絵はすぐに上手くならない

著者 :
  • 彩流社
3.98
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本棚登録 : 567
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784779121180

作品紹介・あらすじ

本書は、「すぐ身につく」「○週間でマスター」といった短期的に
身につけられると謳ったものとは正反対の本です。
絵を描く技術書ではなく、“絵を学ぶ思考と方法”そのものを論じた
画期的な一冊です!
絵には、「すぐに上手くなる部分」と「すぐに上手くならない部分」が
あります。それらをきちんと分類して提示するのが本書の狙いです。

★絵を学び始めた人、学ぼうとしている人、
 そして、絵で挫折した人は必読です!

技術書に飛びつく前にぜひ!

感想・レビュー・書評

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  • 練習しましょう!から始めるのではなくて、その一歩手前から始まる本。あなたは何のために絵を描きますか? そもそも絵が上手いってどういう状態だと思いますか? 上手い絵描きの能力には何があると思いますか?という定義をして、その上で自分の現状を把握し、長所を伸ばすのか、短所を補うのかで練習パターンを指し示してくれるという内容。

    これ、絵を描くことに限らず、何かを学ぶ、上達させるにあたって常に適用できる方法論で、とても素晴らしい。まずは自分の立ち位置と、ゴールを知らなければそもそも練習ができないわけである。自分は絵を描くということに対してほぼ何の知識もなかったことが、この本でよくわかったし、絵が上手い人を構成する要素というものが把握できて、今後の筋道も立てられるに至った。

  • 20151212
    ・そもそもなぜ絵が上手くなりたいのか。
    自分の絵の目的を考える。自身のここまでできてら成功だ!というラインを考えていなければ、いつまでたっても絵が上手い、という状態にはなり得ない。

    自分が絵を書く目的。
    漫画を描きたい。
    人物を主体とした納得のいく一枚絵を仕上げたい。
    自分の個性を持って似顔絵を描いて身近な人にプレゼントしてあげたい。

    ・上手くなっても楽に描ける日は永久に来ない。逆に上手い人の方が必死に描いてたりする。

    ・作品制作はすぐすること。上手くなってから作品を作ろうと思ってたら、永久に作品は作られない。

    ・映像写真系、コンセプトアート系が自分には近いように思える。
    これらタイプに合った練習

    クロッキー、デッサン、スクラップブッキング

    ・目標を持ってトレーニングをする。自分で何のためにこの練習をしているか、を把握していないと向上には繋がりにくい。

    ・構図が取れないのは物理的に姿勢が悪くて、本当に視野が狭くなっているのも原因のひとつ。鉛筆の先しか見えてない状態。全体を見渡す意識をもつ。

    ・デッサン→立体物を描写。
    ・模写→平面を描写。写真の模写はデッサンではない。

    ・クリアファイルに入れて自分の好きなものを時系列で追えるスクラップブッキングをしてみよう。

    ・自分の感性を技術を以って形にするのがすごいのである。順番が違ったり、欠けたりしちゃダメ。
    感性、センスは自分に自信を持ち、自分自身を見つめ直し、高めることで鍛えられる。

    ・感性は様々な経験を積むことで得られる。つまり人間として成長しなければならない、ということ。

    ・世間の常識とのズレ。これが自身と他人との違いであり、強みとなる部分。これを磨く手段としてデッサンやクロッキーなるものがある、という考え方。

    ・事例、該当するのは

    p.126健太さん
    対策:デッサンと模写が大事。人間だけでなく、動物や昆虫等も描いてた幅を広げるのもいいかも。
    p.143琥珀さん
    好きなものの源流を探って、本物や原点をしっかりと勉強することによって、絵やら物語に骨太感、しっかりとした土台が生まれる。
    上っ面の理解でなく、その内側までも知るような深い理解が望ましい。

  • 描く人のパターンと状況を分析しそれごとに処方箋を提示するというタイプの本。結構珍しいのではないか。

  • 絵を学ぶロードマップを提示する本。目的や方向性を考えた上で、必要な技術を学ぼうといってます。

    描くことが目的なのか(アート系)手段(企画やデザイン、設計、漫画等)なのか、また実際に手をクロッキーし、その絵から構成や線の強弱、形が取れているか等の得意・不得意を考えてみたり、具体的な勉強方法を提示してみたり。

