ブスの本懐

著者 :
  • 太田出版
3.15
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本棚登録 : 468
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315474

感想・レビュー・書評

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  • OL兼漫画家・コラムニストの方による、ブスについてのエッセイ。同じ女性が書いていなかったら完全にハラスメントになっているのでは?というくらい強めの言葉がどんどん出てきて心配になります。
    どうも元は連載モノのようで、編集者からテーマを貰っているようなのですが、そのテーマ出しがまずどうなの?というレベル。「ブスの老化」とか、何でもブスってつければ良いってモンじゃねぇぞ、ってモノから、最終的に「量産型ブス」「自撮りブス」まで至っては、何がしたいのか正直良くわかりません。

    文章のテンポはメチャクチャ良くて、そういう意味では勉強になるのですが、1行にブスが3回か4回出てくるとなると軽くゲシュタルト崩壊を起こしそうになります。
    文章自体も、やたら男性に媚びているような印象を受けたのですが、それは読み手の自分が男性だからでしょうか。そこまで自分を貶める必要は無いのでは…と思ってしまいます。
    ギャグと言うか、面白い文章として書かれたものだと思うのですが、最終的にはなんか笑いきれない本になってしまったように思います。
    文才はあると思うんですが、なんでこんな本書かせるかな…。

  • 「ブス」をテーマに、色々なブスについて語る。
    あくまで軽く、バタバタ切り捨てる。

    担当の方が、色々なブスのワードを考えて、それについて筆者が書いているらしい。
    例えば、ワーキングブスとか、ブスハラとか、ボタニカルブスとか、お題が決められて、それについてあれやこれやブスの生態について、面白おかしく語る。

    ここまで、ブスについて考えられるのが凄いなと思う。
    やはり筆者が女性であるからこそ、自分のこととしてブスを考え抜けるのだなと思う。

    女性としてルックスで判断される立場にいるからこそ色々なしがらみから、自己のメンテナンスを怠らないようにすることできれいに保たなくてはいけないという暗黙の呪縛があること、それに対してめんどくせーと思うともうブスの始まりであること。
    自分も女性だったら、本当にめんどくせーと思ってしまいそう。

    この本は、ブスをこき下ろしているように見えるが、男子目線で、自分と無関係に、「ブス」と言っているのと全く違って、女性として、ブスの立場から自虐的に書いてある本だと思う。あとがきで筆者も言っているように、書いていてブルーになった。ということ。
    ブスという言葉が持つマイナスパワーもさることながら、ブスという考え方が女性にまつわる色々な価値観や、ジェンダー的なしがらみを体現してしまっていて、自らがブス目線で、その核心に触れることがやはり疲れてしまうのだろう。

    あと、筆者の観察眼と例え方にははっとする部分が多々あった。

    言われてみれば当たり前なんだけど、なるほどーと思ったタイトル。
    ・「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」はブスが考えた言葉
    ・ワーキングブスの顔には「女の武器不使用」と書いてある。
    ・ブスの上に面倒くさがり、そして見た目に気を遣う女をバカにする「ブスの三冠王」

  • この人の文章がわりと好きで、自前で購入。持って回った言い回しで下らない事を言うのが、内田百閒とかに似てる気がする。ブスをディスる語彙がいちいち強烈で笑える。まんべんなくブスに紐づけてはいるが、内容的には、うざい女子あるあるや、女子の生きづらさにも言及していて、共感しながら読めた。
    本人も言っているが、読んだ後に特に何も残らない。まあ、あるあるネタなので軽く読めるのは当たり前なのだが、かなり毒を吐いている割に後味はそんなに悪くないというところは褒めるべき点かも。「負ける技術」も自前で買って、一通り読んだらなんかすっきりして、特に惜しいとも思わず(失礼)処分したんだよな。
    ファッションやメイクで、雑誌等の情報をただ真似するのではなく、もっと盛ろうとした結果、よりブスになるというのが笑えた。

  • あ~そうだよね~さすがよくわかってらっしゃる~と妙に感心しながら読んでしまった。言葉の選び方、切れ味がすごいのにこんなに中身がないなんて逆にすごい。

  • ブスをテーマにしたエッセイ。本書内ではブスを連呼しすぎて、もはやブスとはなんなのかゲシュタルト崩壊しかかっている。
    たとえが多く面白いが、その元ネタが一般的でないものが多いので、分からない人にはいまいちピンとこないたとえになっている。また、多少クセのある文章となっているので、読みにくいと感じる人もいるだろう。
    しかし、ブスに切り込む鋭い視点とブスあるある、元も子もない発言、容赦ない指摘は、本書内にある通り何も生み出さないが、面白い。ブスの食生活に関する記述は、反面教師にはなる。朝昼はほぼ食べず夕食に大量の炭水化物、寝る直前に食べることで、効率的に太れるそうだ。
    ブス経験のない人にとっては面白さ半減だが、そんな人もいるのかという新しい発見はある。

  • カレー沢薫さんの本はこれで三冊目
    あまり時間がかからずに読める
    よくこんなにブスについて文章が書けるなと思った
    面白いけど途中から飽きてきた
    いつか思い出したらまた読みたい

  • 自己完結するくせに誰かに認めて欲しいと他者に救いを求めてしまう。
    卑屈は周囲をいらつかせることはわかっているけれど、
    どうしても卑屈になってしまう。
    少しでも笑い話にしながら永遠に続くブスを楽しむしかない。

  • 「『美人は3日で飽きるがブスは3日で慣れる』はブスが考えた言葉」!? 本書は、日頃、“タブー視”されがちな「ブス」という言葉が躍っています。

  • ブスは大変。女性はブスにならないため大変な苦労していると知った。男でよかった。

  • カレー沢薫さんは、なんだかんだ言いながら結婚していて、エッセイが大人気で、勝ち組なのでは!?と思うけど、そんな人がこんなにブスのことを分かるはずがないとも思う。ただ卑屈な気持ちや嫉妬を笑いに変えてくれ、嫉妬する先の人にもいろいろあるんだと思わせてくれる力はすごいなあと思う。やっぱり好きです。

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著者プロフィール

モーニング(講談社)主催の漫画新人賞「MANGAOPEN」に本名・無題で応募し落選した作品が、カレー沢薫『クレムリン』(ともに本人命名 講談社)に変容を遂げ、月刊モーニング・ツー(講談社)でほぼ即連載となり、作家デビューを果たす。ほどなくコラム『負ける技術』(講談社)も連載となり、コラムニストとしてもデビューを果たす。以来、雑誌やウェブに連載超多数、本数未詳の大車輪で体力を使い果たす。最長不倒連載作品は開始以来すでに10年を超えた東京都写真美術館広報誌別冊「ニァイズ」(2021年7月現在)。なお、本作はコミックDAYS(講談社)で毎月第一・第三日曜日に1話ずつ更新中。第24回(2020年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。おめでとうございます。ありがとうございます

「2021年 『ひとりでしにたい(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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