食糧の帝国――食物が決定づけた文明の勃興と崩壊 (ヒストリカル・スタディーズ)

  • 太田出版
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  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778313586

作品紹介・あらすじ

食物が世界文明を築きそして崩壊させた。メソポタミアからエジプト、古代ギリシャ・ローマ、中世ヨーロッパ、現代のアメリカ、中国まで、食糧の視点から描く1万年史。

感想・レビュー・書評

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  • ローマから現代まで、食料及び食糧生産が如何に帝国/文明の勃興を生み支え、そして壊滅する要因になったのか。現代の食料生産も微妙なロープの上にあり、いつ崩壊して食料価格が高騰、下手すると絶対的に生産量が不足しだしてもおかしくない。

  • 農業という行為そのものが飢饉を招く、ということにショックを受けた。農耕より狩猟採集。食糧の永続的な確保と自然保護には。

  • (ほとんどの)工業化された農業、食料生産が持続可能ではない、ということを、さまざまなファクターから語る本。安く見える食糧は決して安くないという。それは原子力発電による発電コストのからくりにも、同じようなことがあるのかもしれない。
    僕は食糧危機に対しては楽観派なのだけど、しかし現在の食をとりまく環境は、たまたまうまくいっただけ、かもしれないと強く感じる。方向はともかく、それぞれのテーマに対してなかなか濃密かつ抑揚をもって描かれていて、面白い本、と言ってよい、と思う。
    なぜか、ウルトラセブンのギエロン星獣の「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」のシーンを想像してしまった。あっちは兵器開発競争の話だけど。

  • 農民が自ら食べるより多い食糧の生産、それを流通させる市場、食糧の貯蔵が食糧を礎とする食糧帝国が成立する条件で、その条件が満たされないと帝国も崩壊する。古代の帝国、中世ヨーロッパ、アメリカ、中国等の諸文明を食糧の視点から描き、現代の食糧帝国の脆弱性について考察している。ローカルな食糧供給だけでは70億人を支えられない地球は、単一作物の大量生産と消費を前提とする食のグローバリズムという危ういシステムに当分頼らざるを得ないという。土壌喪失、気候変動、石油依存、生物多様性の欠如による病虫害被害等のさまざまなリスクを抱えたグローバルリズムの危険を減らす方法として、グローバルな食糧を地産地消(スローフード)のローカルな食糧で少しでも置き換えていく事を提案している。しかし、この処方箋は、対症療法に過ぎないので、地球帝国の将来への憂鬱の種が減る訳ではない。

  • 食の崩壊が文明の崩壊という事例と、現代の危機。
    随分恐怖を煽っているが、地震、原発で麻痺した心には新たな1ファクターとしか映らない。
    本としては「文明崩壊」の方が数段面白かったように思う。
    淡々と歴史を記述すればよかったのだが、無理に解決策を提示しようとするから、スローフードだの、おかしなことになってしまう。

  • ヨーロッパは長きにわたる飢饉と経済の低迷で弱っており、ペストでは数千万の死者を出した。飢饉以来、食糧の価格はすでに暴騰しており、ペストの流行中は休耕地が多かったため、食糧の供給をさらにひっ迫させた。

    アリストテレスは食糧帝国の強さが最も危い部分で決まることを見抜いていた。農家と都市は相互に依存しあう輸出入ネットワークでつながっており、農作物の不作は都市の暴動に発展する。

  • 【新刊情報】食糧の帝国 209/フ http://tinyurl.com/bx9exar 食物が世界文明を築き、そして崩壊させた-。メソポタミアからエジプト、古代ギリシャ・ローマ、中世ヨーロッパ、現代のアメリカ、中国まで、1万年史を食糧の視点から描く。 #安城

  • 第1部 食糧の代償
    第2部 のしかかる代償
    第3部 からっぽのポケット
    結論 大食の新しい潮流と明日のメニュー

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