スペインのジプシー 他2篇: とばりの彼方、ジェイコブ兄貴 (ジョージ・エリオット全集)
- 彩流社 (2014年5月27日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779117510
作品紹介・あらすじ
刊行再開!
スケールの大きい劇的な構成、 緻密に追求される登場人物の心の動き、
視野の広さと洞察の深さを両立させる圧倒的な描写力——
夏目漱石も愛読したという、19 世紀英国リアリズムを代表する女性作家ジョージ・エリオットの小説と詩をついに集成!
名言がちりばめられ、読むほどに味わい深い作品世界がここに。
スペイン・アンダルシア地方を舞台とした、ジプシーの女王フェダルマの悲恋を描いたエリオット異色の劇詩
『スペインのジプシー』。大作『ダニエル・デロンダ』に含まれる多くの問題を先取りしている点でも重要な作品。
併録は、コントラスト際立つ二つの短篇(人間性に対するアイロニーを含んだミステリー仕立ての「とばりの彼方」
と、人間性の浅ましさに対する哄笑を響き渡らせた喜劇的色調豊かな「ジェイコブ兄貴」)。
ジョージ・エリオットを読まずして、英文学を語るなかれ!?
感想・レビュー・書評
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ジプシーなど一切顧みない神を拝め、自分の民族を見捨て、同法を貧困に打ち捨てたまま、その悲しみを嘲る幸運なやからたちの仲間入りをする、そんな子供は、父の希望を殺し、民族の信頼を殺し二重の殺人だ。
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