福島第一原発廃炉図鑑

制作 : 竜田 一人  萩原 慶  石井 健 
  • 太田出版
3.89
  • (8)
  • (4)
  • (4)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 123
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315115

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • Factを積み重ねていくこと、このような本になる。でも、このFactを意図的に無視するヤツが多い

  •  世界初の「1F廃炉の現場」を記録した、という触れ込みの一冊。収録されているインタビューの中には頷かされる内容のものもある。
     著者は、一般の人々には「福島は難しい、面倒くさい」と思われている、という大前提を崩さない。だが、これはたぶんに戦略的かつ政治的な位置取りだ。「難しい、面倒くさい」と思われていると表象することによって、自らが〈シンプルに〉〈わかりやすく〉解き明かす行為の価値を訴えることができるというからくりである。
     たしかに、〈3・11〉以後の〈フクシマ〉が、いたずらに怪物化されて表象されていることへの違和はわたしにもある。だがそれは、そのように表象する側の問題をこそ問うべきである。わからないことはわからないと発言し、不安や不信を持つこと自体を認めない、人々を黙らせる話法によって「福島」を代表してみせることがよいことだとは、わたしはまったく思わない。

  • 20180408

  • 事故後、常磐線広野駅まで行きました。
    帰りにいわきで寿司を食べてね。
    関東を離れたのでなかなか難しいですが、ぜひ行ってみたいところです。
    廃炉の困難、これを乗り越えた時、新しい世界があると信じています。

  • 後半ハイスピード斜め読みしてしまったから、明日の新幹線でじっくり読む。

  • 福島の話は断片的にか耳に入ってこない。著書は"ちょっと調べればわかること"と言うが、その"ちょっと調べる"が一般の、日々の生活に追われた人間には、残念ながらなかなか難しい。知りたい、知らなければという思いはあるが、全体を俯瞰して把握できるまで、じっくりと取り組む余裕はなかった。
    そのような人間に、この"図鑑"は大変ありがたかった。読み切れるだろうかと思ったが、一気に読み切った。それだけ知りたかった情報が詰まっていたんだろうと思う。
    一方で、この本で全て知りえたとも思わないし、そう思うことは逆に危険だと思う。書ききれなかったこともあると著書も書いている。ただ、時々流れてくる廃炉に関する話を、ふわふわと掴み所ないまま受け入れてしまうしかない状況からは、抜けられたのではないかと思う。

  • 福島第一原発の様子、廃炉に向けての動きの部分などはとてもわかりやすい。
    ただ少し足りないなと思ったのは、当時は隠蔽された事実があったことには一切触れられていないこと。悲観的なデマが飛び交っていたことは事実で自分もそれを鵜呑みにしていた部分はあった。ここまで綿密な調査をするなら、全てを包み隠さず描いて欲しかったとも思う。
    現在の福島は恐れるほどの線量でもないということ、既にニュースにはならなくとも徐々に復興が進んでいること、また現場で働く方々の技術力の高さなど、よくわかる良書だと思う。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1984年福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府修士課程修了。現在、同博士課程在籍。専攻は社会学。現在、立命館大学衣笠総合研究機構准教授(2016-)。東日本国際大学客員教授(2016-)。福島大学客員研究員(2016-)。
著書に『福島第一原発廃炉図鑑』『はじめての福島学』『漂白される社会』他。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

福島第一原発廃炉図鑑のその他の作品

福島第一原発廃炉図鑑 Kindle版 福島第一原発廃炉図鑑 開沼博

開沼博の作品

福島第一原発廃炉図鑑を本棚に登録しているひと

ツイートする