青い花(8)(完) (Fx COMICS)

著者 :
  • 太田出版
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本棚登録 : 666
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778322090

感想・レビュー・書評

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  • はふぅ……終わってしまった。
    だけど漫画は終わってしまっても彼女たちは終わらない。

    今回はあーちゃんの逡巡と苦悩が。
    「呪いの言葉」
    「人を好きになるのがこんなにみにくいものだったなんて」
    など。

    志村先生、ほんとうにほんとうにお疲れ様でした!!!!

  • もったいなくて何となくずっと読めなかった最後をはじめから一気に読み返してやっと読み終えたー。
    「ふみちゃんはすぐ泣くんだから」の魔法みたいな表現すごいなぁ。その前の呪いとあいまって広がり方がすごかった。
    こんだけたくさんキャラが出てくるのに嫌なキャラを作らず、しかもそれぞれにストーリーを入れるのがこの漫画の雰囲気を作ってるんだろうな。
    全てを埋めないから想像の余地がたくさんあってそのせいで自分の思い出も蘇ったりしてきて懐古した。

  • 青い花、完結。
    鎌倉で、演劇で、女の子でということで、わたしの引き出しの中では、これは、「櫻の園」や「ラヴァーズキス」と同じ引き出しに入っております。
    実は、「ゆめのかよいじ」も、同じ引き出しに入っていますが、あれは、鎌倉よりももっと田舎な雰囲気かなぁ。

    鎌倉舞台の物語って、なんというか鎌倉愛に満ちていて、よいなぁと思います。
    行ったことないけれど、憧れますね。

    最終巻は、あーちゃんの「成長」をかく1巻。

    心の成長は、実は自分のなかの狡さや、醜さに気づく過程でもあるのですが、それから全部目をそらしてもいけないし、それに押しつぶされてもいけない。
    全部ひっくるめての自分を受け入れること。

    そして、自分の全部を受け入れるためには、なぜか他人が必要なのだという不思議。

    これからだって、心はざわつくこともある。
    でも、それを全部ひっくるめて、多分、幸せというんだろうなぁという。

    とてもよい物語でした。

  • 少女達の心の機微を、本当に丁寧に描ききった最後だと思います。

    読後感が清々しく、心残りなどない程。
    ページが終わりに近づくにつれ、頭の中では
    空気公団さんの「青い花」が流れ出します。

    この作品を読むことができて良かったなぁ、と
    しみじみ思いました。

  • 購入して読み。

    絵柄の変化と時間の経過がマッチしてたんだけど、昔の絵柄で成人してからの二人を見たかった気もする。

    人を好きになるってことは呪われることでも魔法にかけられることでもあるのよねえ…。

    着地点はなんとなく想像してたものだったけど、そこに至るまでの気持ちの変化とか距離の変化が丁寧に描かれていてよかった。(特にあーちゃんの変化は意外だった)

  • みんな思春期は終わるけど、恋は愛になって、物語は続いていく。

    お互いがお互いの色に染まった表紙が素敵です。

  • えがった。

    にしても気付いたらぽんぽん別れてるな。スピード感というか詰め込みが過ぎる。返って良いのかもしんないけど。

  • そもそも誰にも感情移入させる気がなく、謎めかしながら多種多様なキャラの話が淡々と進んでいく前中盤は読むのに兎に角時間がかかった。続きが気にならないのだ。
    後半に入ってやっとこメインカップルに進展があり、面白くなってきたと思いきや、話のオチは嫉妬で気付く凡百のパターン。さらりとした結末。うーん。
    漫画として悪い訳では全くなく、私が楽しみ方・読み方が解っていないだけなんだけど。

  • エロティクス・エフで連載されていたというのがにくいね。文句つけようがない、読み心地のよいマンガ。舞台の勝利。

  • 色んな予想をしてから読み始めたけど、まったく違った展開でびっくりした。一度別れがあるなんて思わなかった。
    あーちゃん(という青い花)を成長させる物語だったんだなー。
    「人を好きになることが こんなにみにくいことだと知らなかった」 ほんと、そう。
    心のどこかで、かわいらしい(無垢な)あーちゃんのままでいて欲しいと思ってしまっていた。「恋」と真剣に向き合うと嫌でも成長してしまう。
    いい作品でした。
    あと、おっぱいもみもみがよかったなー。

  • ハッピーエンドではあったけど、この後も2人が幸せに付き合っていけるかというと不安になる。
    あーちゃんは結局のところ、ふみちゃんを恋愛対象として好きだったのか……。

