遭難フリーター

著者 :
制作 : 真鍋 昌平 
  • 太田出版
3.23
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本棚登録 : 51
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778311629

作品紹介・あらすじ

俺は誰の奴隷なんだ?生きることに遭難しそうな毎日。派遣社員として過ごした日々の記録。

感想・レビュー・書評

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  • 家賃は一人33000円。光熱費は一律5500円。2DKの部屋に二人暮らし。もちろん敷金・礼金は必要ない。
    「定年までキヤノンで働き続けるの?」「そうやね。そう思ってる」「就活のときからそう思ってたの?「いや、働きだしてからやなあ」「じゃあ一生働くか分からないところを選んで就職したんだ」「そうやなあ、その時はそこまで考えてなかったなあ」「よくそんなデカい決断できたねえ。俺はまだできない。自分が何をしたいのかもまだハッキリ分かってないもん」「そうかあ。そうやなあ。自分も、とりあえずしゅうしょくしたみたいなとこあるからなあ。」
    本庄での平穏な暮らしに戻ってくると、あのしんどさをまた求めてしまう気持ちがある。貧乏故のみじめな徒労だったが、限界を目指すような一方向の姿勢に充足感だけは会った。簡単な言葉でいえば、「生きている」実感がみなぎっていた。
    俺はこれから新しい映画を作りたいと思っている。まだどんな映画に成るのか皆目見当は付いていないが、映画を作って発表することは自分にとっての大きな価値、生きる道だと思うことが出来た。

    山谷地区(東京)
    フルキャスト
    電車をキセル
    山形国際ドキュメンタリー映画祭
    「自動車絶望工場」

  • ただの日記?!アマゾン潜入などのプロが書いたルポとの差を感じられずにはいられなかった。しかしながら、派遣のなかにもコミュニケーションや資質によって格差が開いていくということが描き出されていた点は、プロにはない(できない)ルポだと思った。

  • ☆☆☆

  • ネタとして買ったようなものだけど、これは凄い!涙が出る程笑えたと思いきや次の瞬間には主人公がたまらなく可哀想になる感じでw
    オッサン狂想曲はカフェで笑い泣きする程ツボったw
    何げ心に残る表現が多いのも特徴。プロレタリア文学の新時代や。
    とりあえずネタバレ含む形で、面白かった箇所や良いと思った表現でも・・・

    「ツヨシくんの相部屋の相手は、1円も持たずにやって来たお兄ちゃんだった。ツヨシくんは金を盗られるかもしれないとバッグを抱いて寝た。つねに緊張していたため30分しか寝られなかったらしい。」

    「『ぷりんたーのぶひんをこっちからあっちへはこんでいました』小学生が夏休み最終日に慌てて書いた絵日記のように、ページの埋め合わせでしかない、どうでもいい一日だった。クソ。」

    山谷地区の職安を訪ねて追い返されるエピソードも最高だったなw
    逆に真冬の東京を放浪する場面はひもじさがすごい伝わってくる。
    とりあえず職場の工場実習はこの本のおかげで頑張れそうです、ありがとう。

  • 「俺は誰に負けた?俺は誰の奴隷だ?」のキャッチコピーに一目惚れして購入。
    私も著者岩淵さんと歳が近く、田舎からでてきた地方上京組なのでつい自分と重ねて読んでしまう。
    このご時勢(ってどの時代に生きていてもそうだけど)悩みはつきない。これからの漠然とした不安や、誰にも打ち明けられないような苦しみを彼がすべて文字起こししてくれたように感じた。

    好きなページは何度も何度も読み返しながら読んだため、ブックカバーがもうボロボロだ。
    読了後の爽快感はなんともいえんかった!これはいいね。

  • おもしろくはない

  • 共感できた一冊。
    自分も契約社員は経験ないにせよ、この本に出て来る人達と同じ
    『危うい、ギリギリの側』にいた経験があるから。
    著者は自分の立場を自己弁護している所もないし、入れ替えていけば今後の人生も躓かないかと思う。自分がなにかを言える立場で無いのを置いといた言わせてもらえばだが・・・。

  • 契約社員(?)の側から世の中を見た本。ダメなやつは何処行ってもダメだし、ちゃんとしてる人はちゃんとしてるし。。。コメントなし。

  • 危機感を煽られた。

  • 自己責任を肯定する主張を見たのは久しぶりだ。小泉さんが総理だった頃は、毎日のように聞いたんだが。


    「身体を酷使し、不穏な揺らぎとともにどこかへ彷徨う感覚」
    どれだけ死に近付けるかのチキンレースのようだと感じた一方で、その感覚には覚えがある。
    求めているものの反対をやらなきゃいけないのは、なんて皮肉だろう。

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