それはどっちだったか

制作 : Mark Twain  里内 克巳 
  • 彩流社
2.67
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本棚登録 : 15
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779120947

作品紹介・あらすじ

グロテスクで残酷な笑いと悪夢の物語──
マーク・トウェイン晩年の幻の「傑作」、本邦初訳!

南北戦争前のアメリカ南部の田舎町インディアンタウン。
〈嘘〉をつくことによって果てしなく堕ちていく町の名士。

恐怖と笑いが入り混じる独特の筆致で浮かび上がる、
トウェインの鋭い人間観察と、同時代アメリカへの批判的精神。

晩年期の1899~1906年にかけて長く断続的に書き継がれた
未発表作品『それはどっちだったか』。
19世紀の人種問題を背景の一部にした暗く苦い物語は、
一般的な明るいイメージのトウェイン像を大きく裏切る異色の作品であるが、
盛期から晩年に至る作家の歩みを凝縮した「隠れた代表作」と言える。

トウェインが執筆にかけた年数と分量から、無視できない作品であるにも
かかわらず、国内外で長く黙殺されているトウェインの幻の「傑作」を、
丁寧な「解説」とともに紹介する。

原型となった短編「インディアンタウン」(1899)も収録(本邦初訳)!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった…とても怖くて。
    少しの嘘や出来心から、とめどなく転落していく人々。
    主人公の罪の木の絵にぞっとする。
    人物造形がとても丁寧で、どのキャラクターも地に足が着いていた。
    そこで終わるか、という結末も、読み終えた後しばらく経ってからも思い返し、あれからどうなるのか、ああなるまえにどうするべきだったのかと考えさせられて、本の裏表紙の更に先があるというのは良作なのだろうと思う。
    好みかというと、甘っちょろい私は頷けないのだけど…でも面白かったのは確か。
    しかしタイトルの邦訳がぎこちないのが気になる…。
    確かに原題もそうなんだけど。けど。
    ぱっと上手いものは浮かばないけれど、わかれ道とか、枝分かれとか、何か。
    意訳でも良かったと思うんだけどなー。
    邦題で読みたい気持ちが若干削がれる気がする。

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プロフィール

Mark Twain, 1835―1910
アメリカ合衆国の小説家。ミズーリ州フロリダ生まれ、同州ハンニバルで育つ。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。西部・南部・中西部の庶民が使う口語を駆使した作品によってその後のアメリカ文学に大きな影響を与えた。『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)のほか数多くの小説や随筆を発表、世界各地で講演も行ない、当時最大の著名人の一人となる。無学の少年ハックルベリー・フィン自身の言葉で語られる『ハックルベリー・フィンの冒けん』(イギリス版1884年、アメリカ版1885年)はなかでも傑作とされ、アーネスト・ヘミングウェイは『アフリカの緑の丘』で「今日のアメリカ文学はすべてマーク・トウェインのハックルベリー・フィンという一冊の本から出ている」と評した。

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