「澤の屋旅館」はなぜ外国人に人気があるのか: 下町のビジット・ジャパン・キャンペーン

著者 :
  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779115073

作品紹介・あらすじ

驚異の客室稼働率95%を誇る澤の屋旅館。その9割が外国人。外国人宿泊客の受け入れを始めて延べ14万人。主人・澤功氏は2003年「観光カリスマ」に、さらに2007年に「地域活性化伝道師」にも任命。その秘密
に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • なぜに外国人に人気があるか?
    ホスピタリティ、おもてなしってことになる。では、下町家族経営日本旅館のホスピタリティとは何か、となる。さまざまななサービスとなるのだが、要はforeign independent travellerのニーズに特化していること。

    ・マップや周辺店舗との協力や小さな四季のイベントや純日本な部屋などfitが求める日本を感度よく提供あるいは残していること
    ・安価な料金、インターネット予約、カード払い、深夜早朝の割り切りなど現実的に必要な要素を満たしていること
    ・ホストファミリーの人柄。リピート顧客の獲得につながっている

    表面的な分析は出来ても、最後の人柄とかおもてなし精神とかは、ビジネスにおける強みとして定量スペック化しづらい。これを定量化=マニュアル化するか、プライドや理念や働きがいのような、根本的な動機を醸成する=教育・指導により作るかが必要なのだろう。

    組織が大きくなると前者に依存していく。

    澤の屋の場合は後者が家族経営という環境により、人柄で達成されているんじゃないかな。でも、家族経営だから誰でも出来るものでもないよね。素晴らしいと思います。こういう成功事例は読んでいて気持ちいいです。

    書いてて、かなり偉そうな目線だな。ゴメンなさい。まずは自身が謙虚にならねば。

  • 請求記号・689.8/Ya
    資料ID・100053914

  • 修学旅行客の激減で、やむなく外国人観光客を受けいれるようになった谷中の小さな旅館の奮闘記。夫婦ともけっして英語が堪能なわけではなかったが、町の人々も巻きこんで、何度も訪れたい宿、訪れたい町を作りあげてきた話は興味深い。観光客が何を求めて来訪するかというアンケートなどもあり、いろいろな面で参考になる本でした。

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著者プロフィール

やすだ・のぶひろ
旅の販促研究所所長。1953年、東京生まれ。法政大学大学院政策創造研究科博士後期課程修了、博士(政策学)。1977年、日本交通公社(現、JTB)入社。2006年、JTB旅の販促研究所執行役員所長、2010年、西武文理大学サービス経営学部教授(2019年迄)。
著書に『インバウンド実務論  インバウンドを1から学ぶ14章』(全日本情報学習振興協会:発売 泰文堂、2017年)、『観光サービス論  観光を初めて学ぶ人の14章』(古今書院、2015年)、『フードツーリズム論  食を活かした観光まちづくり』(古今書院、2013年)、『食旅と観光まちづくり』(学芸出版社、2010年)、『「澤の屋旅館」はなぜ外国人に人気があるのか  下町のビジット・ジャパン・キャンペーン』(彩流社、2010年)、『旅の売りかた入門  もっと売るための広告宣伝戦略』(イカロス出版、2005年)など多数。小説は本書が初めてとなる。

「2021年 『一九四〇 命の輸送』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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