ビロウな話で恐縮です日記

著者 :
  • 太田出版
3.65
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本棚登録 : 1469
感想 : 236
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778311605

作品紹介・あらすじ

天下無敵の妄想体質作家・三浦しをんが贈るミラクル・ダイアリー・エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • これは本当に公共の場(特に電車)で読む本ではない。
    なぜならば、一人で笑ってしまう。それも、クスクスならまだしもだが、腹を抱えて笑ってしまう場面が多々あるから。

    この本は、三浦しをんさんの日記を公開したようなもの。(ブログみたいなもの?)
    でも、それがとてつもなく面白い。

    まえがきから、吹き出してしまった。
    おかげで、電車では白い目で見られたが。(確か、前も三浦しをんさんの本を電車で読んで白い目で見られた記憶が…。)

    三島由紀夫の自意識過剰さ、それ以上に、ものすごく人に気をつかう性格だった。らしい。(本文より。)
    それを読んで、なぜか三島由紀夫に親近感を。

    あとがきも、まえがきに負けじと面白い。
    これ以上書くと、面白さが少なくなりそうなのでこの辺で留めておくが。
    しをんさん、とても愉快で面白い人だなあ。と、感じた。

  • たくさん笑わせてもらいました!

  • しをんちゃんもアラサーになり、落ち着いてきたね。「風が強く吹いている」のために箱根駅伝のデータを5年に渡り録り続けたことなど、作家としてのしをんちゃんのプロ意識に触れられた。

    締め切りと戦いながらも貪るように小説や漫画を読みふけり、世間に対してツッコミながら日々を過ごすしをんちゃん。

    変わらないでいてほしい、いつまでも。

  • 三浦先生の本読むと闇と光について考える。ずるいとはなにかも考える。わたしはずるさとは見捨てられない強さだと思う。

  • 著者のファンはもちろんのこと、装丁の中村明日美子先生のイラストにピンときた方にもおすすめできる一冊。

  • ホントにビロウな話がたまに出てくる日記(笑)。
    タクシーの運ちゃんとの会話や電車の中などでの伝聞の話といった
    以前にも割と書かれてたテーマもありつつも
    2行しか書いてない日、夢の話、何時も以上に妄想全開な話など
    テーマがあっちこっちに飛んじゃう緩さがいかにも日記感を醸し出してて
    面白かったです。
    ある意味突っ込みという名の注釈も巧い手だな。
    メールが普及してからはあまり使ってなかったけど
    昔は注釈じみた補足の文章で行間を埋めるような手紙を書いてたな、と
    痛いような懐かしいような気持ちで思い出します。
    『ガ○トの○の中にはスではなくクを入れて読んでください』という注釈は
    声を殺して涙を流して笑いました。
    また人前で読んじゃいけない本が1冊増えた気がします(笑)。

  • 日記、いやブログの短い文章の中でも、面白おかしく、そしてきちんと自分の主義主張が書かれているのが凄い。
    それにしても…紹介されてる本や漫画を見るだに、本当に趣味が合うwwしかも自分では上手く説明しきれない面白さを、さらっと的確に表現されている。
    此方としては、うん、そうそうそれが言いたかったの、状態(笑。まだ読んでいないものも、あぁこれは読まなくちゃ、と思わせる罪作りなお人ですwww

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「と思わせる罪作りなお人ですwww 」
      ほほ~コレは読まなきゃ。。。
      「と思わせる罪作りなお人ですwww 」
      ほほ~コレは読まなきゃ。。。
      2012/05/18
  • 何というか…しをん節が炸裂とでも言いましょうか。しをんさんのマンガ愛や妄想力を感じる日記。

    ところどころ知ってるマンガが出てくると懐かしくて思わずニマニマ。
    某出版社の2人。表題を決めるアイデア出しのくだりが特に面白かった(笑)
    センスがすごすぎます…。
    スポーツクラブの発想は「さすがしをんさん!」て感じでした。
    作家さんの想像力(妄想力?)はすごいです。
    毎日ちょこちょこ読みで読了。

