男性不信 (本人本04)

著者 :
  • 太田出版
3.03
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本棚登録 : 74
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778311179

作品紹介・あらすじ

今から男という生き物の愚かさを発表したいと思います-。雑誌『hon・nin』連載時から話題騒然!!男=淫獣たちとの果てしない格闘を綴った、辛酸なめ子(本名・池松江美)の半自伝的小説。

感想・レビュー・書評

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  •  辛酸なめ子が本名名義で著した自伝的小説。主人公は辛酸なめ子ならぬ「虫唾ラン子」(笑)なるコラムニストになっている。

     自伝的小説と銘打たれてはいても、事実とフィクションの配合割合がどうなっているのかはよくわからない。
     が、少なくとも主人公のキャラ造型は、私たちが傍目からイメージする辛酸なめ子そのまんまである。

     タイトルのとおり、世の男どもがいかに女性たちを美醜でしか判断していないか、いかに下心に満ちていて、いかに馬鹿かを、怨念のこもった観察眼でねちっこく描き出している。
     そして、そんな男どものクダラナイ基準で価値判断され、主人公が少女時代からいかに傷つけられてきたかが、縷々告白されている。

     ……というと、暗く重苦しい小説を思い浮かべるかもしれない。が、そんなことはまったくない。辛酸なめ子がコラム等で見せるねじれたユーモア、鋭敏な批評眼が全編にわたって発揮され、ポップで楽しい小説になっているのだ。私は面白くて一気読み。大いに笑った。

     本書を読んで思い出したのは、桐野夏生の『グロテスク』。もちろん小説としてのタイプはまったく異なるが、女性ならではの「研ぎ澄まされた悪意」が共通なのだ。

     『グロテスク』前半の舞台となるお嬢様学校での、隠微な差別とイジメ。それは読んでいて寒気がするほどリアルに描かれていたが、本書で主人公が周囲の男ども、女たちに向ける怜悧な批評眼にも、同じような寒気を覚える。
     ただし本書の場合、その研ぎ澄まされた悪意はユーモアでシュガーコーティングされているのだ。

     ちなみに、辛酸なめ子はすっかりブス扱いされているが、私はけっこうカワイイと思う。
     でも彼女自身は、「辛酸なめ子タイプをカワイイと思うオジサンの心理」など先刻お見通しで、本作の中で完膚なきまでに叩き斬っているのであった(笑)。
     本作によれば彼女は(てゆーか、主人公は)、若いころから同世代の若者には冷たくされてきたものの、オジサン層には「変なモテ方」をしたのだという。わかるわかる。 

  • ノンストップで悪態をついているような文章。心の声を余すことなく聞いている感じがして爽快だった。屈折した気持ちを私と同じように皆が持っているんだろうな、と思うと親近感が沸いてきました。
    表現がとにかく面白かった。
    おしゃれヒエラルキー最下層の私が、小学5年生からブラをつけているような子に勝てるわけがない、みたいなくだりが印象に残りました。
    最後も洞窟をパンパン拝みながらパンパンしながら終わるところも楽しかったです。
    ワケ分からないまま楽しめました。

  • 「男性が女性からどれだけ蔑んだ目で見られているか」を知るにはよい一冊。んなこたないか。
    著者はコラムニストの辛酸なめ子。彼女の“半自伝的小説”とのことで、男性不信に至る、主に学生時代に受けてきた様々な仕打ちが書かれている。
    コラムにおける表現力や冷静かつ冷徹な視点は面白いなと思って普段から読んでいるけれど、小説になるとなぜかその表現が過剰に感じてしまった。

  • 昔に読んだ本。
    大人気コラムニスト辛酸なめ子さんの本名、池松江美さん名義の自伝的小説。
    男性に対しての嫌悪感満載の本書は女子校育ちの彼女ならではの表現ではなかろうか。
    しかし、、、男性を遠ざけるための工夫、辛酸なめ子ならぬ主人公「虫酸ラン子」などなど、おもしろ所満載!!

  • 面白くなかった。妄想が激しくてついて行けなかった…

  • さらっと読めて面白い。電子書籍版は動作がイマイチ

  • よく、人や作品を評して、「童貞をこじらせている」っていう言い方・言われ方を良く耳にするんだけど、それになぞらえて言うなら、この小説は「処女をこじらせた自己」っていうのを文学史上初めて書ききってる。

    なんでもそうだけど、初めてやったヤツが一番エライ。てなワケで、☆5つでっす。

  •  本人本?らしい。帯には「半自伝的小説」とある。
     自分はメガネブスだから、と、とにかく男性を「淫獣」と言い切って捨てる主人公がおもしろかった。だが、反面、どこかで男性を求めている感が伝わってきたし、その奥にはモテたい。でもモテないから“男卑女尊”に走る、みたいな感じがあって、ちょっとイヤだったなーというのが読後の印象。
     だって、最後の最後には彼氏つくって、女としてやることやっているのだから、裏切られた感はある。それで“辛酸なめ子”なんてPNで、本当に半自伝なら、私はこの人=池松さんを好きにはなれないと思った。

  • おもしろくなかった。下ネタのレベル低い。
    自意識過剰ぶりを誇張して書いてるんやろうけど、
    容姿の悪い人だってモテることはできるのに。

  • 後半はちょっと方向が変わってくる

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