なぜ書くか: エリザベス・ボウエン/グレアム・グリーン/V・S・プリチェットの往復書簡集

著者 :
制作 : V.S.プリチェット 
  • 彩流社
2.00
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  • Amazon.co.jp ・本 (89ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779118630

作品紹介・あらすじ

作家というものは社会的観点から見て何のために存在するのか・・・
現在のような危機の時代にあっては、作家はもっと積極的に明確な形の
社会的反応を示すべきだと予想されるが、あらかじめできあがっている
要求を携えている社会情況から目を離して、作家自身に目を向ければ、
作家がなすべきことをもっと多く知ることができるのではないか―

―もし〈文学〉が人間性の研究であるべきものならば、キリスト教的文学は
ありえないことになる。罪深い人間について罪のない文学を試みることは、
言葉の矛盾である。何か極めて偉大で高邁なものを、過去のいかなる〈文学〉
よりも高邁なものを集めることはできるかも知れない。
だが、そうし終わったときには、それが〈文学〉でも何でもないことが分かるだろう。
(グレアム・グリーン文学事典、彩流社、2004年より)

感想・レビュー・書評

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  • 訳が少し読みづらい気がする。

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著者プロフィール

1934年生まれ。東京教育大学大学院修了。文学博士。筑波大学名誉教授。筑波大学、恵泉女学園大学、聖学院大学大学院等の教授を経て現在に至る。著書に『岩のつぶやき──現代キリスト教徒文学論』(笠間書院)、『グレアム・グリーンの文学世界』、『差異と同一化──ポストコロニアル文学論』(編著、以上研究社出版)、『開かれた言葉』、『聖なるものと想像力』(上下、編著)、『山形和美全集』(全14巻、以上彩流社)ほか。訳書にハンデルマン『誰がモーセを殺したか』(第25回日本翻訳文化賞受賞)、ブルーム『聖なる真理の破壊』、サイード『世界・テキスト・批評家』、オールター『読みの快楽』(共訳)、イーグルトン『理論の意味作用』(以上法政大学出版局)、シェルデン『グレアム・グリーン伝──内なる人間』(上下、早川書房)ほか。2013年瑞宝中綬章受勲。日本C. S. ルイス協会、日本グレアム・グリーン協会会員。

「2015年 『始まりの現象 〈新装版〉 意図と方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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