  • すっごい面白かった!こんな日記が私も書けたらいいなぁーと思った。何気ない日常でも、こんなに面白いんだと。

  • 本当にこの人の日常はつくづくひどいというか腐女子界オタク界でも上級レベルの下衆さというかすべて良い意味で。ただならぬ親近感を毎度覚えます。
    それにしても私は月魚、風が強く吹いているあたりから入った正統派三浦しをんさんファンだったのに、この方のエッセイを読めば読むほど、この先小説作品の方をまともに読めるだろうかと不安になる。。好きなのに。これからも付いて行きます。多分。

  • び、尾籠すぎてたまに爆笑の波がくる・・・

  • 三浦さんのエッセイを読むといつも思うのだが、このかた日常の出来事に対して起こすアクション(頭の中含めて)が面白すぎる。映画やBL漫画の感想や思索も興味深いと思う(わたしはBL漫画も小説も全く読んだことなく、知識なしにも関わらず)。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「(頭の中含めて)が面白すぎる。」
      当初、フィクションとエッセイの落差に戸惑いましたが、こんな風にオープンに出来るコトに或る種の感動を持って...
      「(頭の中含めて)が面白すぎる。」
      当初、フィクションとエッセイの落差に戸惑いましたが、こんな風にオープンに出来るコトに或る種の感動を持ってしまいました。。。
      2013/09/19
  • 今まで三浦しをんのエッセイを何冊もよんだが、また今回新たに共通点を発見した。様々な賞も受賞している作家で作品を読むとその文章力に偉大さを感じるが、エッセイでは親近感が湧く…そのギャップが好きな要因かも。

  • 三浦しをん先生の日常生活での出来事、読んだ本の感想や夢日記など盛りだくさんで、日記なのに、なぜか読者に語りかけるスタイル…笑

    通勤電車で読むのがツラいときもありました(面白すぎてニヤけてしまう…)。
    一家が親戚の結婚式に参列して、披露宴できっとお酒がほどよく入ってしまったのだろうか(?)、お父さんが「『お父さんはちっともひとの話を聞いてない』と、おまえのお母さんによくなじられるが、たしかに父さん、ひとの話なんか全然聞いてないんだ」と宣言しだしたくだりがあまりに唐突すぎてツボってしまった。おばさんの着物の家紋を「ゴミがついてる」といってつまみ取ろうとするおじさんも。(酔っ払いだな)
    電車で笑いをこらえるのが苦しかったです。
    おばあさんの看病生活のくだりも面白かった。

    しをんさんとお母さんの親子喧嘩が何回か見られましたが、娘とはいえ直木賞作家と喧嘩するお母さん、すげー…!と思いながら読みました。

  • 暇つぶしに丁度いい

  • いつ読んでも面白いこの本 特に好きなのが汚部屋に人が来るシリーズ(勝手に命名) 洞察が深い人が日記を書くと些細なことでも面白おかしくなるんだと再認識

  • 図書館読了。元はブログ記事とのこと。いつも思うのですが、エッセイとして上手いと言うより、しをんさんの変人ぶりが面白い。ずるいな…

  • 全てには目を通さず、パラパラとめくってつまみ読み。

  • 三浦しをん好きなので、楽しんでサクサク読めた。
    何かに対する知見が深まるというような本ではないが。

  • 天下無敵の妄想体質作家・三浦しをんが贈るミラクル・ダイアリー・エッセイ。(アマゾン紹介文)

    これまでのエッセイ集と違い、ブログに日々書かれたものなので、各話の字数が大幅に違っていたり、内容もとっ散らかっています。とは言え、三浦さんのエッセイ集が好きな方であれば、問題なく楽しめる一冊でしょう。
    私的には、「こんな夢を見た」という『夢十夜』のようなタイトルのお話が、十話どころじゃないのに笑ったりしました。

