- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778312695
作品紹介・あらすじ
9歳でTwitterをはじめた天才子役、はるかぜちゃんこと春名風花がネット上でつぶやきまくったホンネのホンネ。1年間にわたってつぶやき続けてきた1万5千(2011年8月1日現在)を超えるツイートの中から厳選し、各ツイートに今の気持ちをコメントして掲載。
感想・レビュー・書評
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やっぱり「考える」ということに「大人」「子供」なんて区切りは無い。
はるかぜちゃんみたいな考え方をする子は今も昔も沢山いる。
けれど、はるかぜちゃんみたいに思いの丈を綴るツールや機会が無いから、子供が何を見て何を考えているかに触れる機会がない。
だから「大人」は「子供」という幻想を子供達に押し付けてしまうのではないかと思う。
そして、そういう幻想を抱いた人が、はるかぜちゃんの呟きに対して「これは親がやっているんだ」などと言ってしまうんだろうな。
私の知り合いで面白い考えの持ち主がいます。私より年上で、もう社会人の方です。
その方も子供のころは結構ひねくれた子だったみたいで……。
そうね、大人になって、突然そんな考え方ができるようになるとも思えない。
そう思うと、自分の小学生のころとか如何に大人に都合のいい子供だったことか……
でも、自分たちが子供のころだって、自分なりに考えて行動してたよな。
それを大人に「矯正」されちゃうというか、「常識」を刷り込まれるというか。
大抵の子は疑問を持たずにそれが「当たり前」と受け入れてしまう。
だけど、はるかぜちゃんは、それに対して(物申すとかじゃなく)、自分なりに一つの「問題」として受け止めて考えてるんだよね。
それが大人たちの考える切っ掛けになったりしている。
確かに、生きてる長さの問題で知らないことも沢山あるけれど、そんな事問題にならないくらいだ。
だって、私ははるかぜちゃんより10近く年上だけれど、はるかぜちゃんの方が知ってる事もあったもの。
知らないことをTwitterを通じて教えてもらって、また成長している。「それが常識だから」と思考停止させている「大人」よりずっと素晴らしい。
生きている長さと経験とやらに胡坐かいてるのはなんかカッコ悪いぞ!
自分は「大人」と天狗になるのはもう辞めませんか?
色々なことに疑問を持ち、本を読んで、考えて、学んでいきませんか?
私もそうします。
はるかぜちゃん、素敵な本をありがとう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はるかぜちゃんこと春名風花がツイッター上でつぶやきまくったホンネのホンネ。この本はそれを厳選した上で書籍化したものです。彼女の早熟ぶり、もしくはおませっぷりが今後どうなっていくのか楽しみです。
僕が彼女を知ったのは乙武洋匡さんとツイッター上でよくメッセージのやり取りをしていた女の子だな、というくらいしか知らなくて、彼女のツイートを改めて読んだのはこの本からでありました。それにしても、と思う。時代は便利になったもんだ、と。僕は彼女のような、とはおこがましくて言う資格もないが、いらない紙を切ってメモ用紙にしたチラシの裏にその日あった「よしなしごと」をつらつらつづっていくのが子供のころから大好きでございまして、それらの『言葉』はツイッターが出てくるまでは丸めてゴミ箱に捨てられる類のものか、ノートの片隅に記されて、後で読み返して『あの時自分はこんなことを考えていたのか』と当時のことを述懐するものでございました。
その話はさておいて、彼女のつぶやきを読んでいると、その独特の用語体系や自分のことを「ぼく」と呼称することに『昔そんなこと言っていた娘がいたなぁ』などと感慨にふけりながら全部を読んでいました。芸能界の子役という家業が想像以上に大変なことやその中でも伸びていく子はきちんとした『プロ意識』があるのだということ。彼女が「天下一品」のこってりラーメンが好きなんだな、ということがなぜか頭の中に残っています。
もし彼女が20歳を迎えたときにこのときの彼女をどういう風に評するのか?個人的には一番それが知りたいところです。それには2021年まで待たなくてはどうやらいけないようですね。 -
早泣き子役としてテレビ露出も増えてきた、はるかぜちゃんこと春名風花さんのツイッターでの過去のつぶやきを集めた本。たかが10歳と思うことなかれ、この本は一人の人間の人生観や価値観、彼女が歩んできた僅か10年という人生の中で彼女が伝えたいこと、経験してきたことが書かれています。大人が学べることがたくさん詰まっている本。大人が好きな子供らしい子供なんて本当はいない。親になって初めて感じる気持ちだけど、あたしも娘にはるかぜちゃんのように自分を持った人間になってほしいなと感じました。本が読める年齢になったら、娘にプレゼントしたい素晴らしい一冊でした(ω)ムフン
