きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で) (本人本) (本人本 9)
- 太田出版 (2009年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778311933
作品紹介・あらすじ
冬に白鳥が飛来することだけが名物の東北の小さな町で、「質実剛健」をモットーにする男子高に通う「僕」。高校では先輩たちにイビられ、モテからは遠く離れた毎日の繰り返しで、深夜ラジオの「ビートたけしのオールナイトニッポン」だけが心の支え。ある日、尊敬する高田文夫氏が出演するローカル番組で、「おもしろ素人さん」を募集しているのを見つけた「僕」は、親友たちの名前を勝手に書いて応募した…。
感想・レビュー・書評
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下ネタが満載なのだけど、笑い飛ばしてしまえるのが不思議。年代が一緒のせいか、文章にさりげなく織り込まれる細かすぎる小ネタがイチイチ面白い。
ぶっ飛んでいる内容でドン引きしてしまいそうだが、個人的にはこういうのも好きだったんだーとびっくりも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
官九郎さんの私小説・・・ならぬ恥小説。
彼に限らず、自分のことを自分で書いた本が売れる、というのはすごいと思う。 -
阿呆やなあ…笑
ホントにバカバカしい、何を読んでたんだろう?な本だけど、確かにクドカン流石!というセンスを随所に感じられた。 -
「エレキを買ったらモテるという希望は、エレキを買ったのにモテないという絶望と、いつも背中合わせだ」…クドカン節炸裂の自伝的小説。
頼まれもしないのに白鳥の餌付けをしている近所の通称「白鳥おじさん」との対話を通して、高校生クドカンの抑圧された「性的笑動」が浮き彫りになる!
小5の時、勉強の出来る女子に恋をして、少しばかり猛勉強したクドカンは、少し成績が上がった代償に、ストレス性十二指腸潰瘍を患ったという。そんなナイーヴで、DTで、たけしチルドレンで、だからこそいつもアンテナを張って、ここではないどこかへの脱北を願ってやまない少年が行き着くのが、パンクと「おもしろ」なのである。
後夜祭のステージのシーンは、読んでいるこっちも鳥肌が立った。 -
クドカン版『17歳だった!』
クドカンの才能が好きだが、人物そのものが好きだと言うわけではないと言うことに気づいた一冊 エッセイテイストのこの本における中身のなさが下ネタの量で伺える
中学二年生向けの小説のように感じてしまった ユーモラスな人間を作るのは突飛な過去であると思うが、脚色の割合が読めない程度に事実を面白おかしく書けている作品だとは思う -
高校生の空気満載。
鬱屈した空気感とばかばかしいことに一所懸命なとことか、笑ってしまう。 -
2015/5/26
東北の田舎に暮らす自意識過剰な男子高校生。ロックに憧れ、お笑いに憧れ、恋に憧れ。
小説というか、エッセイ、ネタ帳といった感じで楽しかった。テレビ見て笑うのと同じ感覚。クドカンの作品観たくなったなー。