    京子と康ちゃんが幸せになってくれそうなのが、私にとっては救いの結末だった。

    百合ものを初めて読んだけれど、絵の感じがホワンとしていたからか、とても読みやすかった。

  • 全巻ぶんまとめて。

    すっごくよかった。
    立場が重なるところがあるからっていうのもそうだけれど、高校生の微妙な心理がすごく繊細に表されていて読んでて胸がいっぱいになりました。
    絵もすごく綺麗で雰囲気が素敵。

    いろんな登場人物それぞれの人生、想いが丁寧に描写されていたところもなんかこう、ぐっとくるものが…

    とにかくいろいろな人に読んでもらえたら、と思う漫画。
    この本に出会えて本当に良かった。

  • 後半になるにつれあーちゃんよりふみちゃんを好きになる罠。
    でも一番好きなのは京子さんです。よかったよかった。

  • 男子にはちょっとわかりにくい世界観って言うか。
    でも、何だか嫌いではありませんでした。

  • あーちゃんの想い、ふみちゃんの想いが今後もっと大人になってからどうなるのか
    どうなったとしても、このきらきらした日々はとても素敵だったなと思います

  • ふみちゃんとあーちゃんがくっついて良かった。ただのカップル成立でなく、ちょっと大人になって色々考えた結果というのがなおよい。
    ただ将来別れてあーちゃんが男の人と結婚してしまったらどうしようと余計な心配をしてしまう。
    無残にもそういう展開をやれてしまう作者なので。
    ところで姿子さんの行く末がすごく気になるのです。せめて本命いるのか明かしてほしかった。

  • 呪い、かあ…。
    この呪いが解ける日は来るのかしら。

  • さらりとした最後でした。

  • ebookstoreで買ったのです。志村さんの、風呂敷のたたみ方に、たまに、?と思うのだけれど、でもそれを差し置いてもこの告白シーンは良かった。きゅんきゅんして、ああこんな物語が書きたいなって、思ったのでした。

  • ふみちゃんよかったねー
    ただ最後のあーちゃんの嫉妬は友情なのか恋愛感情なのかは曖昧なんじゃないかと思うわ…そこも含めてふみちゃんよかったなぁ
    あーちゃんはふみちゃん以外の誰かとお付き合いはしたのかな?
    それにしてもふみちゃんみたいな美人真面目っこが性に早熟でエロい(でも奔放なわけじゃない)のいいよねー

    女子校出身としては、こういう百合の雰囲気ってそこここに点在するのは事実だけどまぁ若さゆえっていうか単一の性しか存在しない空間ゆえっていうか一過性の熱なんだろうな、と見てましたわ(蚊帳の外から)

    しっかしだいぶ絵がかわったよねー二人(と周り)が大人になったから徐々に変えたのかな

    鎌倉の女子高生いいわーTHE百合!!ってカンジ


    (文真堂で購入)

  • よかった…

  • 完結に納得できた最終巻でした。
    ハッピーエンド?で終わっちゃったよ!

    大事な場面場面で、直接その描写をしない所が、読者側により多くの想像をかきたてさせてくる。

    あーちゃんの独白やふみちゃんの夢にどきっとさせられるばかり。

    BSマンガ夜話で取り上げられた時にはまだ連載中だったけど、改めて完結して見ても、傑作といえる作品だと思う。素晴らしかった!

  • 呪われたい。

  • 瑞々しいな~十代特有さかな。
    まだ、自分がしっかりないから色々なものに振り回されたり、自分の気持ちが何物かわからない恐怖だったり、それらを実に爽やかで大好きでした。

  • よかったねぇ,ふみちゃん。よかったねぇ,あーちゃん。最終巻。

  • ふみちゃんが女の子の友達と一緒にいるところを見かけただけで嫉妬してしまうあーちゃんの微妙な心模様が切ない。

  • みんなかわいい

  • 美しいことは醜いこと。虚ろな心を埋めるもの。多くを語らなくていい、でも語らなければ通じ合えない。弱さと隣り合わせの強さを得て彼らは進んでいくのだろう。出会えてよかった。

  • ときめいたー!最後の展開はもう、今までのお話が駆け巡ってやばかった!素敵すぎるわ

  • ふみちゃんの粘り勝ち?

    呪いって、いろいろあるよね。

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著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ。1997年、『ぼくは、おんなのこ』でデビュー。代表作『青い花』『放浪息子』はテレビアニメ化された。2015年、『淡島百景』が第19回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。その他、『こいいじ』『娘の家出』『敷居の住人』『どうにかなる日々』など、著書多数。また、アニメ『アルドノア・ゼロ』『バッテリー』のキャラクターデザイン、小説の装画など、マンガ以外にも活躍の場を広げている。2020年、『どうにかなる日々』のアニメが劇場公開予定。

「2023年 『おとなになっても(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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