    絵を上達させたいと思う人に良い本だと思います。目的や方向性を考えることはモチベーション管理にもつながりますし、必要技能を細分化することは勉強がしやすくなります。
    上達には量をこなす必要がありますが、回り道は少なくできそうです。

  • 絵も描けないおやじだが(-_-;)
    指南書としてサイコー
    だと感じた

  • 今の自分に必要な内容だと思った。伸び悩んでいる人におすすめ。

  • 絵を上達させていく上でのメソッド。トレーニングのメニューを指導者に任せるのもの良いと思いますが、大人の学習者は、自分で構築しても楽しいかも。そのあたりで、ベースとなる知識を得られる本だと思います。

  • 絵を描くことをハウツー化したよくある本、という印象。他のハウツー本をあまり読んだ事がないから比べられないけど。この本の切り口というかアプローチ方法が個人的には合っていたようで途中で投げ出さずに最後まで読めた。

  • 分かりやすい図解とイラストでとても参考になる
    上手いだけじゃなくて、使えるようなスキルが要るのは本当にそう思う
    絵コンテのスクーターの話しね↑

    デッサンだけではなくて、ひらめきや伝える力が必要
    どうしても上達が芳しくなくても
    違う方法で自分のスキルを上げてほしいです

  • 本書は、絵を描くための技法を著したものではなく、トレーニング法を記したものです。
    スポーツの場合、どの筋肉を鍛えるべきか、瞬発力が必要なのか持久力か、パワーなのか、スピードか、はたまたしなやかさなのかなどなど、種目や目的によってトレーニング方法も変わってきます。
    絵も同じだそうです。何のために絵を描いているのかによって、それぞれ強化する分野が異なり、適切なトレーニング法を選択することで、効率よく上達させることができるといったようなことが書かれてかりました。
    そのためには、まず目的をはっきりさせることです。趣味で余暇の気晴らしに絵を描いているのか、それとも絵を生業にしているのかによって、トレーニングの仕方が変わってきます。また、絵を生業にしているといっても様々です。芸術を追及する画家なのか、イラストレーターなのか、デザイナーなのかによって、同じ絵でも種類が異なります。絵がうまくなりたいと思ったら、まずは目的をはっきりさせ、最適のトレーニング方法を見極め、そして、あとはひたすら描き続けることが大事なようですネ。いずれにせよ、やっぱり道のりは険しそうです。





    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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著者プロフィール

なりとみ みをり
1974 年 東京生まれ。東京藝術大学美術学部工芸科卒。
在学中よりイラストレーターとして主に映像の分野で仕事を始め、
ゲーム会社等を経て起業。現在、有限会社トライトーン代表取締役。
主にコンセプトデザイナーとしてモノ・コトに価値を与える仕事に携わる傍ら、
プロ向けのデッサンスクールを池袋にて開講。
文筆家、歌手としての側面もあり、広いジャンルで活動している。
●著書、関わった書籍
絵本『イッ イッ イッ 足りないよ』(かど創房、切り絵、本文)、
小説『キリコ』(講談社「群像」に掲載)、
ムック『マンガ描こうよ! 総集編』(廣済堂出版)、
技術書『骨と筋肉がわかる人体ポーズ集』(佐藤良孝( 著) 廣済堂出版、
線画イラスト提供)、技術書『そのまま使える手の表情700』(廣済堂出版、
イラスト監修)。
現在、雑誌「CGWORLD Entry」にてデッサン入門連載中!
●トライトーン・アートラボ デッサンスクール
池袋にあるプロ向けのデッサンスクール。
イラストレーターやCG デザイナー、漫画家などに、デッサンを教える
ことを通じて、ものづくりの本質を伝えることを目的としたスクールである。
企業研修や学校への出張講習、クリエイターの独立起業の支援も行なっている。

「2015年 『絵はすぐに上手くならない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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