スペインのジプシー 他2篇: とばりの彼方、ジェイコブ兄貴 (ジョージ・エリオット全集)

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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779117510

作品紹介・あらすじ

刊行再開!
スケールの大きい劇的な構成、 緻密に追求される登場人物の心の動き、
視野の広さと洞察の深さを両立させる圧倒的な描写力——
夏目漱石も愛読したという、19 世紀英国リアリズムを代表する女性作家ジョージ・エリオットの小説と詩をついに集成! 
名言がちりばめられ、読むほどに味わい深い作品世界がここに。
スペイン・アンダルシア地方を舞台とした、ジプシーの女王フェダルマの悲恋を描いたエリオット異色の劇詩
『スペインのジプシー』。大作『ダニエル・デロンダ』に含まれる多くの問題を先取りしている点でも重要な作品。
併録は、コントラスト際立つ二つの短篇(人間性に対するアイロニーを含んだミステリー仕立ての「とばりの彼方」
と、人間性の浅ましさに対する哄笑を響き渡らせた喜劇的色調豊かな「ジェイコブ兄貴」)。
ジョージ・エリオットを読まずして、英文学を語るなかれ!?

感想・レビュー・書評

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  • ジプシーなど一切顧みない神を拝め、自分の民族を見捨て、同法を貧困に打ち捨てたまま、その悲しみを嘲る幸運なやからたちの仲間入りをする、そんな子供は、父の希望を殺し、民族の信頼を殺し二重の殺人だ。

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著者プロフィール

George Eliot(Mari Anne Evans)1819-1880.
筆名は男性、本名メアリ・アン・エヴァンズという女性。英国小説史における、もっとも傑出した知性、リアリズムの作家と評されている。
彩流社からの邦訳・関連書に『急進主義者 フィーリクス・ホルト』(冨田成子 訳、ジョージ・エリオット全集 6、2011年)、『スペインのジプシー 他2編 とばりの彼方、ジェイコブ兄貴』(前田淑江、早瀬和栄、大野直美 訳, 玉井暲、廣野由美子 解説、ジョージ・エリオット全集 9、2014年)、『牧師たちの物語』(小野ゆき子、池園宏、石井昌子 訳、惣谷美智子 解説,、 ジョージ・エリオット全集 1、2014年)、『ロモラ』(原公章 訳、ジョージ・エリオット全集 5、2014年)、『詩集』(大田美和、大竹麻衣子、谷田恵司、阿部美恵、会田瑞枝、永井容子 訳 ジョージ・エリオット全集 10、2014年)、『サイラス・マーナー [付]ジューバルの伝説』(奥村真紀 訳、清水伊津代 訳・解説、内田能嗣 解説、ジョージ・エリオット全集 4、2019年)、『ダニエル・デロンダ(上・下)』(藤田 繁 訳、ジョージ・エリオット全集 8、2021年)、『テオフラストス・サッチの印象』(薗田美和子、今泉瑞枝 訳、2012年)、『ジョージ・エリオット 評論と書評』(川本静子、原 公章 訳、2010年)、『エドワード・ネヴィル  G・エリオットの少女期作品とその時代背景』(マリアン・エヴァンズ 著、樋口陽子、樋口恒晴 編訳、2011年)、『ジョージ・エリオット 時代のなかの作家たち 5』(ティム・ドリン 著、廣野由美子 訳、2013年)ほかがある。



「2022年 『フロス河畔の水車場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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