家族最後の日

著者 : 植本一子
  • 太田出版 (2017年2月1日発売)
3.79
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778315559

家族最後の日の感想・レビュー・書評

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  • 2017/12/15

  • 図書館にて。
    実はこの前の本「かなわない」よりもこちらが先に手元のきたので、先に読んだ。
    最初の話で母親との絶縁した話が出てきた。客観的に読めばせっかく帰省した娘が全然家にいないので、娘と話すことを楽しみにしていた母親がついにしびれを切らして爆発したような気がするのだが、もうこうなるとここまでの歴史がつもりつもってということなんだろうなという気がする。どちらも痛々しい。
    その後の文章も、「かなわない」と比べて攻撃的な気がする。
    「かなわない」の他の人のレビュー、表現せずにはいられない、全てをさらけ出す才能がある、正直だ、というように肯定的なものが多かったけれど、この本を読んでもやはり私はそうは思わない。表現している本人はいいだろうが、書かれた側の気持ちを慮れずに描くことは暴力でもある。嘘をつけとは言わない。書かないこともできるだろうということ。でもその書く書かないの境界線が人と違うことが嫌だけどこのほんの魅力か。
    それと、この表紙や本の中に娘たちの写真を使うのも嫌だ。
    やっぱり私はこの本嫌いなんだなと思う。
    でも続編が出たら、また読むと思う。
    旦那さん、ガンが治りますように。
    娘たち、楽しい毎日が過ごせますように。

  • 石田さんのことをどうしても好きになってしまう。

  • 著者についての知識がないまま読んだ。
    母との確執、義理弟の自殺、そして夫である石田さんの闘病。
    メインは石田さんが入院し、ひとりで子供の面倒をみることになってからの日記だ。
    カメラマンで子育てや家事を、石田さんに任せていたところが多かったので余裕のない日常。
    家族が病気になると、つらいのは本人とわかっているけれど他の家族もつらい。
    感情を表に出す人のようなので、そんなに書いても大丈夫?と思うが日記ならば吐露してもよいか。
    自分勝手な人と思う部分もあるが、正直なのだろう。
    アラーキーが亡くなった妻の写真を撮っていたが、記録することで生きていることを実感するのがカメラマンや文筆業の性なのだろうか。
    病室でも患者にカメラを向け、日記にのこして本を出版する。
    起こることひとつも無駄にしない、悪く言えばがめつさと強さを感じた。

  • 2018/1/28購入

  • 前作があまり読後感よくなかった為、図書館で見かけたが借りるのをためらった。で、その場で読んだ。
    母親との関係、私は共感できるけど、人目に晒さなくてもいいのでは?と疑問でした。読むの嫌なのに、読み切ったのは、怖いもの見たさ、的な感情だと思う。

  • 作者は自分の気持ちにとても素直で日和る事を良しとしない人物なんだなぁと思う。
    ベビーシッターを断って正直に自分の気持ちを吐露してきた後輩に対して、理解出来ると言いつつも貰ったメールまで晒してしまう等、確実にこの本を読むであろう人物に対してのあからさまな拒絶が凄まじい。
    確かに相手が良く無いよ、と思える話もあるが、同じ土俵で意見をや反論を述べる事が出来ない者に対しての攻撃は読んでいて気分のいいものでは無い。
    結局は自分の思う結果に導いてくれる人を選り好みしているだけに過ぎないように見える。
    ここまで共感出来ない事が多過ぎても夢中で読んでしまうのは、実は作者の素直さが羨ましいと心のどこかで思っているからかしれない。

  • 著者のバックグラウンドがわかっていないのもあるかと思うが、周囲の特定人物(特に親父)に対するアタリの強さには正直、理解不能な部分がある。
    あと、フリーランスの人達ってのは独特の人脈命綱社会というか、普通の人が会社等の組織に頼ってる部分を仲間や友達に支えてられて特別負担にも思わない文化なんだな、と。これだけ人を頼るのは俺には無理!と感じましたね。

  • 真面目で正直でシニカルな語り口の,他人の日記です.それ以上でも以下でもなく,筆者の哀しみや怒りがわりとストレートに綴られているので,読者である自分の感情に染み込んできます.

    それは必ずしも心地いい感情ってわけでもなく,著者の考えの固さもあいまって相乗効果を発揮するところが本書の読み応えがあるところです.

  • 本書読み始めでは、こんな今現在関わっている人への嫌悪感を文字にしてしまって大丈夫なのかとちょっと引いた。『かなわない』ではその赤裸々さに惹きつけられたのに。でもECDさんの癌が発覚してからの心の動きには惹きつけられた。著者は悪い人ではないのだろう。ただ正直過ぎるのだ。この正直さが他者や著者自身をも傷つけそうな気もするが、それでも正直でしかいられないのだろうし、それが著者の書くもの、作品なのだろうと思う。心に染みるけど痛い。

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