8月のソーダ水

  • 太田出版
4.35
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本棚登録 : 1726
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (109ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778321895

感想・レビュー・書評

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  • 全ページフルカラーのほのぼの不思議系で登場人物すべてが優しい漫画です。

    入道雲やラムネ、ビー玉、地中海のような街並み、海など夏を連想する涼しげな絵で、とても癒されます。
    特に最近はコロナ禍でピリピリした毎日を送っているので、優しい気持ちにさせてくれるお話はとても良かったです。

    ほのぼの系のお話が苦手なので★は4つ付けちゃいましたが、ほのぼの系がお好きな方には刺さると思います。

    こんな周りの人に寛容な優しい世界になってほしいですね。

  • 『8月のソーダ水』という素敵なタイトルと青を基調にしたかわいらしい表紙にずっと惹かれていたが、この度ようやく読むことができた。内容も雰囲気も思った通りの素敵な本(注:コミック)だった。登場人物や地名は日本だが、舞台はギリシャなどが思い浮かぶ青い空と白い壁と青い海のある街(あとがきで著者もエーゲ海に浮かぶ島の街並みがモデルと書いていた)。夏休みに外に出た時の、あの太陽が燦々としたはじけるような暑さや楽しい気持ち、子供の頃によく食べたシュワシュワとしたガムや飴が思い出された。オールカラーで読むと懐かしい気持ちになる。これからも疲れた時や癒しが必要な時に何度でも読み返したい本。

  • とても優しい本でした。実際にはあり得ない事を、皆んながソーダ色のキラキラした世界でニコニコ受け入れている素敵な絵本です。

  • とある雑誌の連載で初めて知ったコマツシンヤさん。かわいらしく、かつシュールなファンタジーワールドにすっかり魅了され、今回初めて作品を買うに至った。本書を選んだ理由は、オールカラーだから。細かいモチーフまで丹念に描かれた作品世界を堪能するには、是非ともカラーでと思ったから。そして、タイトルが「8月のソーダ水」だから。酷暑の折、少しでも涼を感じたい!そんな今にうってつけの一冊であった。
    翠曜岬(この名前からして素敵よね)という海辺の街に住むリサの、ちょっと不思議な日常。爽やか、ほのぼの、ユーモラスな日々は、幼い頃の空想の物語みたいで何だか懐かしい。そして、ブルーを基調とした色遣いの涼しげなこと!ソーダ水みたいな清涼感いっぱいで、何度でも読み返したくなる。
    同時収録の「うわのそらが丘より」のナンセンスなノリも楽しくて好きだ。いい匂いのする夢、見てみたい…。
    お気に入りの作家さんがまた一人増えて、とても嬉しい。他の作品も少しずつ揃えていきたい。

  • とにかく出てくる人もモノも景色も、設定も、物語の展開も、可愛くて懐かしい。私の大好きなものばかり出てくる宝物のような、これまでありそうでなかった素敵な漫画てした。

    こういう漫画で、どこにもしらけさせる要素がないって稀有。

    オールカラーで水色の漫画、見ていて涼しげなのもよき。

    これから毎年8月になったら読みたいです、買って正解。夏の楽しみが1つ増えて嬉しいです。更に言うと、映像化希望です。




    ストーリーは夏休みに子供が見る純粋な冒険夢物語、といった感じ。でもなぜかだいの大人が楽しめるのだからすごい。

    ページをめくりながら次はどんなことが起きるのか?どんなものか出てくるのか?という、ワクワク感も味わわせてもらえました。

    いつか子供も楽しく読んでくれる漫画だと思う、その日が来るのが楽しみ。


    著者の他の漫画も読んでみたいです。

  • 白い海辺の街、海沿いの電車、ガラス細工のような海の結晶。女の子が大好きなメルヘンな世界観がこれでもかと詰め込まれてる贅沢感。ジブリ好きな私にも大好物だった。
    物語や設定はもちろん、それを形にする作者さんの絵の表現力がすごい。色合いも統一感があって、世界にのめり込めます。

  • 海辺にソーダ水、入り組んだ街、夏の涼しさ。
    ノスタルジーを掻き立てる柔らかな青色を基調にした、素敵な漫画に癒されました。

    たぶん、誰もが住んでみたくなるような、開放的でのんびりとした翠曜岬には、ユニークな人々が暮らしています。
    不思議な出来事にものんびりと構えた彼らの言動が面白くて、軽い受け答えにほっとさせられました。
    ガラスでできたバイオリン、ソーダ水のビー玉、ジャンピングパラソル、幻を生み出す貝殻、歩く灯台、海に沈む街…。
    出てくるアイテム、起こる現象が、一つ一つ素敵。

    いま、実際に海の近くに住んでいますが、また違った海辺の街のロマンが詰まっています。

    そして何よりもイラストが素敵。
    ちまっとしたキャラクターたちが可愛らしい。
    昨今に多いキャラクター中心の作画ではなく、風景やアイテムなどに焦点がいきます。
    そのため、景色を味わおうと思えば、結構時間がかかる作品。ちょっとした小旅行(しかも不思議な体験がもれなくついてくる)に出かけている気分になる。寂れた駅ですらなんだか美しく、作者さんのディテールへのこだわりが感じられます。
    お店屋さんにいちいち感激しながら読みました。
    このラムネ屋さん行きたいとか、かき氷屋さんの透明なシロップに見惚れたりだとか。
    海辺の街をテーマにしたイラスト集としても秀逸です。

    谷川俊太郎さんが推薦されているようです。
    ユーモアと美しい抒情。
    まさに、谷川さんが書かれる詩の精神が感じられる。

  • 好き!
    かわいい。

    • 松子さん
      うーん!好きとかわいいが伝わってくる!
      気になっちゃう(≧∀≦)
      うーん!好きとかわいいが伝わってくる!
      気になっちゃう(≧∀≦)
      2022/08/07
  • エーゲ海の島々に見られる迷路のような岩壁に張りつくように建てられた建造物…白い街並み、を彷彿させる架空の街「翠曜岬」が舞台。
    あたりまえに不思議が起こる世界観。
    フルカラーでも派手さはなくて、可愛らしい絵柄、全体的に青と白でまとめられていて、視覚的にもとても癒される。
    ☆AN0001

  • 読んだら大好きになってしまったこの世界観。
    こんな風にのびのびした世界に生きていきたいな。せめて本の中でもワクワクしたり不思議なものに出会ったり、面白いとかこうだったらいいなってものがそのまま描かれていて、とっても素敵な作者なんだろうなと思いました!

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著者プロフィール

1982年高知県生まれ。マンガ家・イラストレーター。マンガ作品に『睡沌氣候』(青林工藝舎)『8月のソーダ水』(太田出版)『つるまき町 夏時間』(新潮社)など。絵本に『ミライノイチニチ』(あかね書房)などがある。

「2023年 『午后のあくび(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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