痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか

著者 :
  • 太田出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315139

感想・レビュー・書評

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  • 2018/3/11読了。

  • 期待していたほど面白くはなかったが、しかし 2000年代、2010年代と華々しく展開するアダルトメディアの歴史を 1980年代からの一貫した流れの中で把えたという意味では第一級の史料だろう。「美少女」の登場から「熟女」「素人」「痴女」を経て「男の娘」に至るまで各年代でブームとなったトピックを歴史の流れの中に置いて整理した。

    もともと一次史料が散逸しやすいアンダーグランド、サブカル領域の中にあって、ことAVだけは DMM-R18 などのインターネット・アーカイブが史料保管庫としても機能しているという事実も面白い。

  • 大分前に図書館にリクエストした本が
    入荷したらしい。
    新刊広告を見て知った本だから
    はや1年位経つのか?

    AVや風俗にそれほど興味がなくなって
    しまったのでそれほど
    熱心に読む気持ちにならない。
    AVや風俗が何か意味あるものと
    思えた時期もあったが
    それほど重要なものに思えなくなった。
    俗世間の上っ面なものに思えるのだ。
    真実とか人間の深い処とか
    男性の否定できない欲望とか…
    ちょっとそれほどのことでは無い気がする

    煩悩の一つ。
    あえて見つめるべき対象とは思えないのだ。
    男性側の論理だから?
    女性を深く知るための素材にはなりえない。
    だから興味がわかないのだろうと思う

    著者が女性というのは良いね。
    そういえば以前愛染恭子のセックス指南書は
    女性視点でとても参考になったなあ。
    既婚男性との恋の感想が
    「愛し方がうまい」とか
    --------------
    P11
    セーラー服姿の「女子高生」と、
    ブレザーの制服のJKでは
    正反対と言ってもいいほどに
    描かれ方は違う。
    それは少女が清楚であるという幻想が
    ブルセラやコギャル世代の登場によって
    打ち砕かれたという現実の影響が大きい。
    ある時期から「女子高生」は
    性に奔放だという記号に変化してしまったのだ

    P10
    女性の属性に興奮する男性は多い。
    単に顔とスタイルの好みの女性と
    いうだけでなく、
    「女子高生」「人妻」という
    属性があった方が、より興奮する

    ↑岸田秀の性的唯幻論じゃないが
    脳はバカなんだと思う。
    つまり妄想、それは煩悩。
    語るに足るか?と思うのだ
    -----------------
    「『痴女』は男の妄想が作り上げた幻想」
    そういう話だろう、とたかをくくってたが
    そう上を行ってた。
    「痴女は女が作った」というのだ。
    さらに男の気弱なM欲求が指摘されてる。
    そういった指摘は興味深いものがあった
    ----------------
    (タイトルが)「若妻」より「人妻」の方が
    受けがいいとか面白い話だ。
    やっぱり「イメージ」「属性」なのだろう。
    男は、というか脳ってほんと。
    「熟女に癒やしを求める男たち」とか
    同性として情けなくなる
    -----------------
    P104
    (なぜ熟女・人妻はドラマ物が強いのか)
    現実世界では、あまりユーザーにとって
    縁のない「美少女」に比べて、
    身近な存在である熟女・人妻だからこそ
    幻想のキャラクターへと昇華させるために
    ドラマが必要とされるのではないだろうか
    ---------
    ※AVってプロレスと同じだね

  • 他に類のない本、といえます。

    アダルトを扱いながら、分析は事実に基づき正確かつ冷静です。一冊で、日本のアダルト(ビデオ)業界の変遷を理解することができます。

    一方、読んだ側としては、業界が転換するポイントになった作品をみてみたくなる気持ちにもさせられることでしょう。

    他の追随を許さないエロ先進国の日本だからこそ、この先の世界のエロカルチャーを引っ張ることができるような気持にもさせられます。

  • 読了。高橋源一郎が、推薦の帯を書いていたから、自分は、全く興味がなかったが、読んでみた。サブカルチャーの歴史がわかった。

  • 「美少女」「素人」「熟女」「痴女」「男の娘」というジャンルにおいて、どうAVの表現や指向が変遷していったのか、丁寧に追われてます。タイトルは『痴女の誕生』だけど、副題の「アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか」の方が、内容に添ってるものと思う。
    30、40代のAVを見てきた人なら歴史描写に懐かしささえ覚えるのじゃないかな。
    そしてアダルトメディアがどう世相を反映してきたのか、という歴史物としても読める。


    「ロリータもギャルも、どこにもいない架空の存在であるという点では同じなのだ。(略)対極に思えるこの二つのタイプが実は似ているという証拠だ。AVは(略)どこにもいない幻想の少女を追いかけ続けているのかもしれない」(P70)
    「南智子をはじめとする多くの勤務していた風俗嬢たちのアイディアが積み重ねられ、磨かれていったのだろう。(略)つまり現在の痴女像につながるスタイルを創り出したのは女性だったということである。」(P150)
    「アダルトメディアで描かれてきた女性像は、男たちの見果てぬ夢の象徴である」(P249)

  • ちょっと懐かしい、それでいて昔随お世話になった女優たち。

  • AVの誕生から現在までの歴史を好きでないと書けない貴重な本。この本を読まずしてAVを語るなかれ。

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