権力、政治、文化 エドワード・W.サイード発言集成 (上) (homo commercans)

  • 太田出版 (2007年1月1日発売)
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本 ・本 (552ページ) / ISBN・EAN: 9784778310530

感想・レビュー・書評

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  • インタヴュー集だけあって、質問へのサイードの回答が『オリエンタリズム』『文化と帝国主義』などの著作に関する解説にもなっているし、自身の基本的な学問観、伝記に関する説明にもなっている。もう四半世紀前以上前の発言ではあるが、中東和平交渉、ハマスについて語っていることもまったく古びていない。むしろ、今こそ、当事者はサイードの知性と理性に回帰すべきだろう。これから下巻を読むのが楽しみだ。

  • この人はいつもパレスチナ問題についてしか話さない訳ではない。

    数ページではあるが、自身の学者として研究する事と、コロンビア大の教授として学生に教える事について綴った箇所がある。
    「自分がどう学び、教え、教えられたか」彼はこの本の中で自身のパレスチナ問題やオリエンタリズムについての考察にも引けを取らない素晴らしい学ぶ事についての考察をした。

    買わずとも、この章だけは読んで損はないと思う。どこかで見かけたらぱらぱらと読んでみて下さい。

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著者プロフィール

エドワード・ワディ・サイード
(إدوارد سعيد, Edward Wadie Said)
1935年11月1日 - 2003年9月25日
エルサレム生まれのパレスティナ人で、アメリカの文芸批評家。エルサレム、カイロで幼少時を過ごし、15歳の時にアメリカに渡る。プリンストン大学を卒業後ハーバード大学に学び、コロンビア大学の英文学・比較文学教授を務めた。サイードはまた、パレスティナ民族会議のメンバーとしてアメリカにおけるスポークスマンを務め、パレスティナやイスラム問題についての提言や著作活動など重要な役割を担った。『オリエンタリズム』(平凡社)、『知識人とは何か』(平凡社)、『世界・テキスト・批評家』(法政大学出版局)、『文化と帝国主義』(全2巻、みすず書房)などの主著が邦訳されている。

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