ベリーダンス: 伝統と革新のあいだで

著者 :
  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779120435

作品紹介・あらすじ

いま、最前線で踊るスターたちのほとんどを収録!ベリーダンスに内在するジェンダーとエロスとは?

30、40代の女性を魅了し続けるベリーダンス。全国でベリーダンスを学べる場は100カ所を超え、生徒数は40万人を超える(2010年)。彼女たちがあこがれの視線を向ける、同時代を輝かしく彩る最前線のダンサーたち。その美と踊りのスキルと表現力、踊りへの思いや理念を熱く伝える。

ここ数年、ベリーダンス界では「エジプト現象」が起きており、伝統へと戻ろうとする傾向が強まっている。ベリーダンスの本筋、起源はエジプトであり、エジプトのフォークロア(民族舞踊)を再認識しようとする動きである。
本書ではこの傾向をしっかり押さえ、ベリーダンスの本質論にまつわる諸問題や伝統の継承と革新とのせめぎ合いに関連するしっかりした論議を加える。
これまでタブー視される傾向にあった「性(セックス)」の問題にも正面から向き合う。

感想・レビュー・書評

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  • 『ベリーダンスの官能』(青土社、2012年)に続き、日本のベリーダンサーへの聞き取りをまとめたもの。取り上げられているダンサーたちは前著よりも若い世代なので、日本のシーンの歴史が垣間見えるという感じでもなく、個々人の多様な生い立ちに終始。
    他方、書名『ベリーダンス 伝統と革新のあいだで』に相応しい内容は、コラムにみっちりと凝縮されている。エジプト、トルコ、ロマ、欧米の絡み合いの歴史や、音楽・映画業界との関係など、日本語で読める類書がないため非常に貴重。

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著者プロフィール

せきぐち・よしと Yoshito Sekiguchi
1950年、東京生まれ。3歳より両親とともにプロテスタント教会に通う。19~23歳までアメリカで音楽留学をしつつ、アメリカのキリスト教徒の実態を体験。1979~97年までヨーロッパ(東欧)でキリスト教正教会、カトリック、ユダヤ教などを体験。99年以降、バルカン、中東、アフリカ、アジアへの取材の中、イスラーム、ヒンドゥ、その他アニミズムや民族宗教を体験。日本の宗教事情の特異性を痛感したことが今回の著作につながる。
著書等に、
『ロマ・素描  ジプシー・ミュージックの現場から』(関口義人 著、東京書籍、2003年)、『バルカン音楽ガイド』(関口義人 著、青弓社、2003年)、『ブラスの快楽  世界の管楽器CDガイド600』(関口義人 著、音楽之友社、2005年)、『ジプシー・ミュージックの真実 ロマ・フィールド・レポート』(関口義人 著、青土社、2005年)、『アラブ・ミュージック  その深遠なる魅力に迫る』(関口義人 編、東京堂出版、2008年)、『オリエンタル・ジプシー』(関口義人 著、青土社、2008年)、『ジプシーを訪ねて  岩波新書』(関口義人 著、岩波書店、2011年)、『ベリーダンスの官能  ダンサー33人の軌跡と証言』(関口義人 著、青土社、2012年)、『図説 ジプシー  ふくろうの本』(関口義人 著、河出書房新社、2012年)、『ヒップホップ!  黒い断層と21世紀』(関口義人 著、青弓社、2013年)、『ベリーダンス  伝統と革新のあいだで』(関口義人 著、彩流社、2015年)、『ユダヤ・リテラシーの視界  アブラハムはディズニーランドの夢を見たか』(関口義人 著、現代書館、2015年)、『トルコ音楽の700年 オスマン帝国からイスタンブールの21世紀へ』(関口義人 著、DU BOOKS、2016年)、『越境する音楽家たちの対話  ワールドミュージックとは何だったのか?』(関口義人 著、彩流社、2019年)等がある。

「2022年 『イスラーム化する世界と孤立する日本の宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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