ボックス! 下

著者 :
  • 太田出版
4.17
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本棚登録 : 1293
レビュー : 163
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778312060

作品紹介・あらすじ

ボクシング部で憧れの鏑矢の背中を追って地道な努力を続ける木樽。周囲も驚く成長にともない鏑矢との関係には微妙な変化が忍び寄る。最後に勝つのは誰なのか!?女性教師・耀子、マネージャー・丸野、監督・沢木、孤高のライバル・稲村、個性的な部員たち他、多彩な人々との出会いを背景に少年たちの友情を感動的に描き出したスポーツ青春小説の金字塔!本当の強さとは何か。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻では
    遥か遠くにあった暗雲が、
    下巻の空をすっぽりと覆いつくしてしまった。

    激しく降り続ける雨に本がびしょ濡れ。
    濡れているのは
    本なのか?
    それとも
    誰かが泣いてでもいるのだろうか。

    どうか上がって欲しい!
    と、強く願いながら見守り続けた。

    雨も。
    そして、
    リングから降りてしまったカブちゃんも。

  • ボクシング初心者の教師・高津耀子は、ボクシング部の顧問となる。
    最初は野蛮なスポーツだと敬遠気味だったのが、徐々にその世界に
    のめりこんでいく。
    他方、ボクシングの天才・鏑矢と、その親友、秀才でひ弱な木樽。
    木樽は、強くなりたいとの思いから、ボクシングをはじめ、打ち込んでいく。
    のほほんと、生まれ持った反射神経と才能で勝ち進む鏑矢と、
    愚直に、あくまでも愚直に努力を続ける木樽。
    その二人の対比が面白い。

    「ボックス!」

    とびこんでいく。打つ。かわす。打つ。防ぐ。打ちこむ。
    生きるか死ぬか。勝つか負けるか。獣のような闘争心と生存本能と。

    最初、カブの顔が、大阪弁とボクシングとヤンキーというイメージからか、
    アホ亀田の顔になってしまい、なんかもやもやしながら読んでたのだが、
    映画での役は市原隼人が演ったということで、脳内の顔変更(笑)
    途中からは気にすることなく読めました。

    説明が多くなってしまうのは、マイナースポーツだし仕方ない。
    私も全然知らなかったし、興味もなかったし、むしろ嫌いだったし。
    そんな私にも、理解させるだけじゃなくて興味を抱かせ、
    ボクシングというスポーツに引き込んでいくんだから、やっぱり百田さんはすごい。
    高校生たちの青春も、友情も、ベタなのに、なんでこんなにいいのかなぁ。

    木樽くんの頑張りに拍手。
    木樽の頑張りに引っ張られるように、ボクシング部が変わっていくシーンが好きだ。

    「人は苦労して一生懸命に努力して手に入れたものは、決して簡単には手放さない。でも、あの子は、ボクシングの強さを簡単に手に入れすぎたのよ。たいした苦労も、努力もせんと、ね。だからあっさり捨てられたのよ。」
    「本当の才能というのは、実は努力する才能なのよ。」

    そして、二人の友情に幸あれ。

    「ユウちゃんの相手出来るの俺しかおらへん。ユウちゃんをもっと強うするために力になりたい。」

    ちゃらんぽらんで、プライドばっか高いんだと思ってたのに、鏑矢、かっこいいと思った。

  • 行き着くところはある程度予測出来るのだけど、鏑矢や木樽の成長の過程が見たくて読ませられてしまいます。そして、予想と違った最後、ウマいな〜。本心で言えば、稲村との死闘のあとを端折らないで、木樽の活躍を詳細に見たかったけど...そうすると鏑矢の失意をも目にしなきゃならないんだよね...やはり百田さん、上手いってことですね。

  • ―鏑矢、行ったらあかん!
    ―やめて、鏑矢!
    思わず感情移入してしまった。

  • 上下巻、颯爽と吹き抜ける風のようにあっという間に読みきります。

    もっともっと物語が続けば良いのにと思ってしまいます。

    そして、どっちが勝つの?どっち?
    という展開で、手に汗握るような緊迫としていて、混ぜ物なしの青春ストーリーです。

    下巻の表紙は木樽君ですよね?

    • chie0305さん
      あ!ヒューイチさんも読まれてたんですね!この本、良かったですよね!
      あ!ヒューイチさんも読まれてたんですね!この本、良かったですよね!
      2017/10/03
    • chie0305さん
      そ、そうなんですか。きっとヒューイチさん堅実な方なんですね。お返事ありがとうございました!
      そ、そうなんですか。きっとヒューイチさん堅実な方なんですね。お返事ありがとうございました!
      2017/10/03
  • 青春!!ですね!
    読み終わりのさっぱり感がいいです。
    登場人物の性格が好きですね。
    最初はボクシングとか興味ないし、
    友達に勧められたから読んでみたけど
    読み出したらとまらない。
    ボクシングの見方が変わりました。
    読む価値あります!

  • 努力する才能が天才に勝る、という単純なストーリーではなく、最後まで稲村とどのような決着がつくのか、果たしてカブちゃんとユウちゃんのどっちが倒すのか目が離せない展開でした。惜しむらくは、語り手の一人である燿子先生の感情的な部分が少し出過ぎていてちょっと邪魔に感じてしまったことですかね。井手や野口、飯田たちの初勝利のシーンに勝つことの素晴らしさを実感。「勝利が尊いものでなければ誰が苦しい練習なんかするもんかー。」の言葉が印象に残りました。そして、ボクシング部の守護天使となった丸野の笑顔がとても素敵でした。

  • ボクシングって、テレビでしか見たことないけど、ただの殴り合いだし、顔が腫れ上がって血も出るし、やる方も見る方も何が楽しいの?って感じでした。
    この本は、私のその感情を綺麗に取っ払ってくれました。
    とてもすがすがしく、気持ちのいい読後感です。

    ストーリーはいい意味で予想を裏切られ、登場人物みんなに感情移入してしまい、うずうずしながら読みました。

    ひとこと、最後の10年後のエピローグがイイ!装丁がスキ!

  • 高校生ボクサーのストーリー。
    ボクシングの知識は0の私でも、楽しく読む事が出来ました。
    ちょっとスラムダンクとかに近い感じです。
    努力天才ユウキがこれからどのように成長していくか楽しみです。

  • 下巻読了。上巻のときに想像できないほどのそれぞれの高校生の成長。爽やかな話とスポーツの熱い話。なにかを一生懸命やることの素晴らしさを改めて実感。百田さんの著書もっと読んでみたくなる。

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著者プロフィール

百田 尚樹(ひゃくた なおき)
1956年生まれ、大阪府出身の放送作家・小説家。『探偵!ナイトスクープ』の放送作家として活躍。
50歳の時にはじめて執筆した『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。ヒット作となり、映画化されている。
ボクシング青春小説『ボックス!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。『海賊とよばれた男』で2013年本屋大賞大賞受賞。コミック化、映画化された。

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