう
人の好奇心(=オタク心)なのだとも思う。
この本を興味本位で買ってしまったすべての(無邪気な)オタク人は
これらの作品を封印する遠因を作っているのは
自分達なのだと自覚すべきなのだ。
ある意味、同人誌的内容のこの本が
世のアダルトオタク層の興味を引き
きっちり売れてしまうあたりに
この国のオタク成熟度の高さを感じる。 -
まさかキャンディキャンディが封印されているとは知らなかった。
ジャングルくろべえは子供のころ、再放送で何度か見た。
(作品を見る側からすれば)どうでもよいエゴや利権で良質な作品が世間から存在すら抹殺されているのは悲しい。
大人の事情ってやつですね。 -
1位
著者は店頭から消えた名作マンガを追う。
中でも不条理極まるのが、名作『オバケのQ太郎』。
関係者は誰も口を割らず、取材されることすら避けようとする。
出版社にもプロダクションにも、そして作者の一人藤子不二雄A(本当は○の中にA)にも聞くが、回答は得られない。
カフカ的迷宮世界に愕然としたまま、この章は終る。 -
サンダーマスク
創通エージェンシーが原版のネガを持っているらしいことはわかったけれども、これだとDVD化は難しいなあ。 -
黒人差別をなくす会、が笑える。ただのクレーマーみたいな。
キャンティ♡キャンティは、ぜひ復活させて‼すごく、読みたくなってきた!
もう一度、アーチーに会いたい!
でも、無理なんだろうな…orz -
「キャンディ・キャンディ」裁判を学校で習ってたので興味もって読んだ。黒人差別を無くす会設立の下りが超面白かった。
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