atプラス30(松本卓也編集協力)

  • 太田出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315481

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  • ブログ更新:「水平方向の精神病理学に向けて」
    http://earthcooler.ti-da.net/e9145666.html
     「水平方向の精神病理学」とは、精神病理学者ビンスワンガーの学説による。彼によれば、私たちが生きる空間には、垂直方向と水平方向の二種類の方向性があるという。前者は「父」や「神」あるいは「理想」などを追い求め、自らを高みへ導くよう目指し、後者は世界の各地を見て回り視野を広げるようなベクトルを描く。通常は両者がほどよいバランスを保つが、人間は時に垂直方向に偏り「思い上がって」しまう。水平方向に安らうことができない病者は、それを克服するために垂直方向に「思い上がり」、破滅的な急降下へと帰着する。

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著者プロフィール

松本 卓也(まつもと・たくや)
1983年高知県生まれ。高知大学医学部卒業、自治医科大学大学院医学研究科修了。博士(医学)。専門は精神病理学。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。著書に『人はみな妄想する ジャック・ラカンと鑑別診断の思想』(青土社、2015年)、『発達障害の時代とラカン派精神分析』(共著、晃洋書房、2017年)、『創造と狂気の歴史 プラトンからドゥルーズまで』(講談社メチエ、2019年)、『心の病気ってなんだろう』(平凡社、2020年)など。訳書にヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト ラカン派精神分析と政治理論』(共訳、岩波書店、2017年)がある。

「2020年 『現実界に向かって』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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