  • 2014-08-19 読み終わってないけど返却期限が来たので返す。半分で挫折。

  • WEB上の日記なので、ゆるっとした内容ですが、笑い所が満載で楽しい。

  • 17:爆笑必至の三浦しをんさんの日記。おもしろくないわけがない! というわけで、夢日記なども含めて楽しく読めました。私のお気に入り・入江亜季「群青学舎」がお勧めされてたのがすごく嬉しいな。

  • しをんさん、好きだー!!面白すぎる。BLや漫画の話が多いんだけど、読んだことないのが残念。でも、つい興奮して一人称が「俺」になるしをんさんが好き!夢日記も面白い。猫のブチャイクに恋している夢とか、同棲している男性2人を毒殺する夢とか、さすが作家だなぁ、と思う。夢が短編みたい。

  • しをんさん、めっちゃおもしろい。
    ついていきますぜ、アニキ!

  • しをんさんの、赤裸々な姿を知ってしまいました。

  • 三浦しをんさんの脳内妄想炸裂!なんでこんなに面白いの.そして,話の噛み合わないばあちゃんとのあれこれも,とても良かった,

  • 大好きなみうらしをんさんのエッセイです。本当にこの人の視点が楽しい。

    今回は三浦さんが見た夢やら、日常について話しているのですが、ゲラったのが「マントレ」の話です。要は、「マントレ」(中学生の長ジャージ)のすそのはなしです。上級生にならないとマントレのすそは折り曲げられない話です。

    いや、田舎の中学生にはこういうヤンキー濃度によってのしきたりがあるものです。我が中学生にもありました。まず、「マントレ」(長ジャージ)の裾のチャックを開けてはいけない。どんなに暑くてもあけられませんでした。そして、ジャージ登校は許されない。これは、ありがたいことに友人がオタクでありヤンキー濃度の高い奴だっかから、「あいつの友達か」という虎の皮をかるキツネよろしく自分も許されてました。「とうぶちゃん、⚫⚫先輩と同じショーガクなんでしょ?」という理由でヤンキー濃度の高い友人ができたものです。もちろんショーガクってのは小学校のことです。

    困ったのは制服の第一ボタンを開けていいか。悲しいことに首が太い自分は制服のシャツが首に擦れて首に蚯蚓脹れができる程だったのですが、流石にヤンキー濃度の高い友人といてもこれは許されざることでした。第一ボタンは開けててもネクタイでそれを隠す日々でした。

    どこの、中学でもそういう妙なしきたりはあるもので、その思い出を「マントレ」で思いだせられました。懐かしさでいっぱいになりました。

    ちなみにそのヤンキー濃度の高い友人とは未だ繋がっていて、実家に帰ると会っているものです。旦那さん元気?(結婚している)と聞くと「ハゲ散らかしてるけど元気だよ。」と言ってくれます。

    ヤンキー濃度は高いけど良い奴だった友人を思い出させる話でした。

  • 2007年1月~2008年9月の日記。ブログだったので当時たまに読んでいたけれど、どんどん更新頻度が落ちていってそのうちイベントごとや新刊の告知しかほぼされなくなったけれど、久しぶりの覗いてみたらまだ稼働してた(笑)
    http://blog.goo.ne.jp/below923

    相変わらずのバクチクネタに安心、オダ○リジョーの結婚等の時事ネタに10年の歳月を感じる・・・。やはりおすすめの本や漫画については熱量が違って面白い。「地球へ・・・」は私もソルジャーブルー派です。

    あと今更だけど、しをんさんってお母様とわりと深刻に不仲ですよね?いや家族ネタもいつも面白可笑しく書かれているけれど、弟のことはたとえブタさんよばわりされても可愛くて仕方ないんだろうなというのがにじみ出ているのだけれど、お母さんとの喧嘩の内容、これたぶん文章の軽妙さほどには軽くない気がする・・・。

  • この人の小説もいくつか読みましたが、エッセイもほんとにおもしろい!オタクなアンテナをちょっとでも持っている人ならみんな楽しめるんじゃないかなー。BLもこんなに勧められたらうっかり読んでしまいそう。 時々出てくる夢の話が短編小説みたいに完成度が高くて、そこも楽しめました。好きだー。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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