ロマンス タムくんのラブストーリー短編集

  • 太田出版
4.33
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本棚登録 : 278
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778321093

作品紹介・あらすじ

運命の相手、片想い、うまくいく恋、かなわない恋。深い愛、重すぎる愛、ともだちを思いやる優しさ。誰かが誰かを想う「愛しいきもち」がたくさん詰まった、珠玉のラブストーリー短編傑作選。

感想・レビュー・書評

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  • タムくんの漫画はしあわせな気持ちになるなぁ。

  • タムくんの作品集、巻末にはやくしまるえつことの対談、自作解説、よしもとばななによる寄稿もある。タムくん、いい話描くなあ。何年も前に京都で開催されたカモロックでタムくんのアニメーションを見たことがある。(僕はそのとき司会で出ていた)その頃から一貫してタムくんは純粋そのもので、自分の好きなものについてまっすぐだ。恋愛にまつわる話とSFの親和性も感じた。恋愛って一種のSFなんだろうか。

  • 人生でもっと早くに出会っていたかったシリーズに追加!
    あータムくんすてきだ。すてきだなー。まっすぐで、シンプルで、ひとりよがりじゃなくて、分けてもらってる感じがする。

    電車の中で読んでたら、あっという間にじわじわ涙があふれてきて、なーんだこれは!!!!!って感じだった。なんだこれはとしか言いようがない説得力と安心感とときめきと、とにかく愛。愛ってすごい。愛ってこういうことだ。っていうのをまとめて一冊に仕上げてて、読後の多幸感がはんぱない。

    「ロマンス」はSFで、夢があるけどなんかリアリズムもあってすてき。こういう未来もあるのかも。水の中で人は生きられないというけど。進化しないかなーそういうふうに。
    「笑顔が見れたし話もできたから 今日は人生で一番幸せな日だから どんな罪になっても 死んでもいいよ」
    「ずっとあなたのことを愛している人はここにいるのに… どうしてありもしない愛をさがしているの?」
    だなんて。これ以上ない愛のことばじゃんね。好きっていいなー。愛ってそういうことだねその1。

    「チョコと宇宙」よかった。伝わってうれしかった。よかったねーよかったねー。愛ってそういうことだねその2。待ってるけど待ってない。ちゃんと届いてよかったね。アーだめだ思い出して泣く

    って全作品について書こうと思ったけど、結局言いたいことは、
    これは愛で、私はこの人の作品が好きで、私はこの人の言ってることがわかる
    ということで、ひっくるめて同じ時代に生きていてうれしい、出会えてうれしい、知らぬまま死ななくてよかった、と久しぶりに思ったのでした。

    まだまだ知らないこういうすてきなものをもっと生きてるうちに知りたい。

  •  タイの漫画家ウィスット・ポンニミット氏によるラブストーリー短編集。この本を手に取り自分はこの作家さんを今こんなにも読まずにはいられなかったのかと思うくらいロマンスに飢えていた事に気が付かされた。そもそも「愛」を語るなんてキザな事だと。けれども、ポンニミットさんの「愛」は日常に満ち満ちている何も構える必要のないごくごく普通な「愛」だった。もちろん辛かったり、重すぎたことも普通にあると思う。それも含めての「愛」。本書は頑なでガチガチな心もホロッと揉みほぐし、ニコリとした目からポロッと涙がこぼれ落ちてしまう。そんな作品です。自分に素直になれないという方にこそ読んでもらいたい。(こっそりとで良いので)

  • 絵を一目見たその瞬間、手塚治虫に似ていると思った。
    本人が巻末でいろいろ真似していると公言していて、その人柄にふふっと笑ってしまった。

    『ラブエレベーター』がいいね。
    ああいう愛の形は、身近にあるものよりも、純に感じるのはなんでなんだろう。
    現実とつながってないからなんだろうか。

    エレベーターの扉が閉じている間、
    片方しか開いていない間、
    彼は、カノジョは、何を思い、悩み、時を過ごしていたのか。
    彼には、カノジョには、わからない。


    私は物事をまだまだ突き詰めて考えていない。
    もっと探りなさいよね、って言われているような気がした。


    タムくん、かわいい人だなあ!


    ちなみに・・・
    巻末の対談がとてもよかった。
    彼の実直な人となりが伝わってきた。

    よしもとばななの解説はちょっと???だった。

  • 優しくてとても好き。
    特に台詞のないお話、いいなあ

  • タイ人の漫画家が描いた短編集ということですが、内容は日本のような異国のような、はたまた遠い未来が舞台となっているものもあり、どこか寓話的な雰囲気もあって面白かった。愛という普遍的なテーマが可愛らしく優しく描かれていて、作者のお人柄というか優しさが反映されているような作品。セリフがないストーリーは絵本みたいだなあとか思ったり。女の子の絵がゆるくて可愛らしくて好き。

  • ウィスット・ポンニミット氏の作品『ロマンス タムくんのラブストーリー短編集(2010)』を読了。

  • タイの子のあだ名はお母さんがつけるそうだ。
    タムくんの名前も彼のお母さんがつけたもの。
    世界観としてはSF・少女的
    なんとなく星新一を彷彿としたりもした。

  • いいねー。チョコと宇宙とか大好き。

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