- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778311797
作品紹介・あらすじ
たとえば、バランスをとるためになにかを掴む、といった行動は、普遍的だし、また本能的なものである。また、熱いマグカップで手を暖めたり、ベルベットを撫でたりするのは、経験的な行動ではあるものの、あまりにも深く身に染みついているため、ほとんど意識せずについやってしまう。このほか、ティーバッグのヒモをカップの把手に巻きつけたり、ジャケットを掛けるために椅子を探す、といった行為は、習慣や社会的学習を通して自然に出てくるようになる。本書に掲載された写真は、人々が自分の周囲の世界に反応する、この種のやりとりを垣間見たものである。あなたは何を見るか。
感想・レビュー・書評
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本書は、人間があまり意識せずに行う行動の一コマを写真におさめた写真集のような本だ。この写真からデザインのヒントや、人間の行動を改めて認識することで、新たなアイデアが生まれるかもしれない。
ユニークな書籍。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほとんどが写真から成る本。
ページをペラペラめくってもらえると分かるのだが、
何気ない僕たちもどこかで見たことのあるようなありふれた写真ばかり。
そんなどこにでもあるようなシーンを切り取り、
デザインファームの観察者たちばどんなことを考えているのかについて、
簡単にコメントした本。
視点というかスポットライトが当たっているところがとても面白い。
どこにでもあるシーンから示唆を得る→抽象化して学びを得る→得たものを他のものに流用できないか考える、
このサイクルの繰り返しだろうか。
パラパラめくって、皆さんの頭をやわらかくしてください。
トイレとかに置いておきたい1冊です。 -
街中や駅、学校、公園、路上、家、会社など、いつもの生活で目にする何気ない人々の行動やその結果としてそこにあるもの、これらを撮影した写真が延々とつづく。読者はその写真をもとに、なぜ人はそのような行動を取るのかを考えさせられる。その中からヒントを得て、商品やサービスの開発のきっかけにしようというもの。何気ない動作、意図されない行動には、その人のニーズや認識が必ず含まれている。確かに、これらを探れば、良い開発につながるだろう。アイディア出しのワークショップでも使えそうな手法で面白い。
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何故、人は「考えなくして」直感的判断ができるのか、また何故 社会は見た目感覚が重視されるのか。 それは先入観(習慣、慣例、風習等)等が脳の記憶を呼び起こし働くからだろう。だから奇抜な、奇妙なデザインは最初は拒否されるが、不思議なことに慣れると愛着が湧いて、常用されるようになる。ここで肝心なことは「観察力」から「閃き」だ。 「ミル目」を養うことの重要性は今後も大切となる。
「ミル目」=見る・観る・視る・看る・診る・覧る・魅る -
人間の行動には全て意味がある。
なんとなくやっているようなことでも、目的があり、そこに気づくことが重要。
その中で、不便さややりにくさ
などを見つけることができれば、新しい発想につながる。
たくさんの写真を載せてあり、そこから何かを感じとるような本だか、正直、今の実力では何も感じなかった。
ただ、全ての行動に意味があるということを意識して、物事を観察する癖をつけていきたいと感じた。 -
日常に潜む不合理な行動も分解すれば合理的。
普通とか変とか多様性とか叫び合ういまこそ
改めて知っておくべき視点だった気がする。
森博嗣が天才すぎて
完璧すぎる説明がもはやジャマだったの面白い。
そこまで言語化できたら写真見れなくなっちゃうよ〜 -
同じシーンを見ても、スルーしてしまう人もいれば、そこから新たな発想を得る人もいる。
この本(というか写真集のようだが)を見ていると、いわゆるデザイナーと言う人々は、このようなシーンから新たな着想を得るのかと、妙に感心してしまった。確かに私も見たことがあるようなシーン。でもそこから何を考える?「意識」の訓練が必要か。 -
超独特。美術館で絵を見ているかのような感じ。これを見て、どう思う?新しい発想が湧いてくる?おもしろいけど、よくわからん。
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手に持っていたコップを身近な段差に置くなど、無意識のうちにやっている行動を集めた写真資料集です。99%見逃される行動を集めたことに意義がありますね。
自分には他のことに活かせるか何も思いつかなかったが、興味深い本でした。 -
これは、、面白すぎる