青い花 5巻 (F×COMICS)

著者 :
  • 太田出版
4.14
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本棚登録 : 1053
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778321086

感想・レビュー・書評

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  • 「好きな人にはふれたい キスをしたいし 抱きしめたいと思う」という言葉がグサグサっと来るわけで。それはたぶんノンケかそうでないか、関係なく、きっとそうで。志村貴子の漫画に流れる独特の空気感、時間。この人はキャラクターそれぞれを本当に大事に扱う。心底、キャラクターそれぞれに対して心の配慮があるし、誰ひとりとして真剣に生きていない人間なんていない。だからこそ、読んでいるこちら側が惹きこまれる。一瞬を生きている。生の一回性がそこにはあるから。あとは、描き方が何しろうまい。コマの流し方とか、普通ではない。かなりの試行錯誤がある(のか、それも天然にやりこなしてしまっているのかはわからないけれど)。注意をして読み進まなければ見落とすポイントが沢山ある。本当に面白い漫画とはこういうのだと思う。(10/4/25)

  • 雑誌「マンガ・エロティクス・エフ」で連載されていた志村貴子の「青い花」の第5巻です。2009年7月から9月までTVアニメが放送されました。ついに舞台「鹿鳴館」の幕が開きます。各キャラクターの心情が「鹿鳴館」で演じるキャラクターとオーバーラップして描かれるのはさすがと思いました。百合作品としても良いと思うが、青春群像劇としても秀逸。

  • ふみちゃんと千津の関係や、京子と康ちゃんの関係、あーちゃんの戸惑いとか色々な人の思いが入り混じって、このままみんなどうなってしまうんだろう。
    せめて康ちゃんには幸せになって欲しいなぁ。

  • ちゃんと自然に友達やろうとするあーちゃんが健気で泣ける。わざと井汲を際立たせて綺麗に書いている感じもする。なんかそれぞれでギクシャクしていて、多感の落とし所は大変だ(←年寄りくさい感想)。

  • 原作、ようやく追いつく。
    ふみちゃんの恋愛遍歴物語、先輩編が一応の結末を見せ、次編に移るまでのつなぎの巻か。
    これからさきどんなふうに物語が滑り出していくのか楽しみ。

    絵柄としては「放浪息子」と比べて、人物がかなり大きく描かれるように変化しているように思える。
    透明感をたたえた小さな絵柄のほうが好きだったが。

    追記
    他の方のレビューを見て納得。
    アシスタントが入って描線が変わった、ということね。

  • ダメだ…そろそろ限界かもしれん。すごく素敵な絵なんだけど、人が覚えられん。明らかに画力の問題ではないので、ストーリー展開かなぁ。

  • 三島由紀夫の鹿鳴館を演劇祭で上演。

    京子ちゃんの舞台の最中に康ちゃんとの重要なお話しが織り込まれて。

    すごいマンガだと思う。純文学のテイストを持ち合わせているけれど、固くなりすぎず…世界にグイグイ引き込ませるけれども、所々に笑いを含ませて緊張を緩め、読みやすくしてくれる。

  • 1巻からの登場人物たち同士の関係が再構築されつつある巻。4巻から登場した人びととの接触を通じて、ふみと京子それぞれが自分の気持ちに悩みながら模索している感じ。そういう意味ですごく中途半端なかたちではじまりそして終わる巻なのだけれど、まあなくてはならないものでもあり・・・。
    あと巻末のおまけまんがで出てくるペンのお話はたしかにびっくり・・・。読み返してみるとなるほどだけれど。

  • 「私の好きは好きな人とそういうことをする好きなの」
    ふみに告白されて、戸惑うあーちゃん。
    意識をしてしまい、ぎくしゃくしてしまう二人。
    そんなあーちゃんの気持ちを察して、ふみはこう告げる。
    「あーちゃんがいやがるようなことは絶対しないから 友達でいさせて……」
    二人の関係が変化し始めたそんな頃。
    いよいよ舞台「鹿鳴館」の幕が上がる。

    ふみ&あーちゃんのカップルも素敵なんですが、康ちゃん&京子ちゃん、忍&モギーのカップルもかなり良いですね。
    いやー、甘酸っぱいですなぁ。

  • 27話で明らかに筆が変わった気が。

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著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ。1997年、『ぼくは、おんなのこ』でデビュー。代表作『青い花』『放浪息子』はテレビアニメ化された。2015年、『淡島百景』が第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。その他、『こいいじ』『娘の家出』『敷居の住人』『どうにかなる日々』など、著書多数。また、アニメ『アルドノア・ゼロ』『バッテリー』のキャラクターデザイン、小説の装画など、マンガ以外にも活躍の場を広げている。2020年、『どうにかなる日々』のアニメが劇場公開予定。

「2023年 『おとなになっても(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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