ジャック・ロンドン幻想短編傑作集

  • 彩流社
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本棚登録 : 21
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779113918

作品紹介・あらすじ

心の神秘を描くアメリカの巨人、知られざる作品集! 降霊術師を母に持つジャック・ロンドン…極北の自然を舞台にした『荒野の呼び声』『白い牙』の作家が、死の直前に描いた幻想に満ちた四編の初訳を含む五編で編む。

感想・レビュー・書評

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  • 初読

    初ジャック・ロンドンなんだけど……
    かなりの苦痛。訳が良くないの?

    「夜の精」
    プロットは面白い。
    働き続けた女性が夫も捨て、インディアンの酋長に収まる話。その女性と若い時に出会った男が過去として語る。
    夜の精、のタイトルにもあるようなネイチャーの幸福、とでもいうような描写、
    もっと入り込めるなにかはあるような気がするんだけど…

    「赤い球体」
    苦痛の序盤、どうなるのーと途中から盛り上がるも
    結局なんだったの、、、的な。
    白人の「野蛮人」に対する思い上がり、女性差別の方が気になってしまった。
    首云々、ちっとも興味を惹かれない。訳なの…?

    「コックリ占い板」
    アメリカにもコックリさんあるのね
    結婚してくれない男とその男を愛する女、
    女の死んだ父親が殺しちゃうよ!
    全然よくわからんのですが、人馬一体的な
    自然と馬の描写は美しいので(楽しめ切りないけど)
    柴田元幸訳なら良いのでは…?という期待も生まれた一遍

    「古代のアルゴスのように」
    これ面白かった。わりと読みやすいし。
    老人が金を発見するまでのあれやこれや。
    人物が魅力的だし、自然の描写がいい。
    老人はイアン・マッケランで脳内再生。

    「水の子」
    没する1ヶ月前に書かれた作品らしい。
    老人と唯物的な若者のやりとりから浮かぶ対比、
    が醍醐味なのかもだが、鮫と少年のおとぎ話の印象の方が強くて。

    解説を読むと「赤い球体」がメインらしいんだが、
    確かにムードあるし、ちゃんと読めばそうなのかもなー
    とー思いながらも、やっぱり苦痛だったw
    「火を熾す」を少し時間空けて読みます……

    マークトゥエインとの共通点、母親がスピリチュアルに傾倒して
    成人後、それを嫌悪するも晩年になるとそちらに関心が、
    というのが興味深かった。

  • 学者の訳。がんばってはいるのだが、なにぶん日本語のセンスが…

  • こんな秘境SFみたいなもんも書いてたんだな。人間の弱りかたの描写が細かくて臨場感あって面白いんよな、ジャックロンドン。

  • 訳が興ざめ。

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著者プロフィール

ジャック・ロンドン(Jack London):1876年、サンフランシスコ生まれ。1916年没。工場労働者、船員、ホーボーなどを経て、1903年に『野生の呼び声』で一躍人気作家に。「短篇の名手」として知られ、小説やルポルタージュなど多くの作品を残した。邦訳に『白い牙』『どん底の人びと』『マーティン・イーデン』『火を熾す』『犬物語』などがある。

「2024年 『ザ・ロード アメリカ放浪記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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