村上春樹・戦記/『1Q84』のジェネシス

著者 :
  • 彩流社
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本棚登録 : 17
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779110528

作品紹介・あらすじ

★『1Q84』の解読はもちろん、村上春樹「作品」の全体像をあらためて提示する本格論考。
★80年代より、日本で最も早くから村上春樹を論じてきた著者による知的刺激にみちた「読み」と「村上ワールド」を追体験させる的確な引用。
★『知の技法』小林康夫との討議も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 彼女自身かつてはそのような領域を中心に据えた世界に生きていたのだ、いや、今だって本当は同じその世界に生き続けているのかもしれない。ただ自分でもそれに気づいていないだけかもしれない。

    どのような現実が比喩を真似たりするだろう。

  • オリジナルよりも、こちらを読み解く方がとても大変だと、気合いを入れて取りかかった本。
    村上春樹氏と交流がある著者は、長年お世話になった私の恩師ですが、学生時代から彼の思考はハイレベルすぎて、弟子たちはついていくのになかなか骨が折れました。
    教授の才気走った着眼点と展開手法は、『1Q84』を語るこの本でも変わらず鮮やかです。

    授業で『羊をめぐる冒険』の仏語訳をしたり、『ノルウェイの森』など、一連の村上作品の講義を受けた身として、彼の“「青豆」の起源は「直子」か”という仮定などは、懐かしいものがありました。

    以前は難しくて全く歯が立たない教授の本でしたが、何冊も読んでいくと、確かに読み解くコツのようなものが身についていることが感じられました。
    『失われた月を求めて』なんて、教授ならではの発想でしょう。

    ただ、著者は文学者であると同時に哲学者であり、詩人でもあるため、その論じるところは的確ながらもかなり難解。
    初めてこの著者の本を手にする人には、ひどく読みづらい本だろうとは思います。

  • 『1Q84』だけでなく、他の村上作品も読む必要がある

  • 09/08/22

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著者プロフィール

すずむら・かずなり
一九四四年、名古屋市生まれ。東京大学仏文科卒。
同修士課程修了。
横浜市立大学教授を経て、同名誉教授。
文芸評論家、フランス文学者、紀行作家。
著書に『村上春樹とネコの話』(彩流社)、
『村上春樹は電気猫の夢を見るか?』(彩流社)、
『テロの文学史 三島由紀夫にはじまる』(太田出版)、
『三島SM谷崎』(彩流社)などがある。

「2017年 『ボブ・ディランに吹かれて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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