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Twitterで話題の小学5年生の“はるかぜちゃん”こと春名風花ちゃんのツイートをまとめた1冊。
彼女の言葉は本当に胸にぐっと刺さります。それは、周りの目や世の中の空気を気にして口には出せない「なんでそうなんだろう?」っていう疑問や思いを、きちんと言葉にしてるから。
はるかぜちゃんの言葉を読むと、自分の目にはたくさんの色眼鏡がかかってたんだって気づかされます。
「なんでなんろ(ω)」「ぼく思うんけど(ω)」
独自のはるかぜちゃん語を駆使してつぶやかれる一つ一つは、はるかぜちゃんの同世代にも読んでほしいけど、したり顔して「最近の子供は……」な~んて言ってる人にこそ読んでほしいです。
子どもだからすごいんじゃないんです。
すごい言葉をちゃんと書けるはるかぜちゃんがたまたま子供だっただけなんです。
にょほう~(ω)←これはねこのお口で「むふん」と読みます。 -
おもしろいなあー
小学生くらいのこどもって本当に出会う機会がなくて新鮮!自分の小学生の時はどうだったかなー。
こどもならではの鋭さがぴかぴかひかってる。本人の素質とご両親の教育が素晴らしいんだなあ。 -
はるかぜちゃんこと子役の春名風花ちゃんのつぶやきまとめ。
仕事のこと、学校のこと、家族のこと、子供がネットやフィクションに触れることについて、などなど。
ツールに使われてない。上手にツールを使ってる。
私は文字でしかこの子を知らなかったんだけど、写真でみると本当に子供だ。(当時十歳)
考えがものすごくまっとう。大人っぽいっていうのとはちょっと違う。
賢そうだしプロ意識はすごいけど、でもちゃんと子供。
この子が特別な子だからすごいというのではなくて、思考を重ね表現を鍛えてきたことが力になっている。
この賢さは野放しにしたらものすごく生きづらくなってしまいそうだけど、外と折りあったり自分を通したりする能力を育てている。
昔の生活綴り方や外国の子供の日記なんかを読むと、この年でこんなに書けるのかとびっくりする。
というか、日本の図書館なんかにある感想文やレビューを見ると中身がなさすぎてがっくりする。
でもあれは今の日本の子がバカなんじゃなくて、表現や思考の方法をきちんと教えてもらっていないからだと思う。
だから、たまに見つかるはるかぜちゃんみたいな子が異端にみえる。
プロ意識に関しては子供なのにとか大人のようにとかじゃなくてこの子がすごい。
落ちてるときに「(この世から)消えたい」じゃなくて、「(この業界から)消えたくない」って言葉が当たり前に出てくるのがすごい。
そう育てている親御さんもすごい。
ネット上には子供相手に罵倒を浴びせる人もたくさんいる。
子供が自分の寒いギャグをさらしてたら、私なら「やめて」って言いたくなる。
大事な子供をそういうものから遠ざけたくなるのが人情だけど、自分で判断させてる。
弟も自分で考えて動ける子っぽい。
考えさせて育ててるから、子供を信じることができる。
(心配を見せないハッタリもきっとある)
『りんごの丘のベッツィー』を思い出した。
あれは子供を守ってあげたい大人に守られ過ぎて自分で動けなくなってしまう子供の話。
できるからやりなさいって信じてあげるのは、すごく大事で難しい。 -
はるかぜちゃん、脱帽です。
3歳からブログ、そして9歳からTwitterを始めた風名風花(はるかぜちゃん)。1年間で1万5千を超えるツイートの中から厳選したつぶやき集。これで小学生とは! -
子どものくせにツイッター?と思い、最初は生意気な子役の印象からツイッターをフォロー。ツイートを読んでいるうちにはるかぜちゃんの人間性が好きになった。ちょうど本の出版時期だったため、わたしも波に乗って本を購入。
プロとは何か。小学生にして(今は中学生?)お金をもらって仕事をする意義や責任などに対して多くのことが書かれている。
自分は今、プロらしい仕事を行えているか?
わたしも子どもが出来たら、はるかぜちゃんみたいな真っすぐ芯のある子に育てていきたい。 -
私が尊敬する人物の内の1人が、小学生の女の子でした。
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中傷されても逃げたりしない。自分が大切だと思うこと、大好きなことを大好きだと、おかしいことはおかしいとまっすぐな言葉で伝えてくる子役の春風ちゃんのTweetをまとめた本です。
大人になると目線が変わってしまって、色々と考えすぎてしまったりするけれど、春風ちゃんの言葉で大事なことを思い出したり、向かい合う勇気をもらったり、また自分が子どもだった時の心を懐かしく思ったり…そういう暖かい気持ちをもつことのできる本です。
子どもなのに凄い…でなく、ひとりの人間としての「子どもの考えの可能性」を示唆してくれたこの春風ちゃんの本に敬意を表します。