なぜ書くか: エリザベス・ボウエン/グレアム・グリーン/V・S・プリチェットの往復書簡集
- 彩流社 (2013年1月1日発売)
本棚登録 : 7人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (89ページ)
- / ISBN・EAN: 9784779118630
作品紹介・あらすじ
作家というものは社会的観点から見て何のために存在するのか・・・
現在のような危機の時代にあっては、作家はもっと積極的に明確な形の
社会的反応を示すべきだと予想されるが、あらかじめできあがっている
要求を携えている社会情況から目を離して、作家自身に目を向ければ、
作家がなすべきことをもっと多く知ることができるのではないか―
―もし〈文学〉が人間性の研究であるべきものならば、キリスト教的文学は
ありえないことになる。罪深い人間について罪のない文学を試みることは、
言葉の矛盾である。何か極めて偉大で高邁なものを、過去のいかなる〈文学〉
よりも高邁なものを集めることはできるかも知れない。
だが、そうし終わったときには、それが〈文学〉でも何でもないことが分かるだろう。
(グレアム・グリーン文学事典、彩流社、2004年より)
全2件中 1 - 2件を表示