年収90万円で東京ハッピーライフ

著者 :
  • 太田出版
3.68
  • (74)
  • (86)
  • (78)
  • (27)
  • (10)
本棚登録 : 1127
感想 : 125
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315306

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2024年の1冊目はこちら。
    マネー系のYouTuberが何人かオススメしていた本です。

    著者は20代で隠居生活に入り、東京で年収90万円で生活しています。

    その著者の衣食住、お金、仕事、死生観について書かれています。

    中学を卒業し、働くか、高校に行くか。
    高校を卒業し、働くか、大学、専門学校に行くか。
    大学、専門学校を卒業し、働くか、大学院に行くか。

    私たちは気づいたらそのレールの上にいますし、その上を歩くのが普通だと教えられ、そう思い込みます。そして、このレールを外れていたら、周りから奇異の目で見られます。

    自分もそれが当たり前であると信じ込んでいましたが、この本を読み。「あっ、こういう生き方もありなんだ。」と肩の力が抜けました。

    まぁ今は一人暮らしではなく、育てていかなければいけない子どももいるので、著者みたいな生活は到底できません。
    でも、そんなガチガチなレールの上にいるからこそ、「身体的•精神的にボロボロになってまで、頑張らなくてもいいんだよ」と励まされた感じがして、とても気持ちが楽になりました。

    人がオススメする本には、やはり読む価値が十分にありますね。
    新年一発目から良い本に出会えました。

  • 貸していただいた本。
    なかなか、興味があり面白く読めたかな。ただ、ここまでは私には出来ない。
    仕事は嫌いでは無いので。でも、物を減らすとか、食事とかはとても参考になる。私的に、なかなか興味深い本!だったのは間違いない。

  • 最近毎日のようにカレーの食べ歩きばかりしている自分だが、それはそれでいいのだと逆に思わせてくれた本だった。
    大事なのは自分に合うかどうかを自分自身で検証、判断して考えること。著者のメッセージを一言で言うならば、「自分で考えろ」って事ですね。
    生活の基本である衣食住だけ考えたって現代社会には選択肢が多すぎて、時に苦しくなる。そんなときに判断基準になるのは自分の判断と好みしかないわけです。
    こんなにカレーばっかり食べていていいのか、と内省する時もないわけじゃないですが判断基準は自分にある。それを知っているだけでも楽になれるのではないか。
    但し、「心と体のバランスは、いつもいつでも自省と微調整が必要なもので、社会と距離を置いたからって、上達したり、熟練したりすることはない」というのはそうだと思うし、一番気を使わないといけないことだと思う。

  • 久々に読んだ本がメモしたい本でラッキーだと思えた。
    ミニマリスト、とも違う、無理せず自分が好きでいられるように選択をしていった結果、年収90万で週5休んでハッピーに暮らせている著者の話。
    共感ポイントがたくさんあった。
    自分の幸せを見つめ、掘り下げ、言語化すること。
    散歩と読書は本当に、趣味の最高峰だと私も思う。
    無理して、苦しむために生きてるわけじゃないものね。取捨選択は必要だし、自分を幸せにするのは自分。

  • 筆者のかなり特殊な経験則と独自の人生観、そこから来るアドバイスなど。10代、20代…若い人ほど読むとタメになる本。
    文体はかなりくだけてるので、活字が苦手な人でもとっつきやすい。たまに難しい読みの熟語が出てくるけど、そんな数多くないので辞書でも引けば良い勉強になると思う。

    書いた通り、かなり特殊な経験と人生観からくる内容なので万人に当てはめられる内容ではない。
    それでも彼の思考は少しずつ、参考にしたくなる部分が多い。
    生活のためお金のためにと働き詰めて心身を壊すぐらいなら、いっそ週休3日とかでも生きられるまでに生活水準を変えちゃう。
    働かなくても案外生きられるもの。少ない物で満足できるようになると人生はより豊かに。
    自分の人生は自分のために。他の誰かやイヤな何かのために死ぬ必要はない…ハッとさせられた。

    モッソモソのスコーンにピッタリ、隠居式りんごジャムは作ってみたい。
    たしかにお土産に喜ばれそう。
    他にも年末ジャンボ宝くじの券をプレゼントしたり、お金をかけなくても人をワクワクさせられる事っていっぱいあるんだなぁって思った。

