- Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778321307
感想・レビュー・書評
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閉鎖した農村社会と母の愛。
差別と資本主義経済。 -
【最終レビュー】
アマゾン・マーケットプレイス(中古本通販)で入手。
*来週後半公開:映画原作本・上巻
*公式サイト(ムビチケ購入済)
http://irene-movie.jp/sp/
〈既読冊数…(上・下)で『一冊』としてカウントします〉
かなり分厚い(笑)の一言…
ただ、こういう作品だと
『一言二言では言い切れる内容でないこと』
掲載雑誌インタビュー等をチェックしながら、自分の中では、そう、感じ取りつつ
セツコさんの既読レビューをまとめる手前、昨日、一気読みであっという間に既読。
まさしく、上記通りの感じというのが第一にありますが
[こう!と枠にとらわれたり、決めつけ、思い込み…これらに、真っ向から対峙する『一括りにできない「凄まじい怖さというもの」』]
岩男・アイリーン・二人を取り巻く人達
一人一人の
[内心を奥底に秘めながら生きている『それぞれの人物像』]
を通して
『グサリ、突き刺さるかような「インパクト」』
何よりも強かったの一言でしかない。
〈ゆらり、切なく、時には、過激で、時には、体当たりの真っ向からのぶつかり合い等々…〉
といった『あらゆる模様の世界観』も折り交わり
少しずつ、少しずつ、掘り起こされながら、物語の伏線の数々が作られていくといった流れかなと…
上巻を既読した段階では、そんな印象として捉えていました。
時折、ヒントとなるキーワード等々から
『なるほどな』と、頷きつつ、このように、私的としては、そう感じ取りながら。
まだまだ、油断大敵、ひと波乱、ふた波乱といったところです。
この続き…(下巻へ)歩を進めるしかありません。 -
学生の頃ビッグコミックスピリッツ誌で読んでいたものを新装版で再読。
後半は全然覚えていなかった。
寒村に住む、両親同居40代独身の男がフィリピン人の娘と国際結婚する話だが、
登場人物に全員癖がありすぎて (特に後半) 前半キャラが濃い人物がかすむほど。
全体的にエログロな感じなのでそういうのに耐性がない人は要注意。
前半の陰鬱な感じからの急展開、後半悪い意味で一気に男を上げる主人公に注目してほしい。
描き下ろしのエピローグ収録。町山智浩の解説も勉強になった。 -
90年代当時も衝撃だったマンガだけど、今読むとまた違った感慨がある。止まらない地方の過疎化は、バブルで浮かれてた時にすでに始まっていたのがよくわかる。
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うちの父親世代の日本を描いた感じ、2017現代では無いが。昔はこんな雰囲気だったんだよって感じ。勉強になった
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いやいやアイリーンの造形や動きがマンガチックでよかった。ほっとした。
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【我が愛しのアイリーン】
とにかく、秀逸。死にたくなるくらい愛と希望と絶望と孤独。読んでいて、苦しくなった。 -
フィリピンから田舎へ嫁にきたアイリーンのお話。
表情描写が豊かで、お話も丁寧で面白かった。 -
日本の農村の嫁不足・外国人妻の問題をテーマにしたドラマかと思って読んだが、予想を大きく覆された。農村の問題は背景でしかなく、テーマは生・性・死・母・子が渾然一体となり、物語がすすむほど、その純度が高くなっていく。マンガという形でしか表現できない純文学だと思う。