- Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778320546
感想・レビュー・書評
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なんて甘美で、せつないんだろう。
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白い天使と黒い天使の話がとても美しくて、そこはかとなく残酷で、すごく素敵でした。
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この日は、タイトルの印象的な本を選んで読んでいました。
この本は、あまりにもアバウトなそっけないタイトルなので、気になりました。
とても端正な絵で、イラストを見ているだけでうっとりします。
白い天使と黒い天使が登場しました。黒い天使の仕事は、病原菌を撒いたりする、ほとんど悪魔のようなことですが、彼らに良心があるために、天使と呼ばれるのかもしれません。
花を咲かせ、人を元気にする白い天使をうらやむ黒い天使。
それでも、自分の仕事を捨てることはできない悲しさ。
きれいな絵だけに、残酷さがじんわりとしみてきます。
自分が日常、見ているものを、別の世界の誰かが夢として見ている、という不思議な話もありました。
短編集ですが、どの話も孤独を抱えて寂しく微笑んでいるような登場人物ばかり。
かすかな残酷さと哀しみが含まれていますが、そこに絶望はなく、えもいわれぬ雰囲気がある、印象的な一冊でした。 -
装丁が綺麗でお気に入りの一冊です。
藤原さんは長編向きなのかな?と思ってたんですが
この本はとても面白かった。
藤原さんらしい、不思議で味のあるお話ばかりでした。
表題にもある「昔の話」がなかなか好きです。
あの、何とも言えない終わり方が。 -
一番はじめの白と黒の天使の話と
老人が砂になっちゃう話が好き。 -
無表情というかどこか遠くを見てるような絵が好き
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最近藤原薫ハマっている
線が甘美、とても美しい。
それにしても装丁がどの作品もものすごく綺麗。 -
美大生の話が好き