宮台教授の就活原論

著者 :
  • 太田出版
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本棚登録 : 476
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778312770

作品紹介・あらすじ

『絶対内定』ではもう受からない。理不尽な就活を強いるデタラメな社会を生き抜くために、就活の原理を学ぶ本。

感想・レビュー・書評

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  • 前半3分の1を読んだところでは就活とはあまり関係なく、自論の展開だが、
    それはそれで面白かった。
    後半は就活に関する内容も出てくる。が、この宮台さんは頭が良すぎて、その他大勢の一般人へのメッセージではなく、それなりに能力のある人を対象に本を書いているようだ。
    ちょっと鼻につく自慢話が多い。戦後5人目の東大での社会学博士とか、2回言わなくてもいいような気もするが。小学6年で塾にちょっといっただけで麻布中学に入った話、自分の周りにはロールモデルになる人がたくさんいた話など、本人にその気はないにしても、あまりいい感じはしない。
    比較するのもなんだが、就職系の本としては、海老原さんのほうがまだ全体感があって説得力がある。

  • 著者が批判する「就活マニュアル」や「自己啓発本」をそもそも読んだことが無いのでその辺の話はよくわからないが、まだ就活を考えていない院志望の自分にとっても興味深い内容だった。
    むしろ、就活を考える前にこの本に出会えたことを嬉しく思う。

    「本来の自分」をホームベースに置き「仮の自分」を職場に置くという著者の理想。
    「仕事による自己実現」を謳い「共同体の空洞化」を招いた就職の現実。
    僕が就活をするときにはどちらにバランスが傾いているだろうか。
    でもそれは悩んでも仕方ない、社会が決めることなので、僕らは黙って自分を磨いてりゃいいんでしょうね。

  • ただの就活本じゃなかった。著者の思想が貫徹されてる。

  • 就活についての本のようにも見えるが、仕事と生き方の本である。

    一度就職した今では、就職活動が遊びに見える感覚があるが、それは視点が「就職する」から「どんな仕事をするか」に移ったため。

    本書は、大学生が就職をするための先に視点を移す事が出来る良い本だと思う。

  •  店頭平積みでした。
    さて就職活動しようとする学生がこれについてこれるかどうか?
    はっきりと宮台カラーの内容となっているので、好き嫌いが分かれるものでしょう。ときに、差別的とも感じられる宮台の発言をスルーしながら、なるほどとうなづいていくにはある程度の社会経験値が必要。
     高みを目指す学生と、就職活動に関してオピニオンリーダー的ポジションを得ている人が読んで、言葉を獲得するには有用かとおもいます。
     私はすきです。

  • 宮台真司の最新作。会社のインターン生に一読を薦めたい本です。
    私も以前から指摘していることですが、就活に重要なことは充実した大学生生活を送ることです。きちんと勉強し、研究室やサークル活動等を通して社会性を身につけ、人生の目的をあれこれ考え、恋愛し、充実した学生生活を送っていれば、それなりの結果が得られるでしょう。それが何故なのかはこの本を読むとよく理解できます。
    この本の中で気に入った、3.11の原発事故以降、今後の日本が生き延びるために必要な宮台氏のスローガンを紹介します。
    1.〈任せて文句を垂れる社会〉から〈引き受けて考える社会〉へ
    2.〈空気に縛られる社会〉から〈知識を尊重する社会〉へ
    3.〈行政に従って褒美をもらう社会〉から〈善いことをすると儲かる社会〉へ
    4.〈国家と市場に依存する社会〉から〈共同体自治で自立する社会〉へ
    5.〈便利と快適を追求する社会〉から〈幸福と尊厳を追求する社会〉へ

  • ・昨日かな。
    働くことを考える哲学カフェの課題本でした。読むことは必須ではありませんでしたが読みました。
    ・たくのむ というのを利用しての開催でしたがわたしの家の電波に問題ありなのか声が雑音にまぎれてきこえてこず。あせりした。

    ・宮台さんの本は他に読んだことあり講演会も2回ほどいってたのでさほどアウェイなかんじはせずよかったです。
    ・どんな仕事か知りもせず、イメージ優先で就職を希望する学生が多すぎると述べられていました。どんな仕事かは働いてないし身近にいないとしりようもないのでは?とか思いました。仕事の中身より周囲の承認ってのはわかる気がします。

    ・誰か何とか言ってやれよ問題。
    他人の期待による呼びかけに応じられない人はどの会社に就職してもうまくいかないでしょう。

    はい。すみません。
    他人から本当のことを言ってもらえる人間関係ってないかもなと反省しました。

  • 体質的に宮台さんの文章するのが苦手なのですが、「ああ~なるほどな」という部分が結構あった。

    メモ(個人的解釈)
    ・アンチ「自己分析して適職を見つけましょう」
    ・ホームベースを作れ。家族や地域をホームベースにする文化はもとよりなく、かといって会社をホームベースとするかつての時代ともちがう
    ・学生のうちにいろいろやって、限界を知る
    ・(ノイズや能力差など)混在したなかで育って自分を発揮

  • 2018.03.17 「本って「いいね!」練馬 de 朝活」で主催者が持っていた本

  • おなじみ宮台真司さんの本。
    出版されたのは2011年だからかなり前。

    「就活原論」とタイトルにあるけど、就活を通して社会を見るための本と言える。著者は社会学者なので当然の視座だとは思うけど。

    個人的にはすごく面白かった。
    けど、今まさに就活してる学生に役立つかというと、たぶんあまり役に立たないかな?とは思う(笑)宮台さんが提示する処方箋は、すぐに実践できるものではなく、どうしても時間がかかるので。

    とはいえ、この社会で就活という変なイベント(ゲーム)に参加する必要があるならば、読んでおいた方が良い。どちらかというと、小学生前後の子供がいる親が読むべき本だと思う。今まさに就活してる子がいる親が読んでもしょうがない。

    あるいは、就職面接を実行する側の社会人も読んでタメにはなるだろう。

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著者プロフィール

社会学者。東京都立大学教授。近著に『14歳からの社会学』(世界文化社)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎)など。

「2021年 『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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