評伝 古賀政男 日本マンドリン&ギター史

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  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779120787

作品紹介・あらすじ

菊池清麿著の日本の国民的作曲家の評伝三部作、最後を飾る、古関裕而、服部良一と並ぶ、日本の音楽に多大な影響を与えた大作曲家、古賀政男の評伝!!
日本のマンドリンとギターの導入から発展に至る歴史に古賀政男が与えた多大な影響について、たんに古賀政男の評伝に留まらない、日本のマンドリンとギター楽曲の音楽史を明らかにする。
★約1000 曲のディスコグラフィーと年譜を付す!!

感想・レビュー・書評

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  • 「評伝古賀政男」に続く古賀政男伝。今回は古賀政男の軌跡をギター、マンドリンとの関係から述べる。

    昭和7年、ポリドールから発売された江口夜詩作曲の「忘られぬ花」に大きな衝撃を受ける。これもギターの甘い抒情的な調べで古賀メロディにはなかった魅力とある。これを聴いてギターに興味を持ち手作り楽器で練習に励んだのが田端義男だとある。

    戦後、美空ひばりを得て自作曲の表現を求めたが、その時期藤山一郎は古賀政男とは一線を賀していたとある。戦後、歌謡曲=演歌に君臨しようとしていた古賀政男の世界との違和感があったからとある。

    巻末に昭和5年から昭和53年までのディスコグラフィ。古賀政男年譜。これは古賀政男自身、ギター史、日本流行歌史、の三つが同じ年に記載されている。

    2015.10.10初版第一刷 図書館

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著者プロフィール

きくち きよまろ 日本の伝記作家、音楽メディア史研究家。
1960年、岩手県宮古市生まれ。
明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻博士前期課程修了。淑徳大学エクステンション講師。明治大学マンドリン倶楽部では音楽を、橋川文三ゼミで思想史を研鑽。藤山一郎、古賀政男、中山晋平などの日本近代の大衆音楽関係者の評伝・伝記を執筆。
著書に『藤山一郎 歌唱の精神』(春秋社、1996年)、『さすらいのメロディー 鳥取春陽伝  日本流行歌史の一断面・演歌とジャズを駆け抜けた男』(郁朋社、1998年)、『評伝・古賀政男 青春よ永遠に』(アテネ書房、2004年)、『国境の町 東海林太郎とその時代』(北方新社、2006年)、『流行歌手たちの戦争』(光人社、2007年)、『中山晋平伝 近代日本流行歌の父』(郷土出版社、2007年)、『日本流行歌変遷史 歌謡曲の誕生からJ・ポップの時代へ』(論創社、2008年)、『「リンゴの唄」と戦後の気分』(岩波書店、2008年)、『永遠の歌姫 佐藤千夜子』(東北出版企画、2008年)、『私の青空 二村定一 ジャズ・ソングと軽喜劇黄金時代』(論創社、2012年)、『評伝 古関裕而 国民音楽樹立への途』(彩流社、2012年:[新版]2020年)、『阿部武雄  流浪の作曲家』(東北出版企画、2012年)、『評伝 服部良一 日本ジャズ&ポップス史』(彩流社、2013年)、『天才野球人 田部武雄』(彩流社、2013年)、『評伝 古賀政男 日本マンドリン&ギター史』(彩流社、2015年)、『ツルレコード 昭和流行歌物語』(人間社、2015年)、『昭和演歌の歴史』(アルファベータブックス、2016年)、『昭和軍歌・軍国歌謡の歴史  歌と戦争の記憶』(アルファベータブックス、2020年)、『宮澤賢治 浅草オペラ・ジャズ・レヴューの時代』(論創社、2021年)、『明治国家と柳田国男 「地方」をめぐる「農」と「民俗」への探求』(弦書房、2021)などがある。

「2021年 『日本プロ野球歌謡史 野球ソングスの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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