噺家根問: 雷門小福と桂小文吾

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  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779112973

作品紹介・あらすじ

「今回、いざインタビューをはじめてみると、対話がいかに《なまもの》であるかが分かった。そして、それをまとめる段になり、それが、《腐りやすいなまもの》であることが分かった。往々にして、人の記憶はあとから作り出されるものであるのは周知のことだろうが、多くの記録の不備や証言の食い違いは、そうした作られた記憶によるものであるために、裏づけを取りにくいことが多い」——《芸人》の原風景がココにある。世の仲の「落語ブーム」に流されることなく、飄々と《芸人》としての生き方を邁進する噺家がいる。諸般の事情で地方に根を下ろし活動を続ける雷門小福(名古屋)と桂小文吾(鳥取)の両師。東京・大阪で活躍する芸人さん、そして落語ファンにとっても、二人の落語家の証言はたいへん貴重である。これは気鋭の演芸評論家による「落語研究」の実践なのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 名古屋と米子で活躍していた雷門小福師匠と桂小文吾師匠に取材して書かれた本。知らないことことばかりだが、小文吾師匠の話は戦後の上方落語界の話が多く、かなり興味深い。先日、名古屋で高座を聞く機会がありましたが、パワフルで最高でした。桂文吾を襲名したところで、ますます活躍していただきたいものです。

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著者プロフィール

たきぐち・まさひと
1971年、東京都出身。演芸評論家、編集者。「オフィスぼんが」代表。
恵泉女学園大学、和光大学、早稲田大学エクステンションセンター講師。
現在は、朝日新聞で演芸情報、しんぶん赤旗で演劇評や書評を担当。
ポニーキャニオンや日本コロムビアで落語や演芸に関するCDやDVDの監修を務める。
2019年5月、墨田区東向島の化粧品店だった旧町屋を改築し、寄席「墨亭」として
オープン。
著書に『噺家根問―雷門小福と桂小文吾』(彩流社、2007年)、『平成落語論 12人の笑え
る男』(講談社現代新書、2009年)、『2009東京落語家名鑑』(小学館、2009年)、『落語を観るならこのDVD』(ポット出版、2009年)『落語の達人 - この噺家を忘れてはいけない!』(彩流社、2011年)、『公務員試験文章理解 すぐ解ける直感ルールブック』(実務教育出版、2011年)、『八代目正蔵戦中日記』(青蛙房、2014年)、『本朝話者系図』(国立劇場調査養成部、2015年)、『古典・新作落語事典』(丸善出版、2016年)、『演説歌とフォークソング』(彩流社、2016年)等がある。

「2021年 『講談最前線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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