同人王

著者 :
制作 : 株式会社ホップ・ロウ 
  • 太田出版
3.92
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本棚登録 : 43
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・マンガ (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778322052

感想・レビュー・書評

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  • 1ページ目から逆ブリッジオナニーというアクセル全開の展開でスタートしたこの作品でまさかここまで感動するとは思いませんでした。
    エロ同人を書いているはずなのにジャンプ3大原則の友情・努力・勝利を感じることが出来ましたし、
    肉便器先生との恋模様もとても良かったです。
    この作品を読んで本格的にコミケに行こうと思いました。

  • 同人誌版では既存のキャラを使ったパロディ表現が、今回の商業版ではすべて改変されているし、エロ描写などが省略されているので、インパクトが半減。予想以上に売れなかったそうだが、当然だろう。作中での設定として、既存のキャラを使うのではなく、作品独自の劇中作品やキャラをいくつも作っておいて、それをさらに主人公がパロディ化するようなシカケにすれば良い。そういった作品内世界のディテールを構築する大きな手間をかけなければ、同人誌版は乗り越えられないだろう。

  • タイトルの通り、同人王になる話。漫画のセンスがない人間がどのように絵が上達していくかを妙な人間模様と絡めながら描いてある。クセがあるので合わない人は全く合わない漫画だと思う。僕は気に入りました。

  • 体力もない、人見知り、自信があった漫画も才能がない悟ったときに、主人公が自殺を考える。そこで登場したヒロインの女の子は、とりあえず、すごいんです。



    「すべての犯罪の元凶は、あまった性エネルギーはなの!おちんちんに精液がたまりすぎると人は犯罪行動に駆られてしまう」
    「でもみんな犯罪に走るわけじゃない、じゃあ残りはどうするのか…あなたのように自滅に走るのよ!!」
    「だから女の子がヌいてあげればいいの…ねぇセックスしよ…」


    こう書くと、エロマンガにありがちの展開だが、ヒロインがこうなった理由は語られていて、 その理由がかなり重くて、こう極端に狂ってしまうことに対して、説得力ある。

    また、この漫画のヒロインの女神性は、様々な少年漫画や宮崎駿などが描くヒロインに通じるものがあり、綺麗ごとや欺瞞や母性や抜きにすると、こう露骨なキャラクターが誕生するんだなぁ~とやけに納得しました。

    後半はかなり熱い展開になっていき、これは牛帝の漫画に対する情熱がそのまんま、漫画になっているんだと思います。荒削りだけど、おもしろい!

  • 一見下手な絵なのに白子さんの可憐さったらない。

  • 荒々しい絵柄と著者が実体験で得た知識や経験が多分に活用され、眼差しが鋭く光る見事な構成。

    ネットの普及により、誰でも漫画や絵を発表出来て、評価を受けられる時代である。しかし、その世界は玉石混交で、この作品は絵柄だけ見れば石だ。お世辞にもほめられたものではない絵が…物語全体の舞台装置として、機能し、漫画に置ける痛恨の「欠陥」となりうる稚拙な絵柄と人が持っている「欠落」が同居し、同調した物語は、人の成長、絵の変遷を通することで沸き上がってくる面白さがある。

    創作を講じる者に待ち受けている。才能、、努力、理想、現実、痛みなどを主人公・タケオの苦しみもがきながらも迷い進む姿と、イラスト講座として漫画の技術的指南を肉便器先生の教えとして盛り込みながらも説くことで見え隠れする著者の体感して、感じてきた経験が妙な説得力となり、生々しく突きつけてくる。そして、同人界隈や現実で培った知識や実体験が物語にふんだんに取り込まれることで深みを増し、そこに存在しないものが、そこに存在するものとして登場人物が、物語が息をおび、魂を持ち始める。

    それは、限りなくフィクションなんだけれどもノンフィクションへ遂げてしまう力量を孕んだダイナミックな臨場感とグルーヴ感を生み出し、登場人物達は、立体的に読者に投じられ、訴えかけられ、伝わってくる。

    否定されてきたもの、希望がなかった現実が、この作品によって肯定され、希望になる。不完全さ、弱さであった「欠陥」「欠落」は変質し、人は大きく変われることを力強く教えてくれてる。
    ウェブ漫画で活動し、見いだし、作者本人が、何よりも絵を否定され、現実で辛苦を舐めてきたからこそ産まれた作品だと思う。

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