  • 週二日だけ働いて最低限の賃金を得る。
    その分安くて快適な部屋を見つけて、出来るだけ無駄を省いて生活する。
    この方は、どちらかというと誰とも一緒に居たくないので、最小限のコミュニケーションだけで、後は自分の生活を大事にして生きていきたいという事がはっきりしています。
    普通、こういう生活を良しとは出来ないだろうと思いますが、この自分の頭に浮かぶ「普通」というものがとても厄介。
    誰から見て普通なのか。それを見つめなおさないと人の為に人生を生きることになりそうです。
    彼は、まだ30歳なのでこの生活が出来ますが、この先はわかりません。でもそれを誰かが心配する必要は無いし、心配されたくはないでしょう。
    お金を沢山稼いで使う人生から、最低限のお金を逆算して確保して、工夫で楽しく自分自身を生きるという方向を選択しています。
    実際読んでいるととても楽しそうだし、図書館が有れば後は散歩で娯楽は充分というのはとても頷けます。図書館を自分の書棚と思いさえすれば所有しなくとも構わないですしね。

    先日読んだ「独居老人スタイル」と被る所もあり、両方読むと面白いかもと思いました。
    結局皆自分の為に生きているのだから、自分がしたいように生きるべき(人に迷惑掛からないければ)なんでしょうね。

  • 低所得の環境で育ち、いじめられた経験をもっている。
    それを耐え抜けたことが、年収90万円の生活を快適にしているのかも。
    幼少期の育ちかたは、人格形成に大きく影響するとおもう。

    ケチではなく節約家。
    自身の幸せを分かっているし、状況に応じてゆるやかな変化も受け入れる。
    八割くらい共感できたが、30才そこそこでこの境地に至れるのは凄い!
    そして、ダイバーシティの体現者。
    身近にはいないし、出会えないとおもう。
    文庫化もされたし、
    "社畜かも?"と感じ始めたかたには特に、
    手にとってサラリと読んでいただきたい。

  • ベンチャー企業であくせく働いていたとき、とても楽しく充実していましたが、いつも1秒を争う環境でした。何をするのもギリギリ。朝起きて徒歩10分の会社にもタクシーを使っていました。(夜2時に寝て、朝7時半からミーティング。とかだったんです。更に普段朝がゲキ弱い)
    そんなとき、たまたま手に取ったこの本で、無駄に固定費を上げず、週2日だけ働き、ある分で楽しむ。更にそれを出版したりしちゃってて、なんて素敵な人なんだろうと思いました。
    いやいや、縮小ライフを送るのではなく、自分が何が嫌で、何が好きか見極めてコンパクトな生活を送る姿勢は、どれもかっこよくて、多分全部は真似できないけど、忘れたくないな。と思いました。

  • 20代から隠居生活を送っている著者の生活や考え方を書いた本。

    いらないものは「変化と刺激と生産性」。
    仕事に求めるのは、できないことをしないこと。
    幸せとは自分の幸せを自分が知っていること。
    大事なのは嫌いなことで死なないこと。
    生活は「最低限+一つまみのムダ」でできている

  • 低年収が悩みの人に読んでほしい1冊。
    本書を読めば、現状への過度な不安やストレスを軽くすることができます。

    著者の考え方は参考になる部分もありますが、すこし俗世離れし過ぎている印象がありました。

    年収90万円という極端に低収入な暮らしを続けると、将来働けなくなったときお金に困り、老後の人生が不幸になる可能性があるかなと。
    もちろん生活保護に頼る手もありますが、、

    お金で不幸にならないためにも、日々の貯蓄はまちがいなく必要。たとえいま収入が高くないとしても、嫌じゃない仕事で働けるときに働き、著者のように人生を楽しみながらもコツコツ貯めていくことが大切かなと思います。

全125件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1985年愛知県生まれ。25歳から東京で週休5日・年収90万円の隠居生活を始める。31歳で台湾に移住し、3年半隠居生活を実践するが、現在はコロナの影響で帰国。著書に『隠居生活10年目 不安は9割捨てました』(大和書房)『いま、台湾で隠居しています』(K&Bパブリッシャーズ)、『なるべく働きたくない人のためのお金の話』(百万年書房)などがある。

「2022年 『フツーに方丈記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大原扁理の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×